第五期文字塾展 みんな極めたかんじもね
6月4日から10日まで人形町ヴィジョンズで開催されている書体展示会「第五期文字塾展 みんな極めたかんじもね」。
「第五期文字塾展 みんな極めたかんじもね」は、著書「文字を作る仕事」が第65回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど話題の書体設計士・鳥海修氏が主宰する文字塾第五期生13名による「かな書体」の展示会。
文字塾では1年間を費やし、自分自身の平仮名と片仮名をデザインし、フォント化。その成果をこの展示会で発表するというスタイルの塾になっている。
▼塾生
相川ひかる/淺岡真世/池田平多/小澤祥/木内陽/木村昌司/髙橋謙吾/土井遼太/舟瀬純子/松葉菜摘/山口萌子/山嵜重則/吉田大成(五十音順計13名)
あしらい明朝 土井遼太氏
モノタイプ社の和文書体「たづがね角ゴシック」のデザインを手掛けた書体デザイナー土井遼太氏は2年連続で塾に参加している。今後、あしらい明朝が「たづがね明朝体」とどう繋がっていくのかも楽しみ。
あめざき 浅岡真世氏
レスラー明朝 相川ひかる氏
コンセプトが面白い。特に「や」の文字からプロレスラーを感じる。
いてなぎ 山口萌子氏
たいらの 木村昌司氏
朝露 小澤祥氏
朝日新聞社フォントデザイナー小澤祥氏は3年連続の受講となる。
みなも 高橋謙吾氏
いろみん 山嵜重則氏
はくれい 吉田大成氏
さみだれ 木内陽氏
かがよい明朝 松葉菜摘氏
松葉菜摘氏も2年連続での受講。3年目も受講予定らしい。
レタリング 池田平多氏
池田平多氏も2年連続の受講。昨年の作品スーボのような変体仮名「ヘータ」インパクトもすごい。
▼ヘータ
前年に行われた第四期文字塾 14人のかな書体「こんなにたのしくていいのかな」では、塾生・松村潤子氏の作品「しまなみ」がモリサワが開催した2016年タイプデザインコンペティションにおいて、モリサワ賞和文金賞とモリサワからの製品化を前提とした明石賞を受賞している。
松村氏は、第四期文字塾で、初めて書体デザインに取り組み、現在は製品化へ向け、モリサワ文研株式会社と追加分となる漢字などの制作を進めている。
▼しまなみ
▼しまなみがモリサワパスポートに収録されるのは2018年あたりだろうか。
ちなみに展示は10日(土)が最終日で14時まで。15時から先着50名による参加費2,000円の塾長と塾生が出演するトークイベント「塾生と語ろう!120分」が開催した。
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