mojiru【もじをもじる】

「mojiru」とはこのブログのタイトルであり、主に著名な言い回しに似せて表現すること。ブログの特徴はサルでも書ける文章がモットー。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

東映ヤクザ映画新時代を告げる新仁義なき戦い・孤狼の血

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(C)2018「孤狼の血」製作委員会

孤狼の血

[オススメ度]
★★★★☆

[スタッフ]
監督:白石和彌

[出演]
役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、中村獅童、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介、竹野内豊、伊吹吾郎

[上映時間]
126分

 

暴力団の抗争を止めるためなら違法捜査も厭わずに暴力団ともズブズブの関係で14年前にヤクザを殺した黒い噂などを持つベテラン不良刑事を大上役を役所広司、その相棒役となる国立大学出身の新人刑事・日岡役を松坂桃李が演じる。

映画はこの二人の新旧の日本の名優に加え、江口洋介、真木よう子、滝藤賢一、中村獅童、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介、竹野内豊、伊吹吾郎など豪華俳優陣が出演。監督は凶悪、日本で一番悪い奴らなどエグい映画に定評のある白石和彌監督し、エグさの中に感動もあるヤクザ映画となった。

 

仁義なき戦いを彷彿とさせる「孤狼の血」ストーリー

昭和63年の暴力団対策法成立直前の広島の架空都市「呉原」では、地元を支配している暴力団・尾谷組と新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始めていた。そんな中、加古村組関連の金融会社社員が失踪してしまう。
所轄署に配属となった新人刑事・日岡秀一は、暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上章吾とともに事件の捜査にあたるが、この失踪事件を契機に尾谷組と加古村組の抗争が激化していく。

 

※ネタバレ 豚の糞を喰わせる拷問シーンなどのエグみを描きつつも師弟の絆も描いた感動作・孤狼の血

元々、映画「凶悪」や「日本で一番悪い奴ら」などエグい映画に定評のある白石和彌監督が監督している作品だけあって、暴力団同士の血で血を洗う抗争がガチリアルな迫力とエグい描写がてんこ盛り作品だった。冒頭から豚の糞を喰わせたり、指詰めなどエグい拷問シーンがエグい。

そんな中、ベテラン不良刑事である大神刑事の渋みと正義感あふれる新人刑事日岡の熱さを役所広司と松坂桃李が上手く引き出していた。

そして不意に訪れてしまう別れの後に明かされた、14年前の大神が殺したとされるヤクザ殺害事件の真実、また実は新米刑事である日岡を見守り続けていた大神の優しさが描かれた場面に目頭を熱くなった。
つまり孤狼の血はヤクザ映画のエグさだけではなく、ベテラン刑事の優しさと新米刑事の成長、その2人の師弟愛を描いた作品でもあったのだ。

 

竹野内豊や江口洋介などトレンディ俳優がヤクザを演じている事に時代の流れを感じるが、「日本のいちばん長い日」同様に松坂桃李の演技が熱い

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ビーチボーイズや一つ屋根の下で暮らしていた竹野内豊や江口洋介が東映でヤクザ役をやる時代が到来。時代の流れに少し寂しさを覚えつつも、新世代の松坂桃李の熱演に目を奪われた。思えば昭和天皇や閣僚たちが御前会議において降伏を決定した1945年8月14日の正午から宮城事件、天皇陛下による玉音放送によるポツダム宣言といった8月15日正午までの24時間を描いた「日本のいちばん長い日」で演じた畑中健二少佐でも感じられた松坂桃李の熱量の凄まじさは本作でも発揮。血管がブチ切れそうな鬼気迫る演技をさせたら、若手俳優一番ではなかろうか。そういえば日本の一番長い日も役所広司が主演作品だった。

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日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日

 

太平洋戦争末期、戦況が困難を極める1945年7月。連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。 降伏か、本土決戦か―――。
連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾、結論は出ない。 そうするうちに広島、長崎には原爆が投下され、事態はますます悪化する。 “一億玉砕論"が渦巻く中、決断に苦悩する阿南惟幾(あなみ これちか)陸軍大臣(役所広司)、国民を案ずる天皇陛下(本木雅弘)、
聖断を拝し閣議を動かしてゆく鈴木貫太郎首相(山﨑努)、 首相を献身的に支え続ける迫水久常書記官(堤真一)。
一方、終戦に反対する畑中健二少佐(松坂桃李)ら青年将校たちはクーデターを計画、日本の降伏と国民に伝える玉音放送を中止すべく、皇居やラジオ局への占領へと動き始める・・・。

竹野内豊や江口洋介のヤクザ役に少し違和感を覚える中、ピエール瀧が上手い

孤狼の血で演じた政治団体「全日本祖国救済同盟」代表・瀧井銀次でも出演シーンはそこまで多くないが、しっかりと存在感を示していた。
ピエール瀧には野球で鍛えたあのガタイのせいか、刑事、ヤクザ、自衛隊という役が妙にマッチする。刑事・ヤクザ・自衛官はピエール瀧の役者人生にとって3種の仁義ともいえる気がする。一応、4番手として寿司職人を挙げておこう。
また白石和彌監督の「凶悪」で見せた死刑囚ヤクザを演じたピエール瀧はまさに凶悪だった。
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凶悪

凶悪

 

史上最悪の凶悪事件。その真相とは?
ある日、雑誌『明朝24』の編集部に一通の手紙が届いた。
それは獄中の死刑囚(ピエール瀧)から届いた、まだ白日のもとにさらされていない殺人事件についての告発だった。
彼は判決を受けた事件とはまた別に3件の殺人事件に関与しており、
その事件の首謀者は“先生"と呼ばれる人物(リリー・フランキー)であること、“先生"はまだ捕まっていないことを訴える死刑囚。
闇に隠れている凶悪事件の告発に慄いた明朝24』の記者・藤井(山田孝之)は、彼の証言の裏付けを取るうちに事件にのめり込んでいく……。

 

原作となった小説版「孤狼の血」

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広島の架空都市・呉原を舞台に描かれる「警察小説」と「仁義なき戦い」が上手く混ざり合ったハードボイルドヤクザ小説「孤狼の血」。

「本の雑誌」が選ぶ2015年度第2位、「このミステリーがすごい!」2016年版国内編第3位を記録。

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孤狼の血 (角川文庫)

孤狼の血 (角川文庫)

 

日本推理作家協会賞受賞作、待望の文庫化!

常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。

緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
――黒川博行氏(作家)

日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
――茶木則雄氏(書評家)

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。

柚月裕子Profile●1968年岩手県生まれ。山形県在住。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『最後の証人』『検事の死命』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『慈雨』『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』などがある。

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映画版・孤狼の血を解説した「映画「孤狼の血」 公式ビジュアルガイドブック (カドカワムック) 」

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映画「孤狼の血」の公式ビジュアルガイドブックがKADOKAWAから2018年3月30日に発売されている。

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映画「孤狼の血」 公式ビジュアルガイドブック (カドカワムック)
 

魂に焼き付く暴力とカタルシス。男たちが魅せる映画「孤狼の血」を徹底解説。

柚月裕子原作の「孤狼の血」(KADOKAWA)を、豪華キャストで映像化した映画「孤狼の血」の公式ビジュアルガイドブック。

昭和63年の広島県を舞台に、警察組織と暴力団の「己の正義とは?」を巡る、熱い抗いを、
主演役所広司、松坂桃李で描く、狂気のエンターテインメント。

そんな映画の世界を、圧倒的迫力のシーン写真と、美麗な撮り下ろしグラビアやロングインタビュー、
さらにはストーリーに秘められたキーワードで深掘り! 映画を観る前に必読!!の一冊!

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「孤狼の血」の続編「凶犬の眼」も映画化決定!

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「孤狼の血」の配給会社である東映は続編の製作を決定を発表。「孤狼の血」原作小説の続編として2018年3月に発表された柚月裕子氏の「凶犬の眼」が物語のベースとなる。第2作では役所広司から松坂桃李演じる日岡が主演になりそうだ。
「孤狼の血」で大上章吾を演じた役所広司は今回の続編発表に対して
「続編は、第1作を遥かに超えるいい作品を期待しています。今後、色んな監督、脚本家、俳優たちがこのジャンルの映画で魅力が発揮される時代が来ると日本映画に活気が出るのではないでしょうか?」とコメントしている。
また原作者である柚月裕子氏は
「望外の喜びです。持てる力すべてを注ぎ込んでくださった東映とスタッフ、劇場に足を運んでいただいた観客の皆様には、感謝の言葉しかありません。あの狂熱と恍惚を、再び期待しております」と語り、東映の代表取締役社長・多田憲之は「このジャンルの映画を続けていかなくてはならないと思い、続編の決定を致します」
と述べた。 

※孤狼の血ネタバレ記載 孤狼の血シリーズ第2弾小説「凶犬の眼」

柚月裕子氏による孤狼の血シリーズの第2弾小説「凶犬の眼」は2018年3月30日に発売。 孤狼の血でヤクザに惨殺された大神の弟子ともいうべき、新人刑事だった大神の遺志を継ぐ存在となった日岡を主役に物語が展開される。

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捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。

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