- 世界をみちびいた知られざる女性たち伝記絵本第3弾「グレース・ホッパー プログラミングの女王」
- 世界をみちびいた知られざる女性たち第2弾絵本「危険なジェーンとよばれても」
- 世界をみちびいた知られざる女性たち第1弾絵本「ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性」紹介記事
世界をみちびいた知られざる女性たち伝記絵本第3弾「グレース・ホッパー プログラミングの女王」
岩崎書は、有名ではないけれど、世界の発展に寄与した女性を描く伝記絵本シリーズの第3弾となる「グレース・ホッパー プログラミングの女王」を2019年10月12日に発売した。
文をローリー・ウォールマー氏、絵をケイティ・ウー氏、日本語訳を長友恵子氏がそれぞれ担当している。
文:ローリー・ウォールマークProfile●
科学の分野で活躍している女性たちを若い世代に伝える活動に熱心に取り組んでいる。プリンストン大学で生化学、ゴダード・カレッジで情報システム、バーモント・カレッジ・オブ・ファイン・アーツで児童およびヤングアダルト向け文学の学位を取得。最初に手がけた世界初のコンピューター・プログラマーの伝記絵本『Ada Byron Lovelace and the Thinking Machine』で数々の賞を受賞。ニュー・ジャージー州リンゴーズ在住。
絵:ケイティ・ウーProfile●カリフォルニアのパサデナにあるアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで、イラストとエンターテインメント・アートの美術学士を取得。グーグルやピクサーなどでイラストを手がける。ニューヨーク在住。
訳:長友恵子Profile●翻訳家。訳書に『中世の城日誌』(岩波書店・産経 児童出版文化賞JR賞受賞)、『ドラゴンだいかんげい?』(徳間書店)、『オオカミさん、いまなんじ?』(すずき出版)などがある。紙芝居文化の会会員。やまねこ翻訳クラブ会員。横浜市在住。
シリーズ「世界をみちびいた知られざる女性たち」
日本ではあまり知られていないけれど、世界の発展に寄与した女性たちの姿を描く、新しい伝記絵本。「好き!」を突きつめて、一生の仕事とした女性の姿を伝える伝記シリーズの最終巻となっている。
グレース・ホッパーってどんな人?
グレース・マレー・ホッパー(アメリカ、1906~1992年)。1906年にアメリカ合衆国のニューヨーク州に生まれたグレースは、子どもの頃から、遊びの中で実験をしたり、機械をいじったりするのが好きで、数学と理科が得意な女の子だった。
第一次世界大戦、世界大恐慌、第二次世界大戦といった激動の時代に青春時代を過ごしたグレースは、バッサー大学、イェール大学大学院に進んで優秀な成績を修め、女性初の数学博士号を取得した。数学の助教授として大学の教壇に立ったのち、30代後半で優秀な数学者を求めていた海軍へ入隊し、人生の約50年をコンピューターのプログラム開発のリーダーとして活躍。
コンピューターの不具合を「バグ(虫)」と呼ぶが、この言葉を広めたのもグレース。本物のバグ(虫=ガの死骸)がコンピューターの回路に挟まっていたためバグ(不具合)を起こした例を、初めて発見し記録したのがグレースだったため。
アメリカ初の電気機械式計算機「Mark I」や世界初の商用コンピューター「UNIVAC I」の開発に携わるなど、偉業を次々と成し遂げたグレースは、本当に驚くべき女性という意味で「アメージング・グレース」「プログラミングの女王」と呼ばれ、今もアメリカで広く知られ尊敬されている。
「人間の」言葉のプログラムが、プログラミングの歴史を大きく変えたグレース・ホッパー
グレース・ホッパーは、どんな人でもコンピューターを使えるようにしたい、という信念を強く持っていた。そこで考え出したのが、従来の「1」と「0」の繰り返しではない、「人間の言葉」が使えるプログラム。グレース・ホッパーが作った「簡単な英語」を用いたプログラムは、従来より早く、少ない間違いでコードを書くことができるようになった。これは、プログラミングの歴史にとって大きな転換点だった。当時、まだ女性がほとんど活躍していなかった数学の世界に、誰にも負けない学識と情熱で進出したグレース・ホッパー。世界中の人にコンピューターを使う道を拓いた女性といえるだろう。読むと生き方を考えるきっかけになる伝記絵本。将来の夢を描き始める若い世代に、ぜひ読んでほしい1冊になっている。
「グレース・ホッパー プログラミングの女王」Amazonでの購入はこちら
世界をみちびいた知られざる女性たち (3) グレース・ホッパー プログラミングの女王
- 作者: ローリー・ウォールマーク,ケイティ・ウー,長友恵子
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2019/10/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
プログラミングならグレースにおまかせ!
コンピュータープログラミングの歴史に残るグレース・ホッパー。
科学や数学に秀でていたグレースは
誰もがコンピューターを使えるように、
人間のことばを読み取るプログラムを作りました。
今まで大きく取り上げられることがなかった、
しかし確かに大きな功績を残していた
女性たちを取り上げた、新しい伝記絵本のシリーズ。
「グレース・ホッパー プログラミングの女王」楽天市場での購入はこちら
|
世界をみちびいた知られざる女性たち第2弾絵本「危険なジェーンとよばれても」
「危険なジェーンとよばれても」Amazonでの購入はこちら
世界をみちびいた知られざる女性たち (2) 「危険なジェーン」とよばれても
- 作者: スザンヌ・スレード,アリス・ラターリー,小林晶子
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2019/08/13
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
「危険なジェーンとよばれても」楽天市場での購入はこちら
|
世界をみちびいた知られざる女性たち第1弾絵本「ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性」紹介記事
「ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性」Amazonでの購入はこちら
ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性 (世界をみちびいた知られざる女性たち (1))
- 作者: パトリシア・バルデス,フェリシタ・サラ,服部理佳
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2019/05/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
コモドドラゴンは、私の友だち!
人形遊びよりも爬虫類に魅かれていた少女は、
自然史博物館やロンドン動物園で
活躍する学芸員へと成長します。
当時まだめずらしかったコモドドラゴンの
研究と展示で、世間の注目を浴びた、
ジョーン・プロクターの物語。
今まで大きく取り上げられることがなかった、
しかし確かに大きな功績を残した女性たちを取り上げた、
新しい伝記絵本シリーズ。
「ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性」楽天市場での購入はこちら
|