mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

米国人女性初ノーベル平和賞ジェーン・アダムズ伝記絵本

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世界をみちびいた知られざる女性たち第2弾絵本「危険なジェーンとよばれても」

岩崎書店は、有名ではないけれど世界の発展に寄与した女性の姿を描く伝記絵本シリーズ「世界をみちびいた知られざる女性たち」の第2弾として、文:スザンヌ・スレード氏、絵:アリス・ラターリーによる「危険なジェーンとよばれても」を2019年8月10日に発売した。

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文:スザンヌ・スレードProfile●100冊以上の子ども向けの本を書き、数々の賞を受賞。勇気をくれる歴史上の人物の伝記や、サイエンス・ノンフィクションが多い。機械工学の学位を持つ。日本語に翻訳された著作はこれが初めて。ハルハウスのある米国シカゴに住み、ジェーン・アダムズにずっと心惹かれてきた。

絵:アリス・ラターリーProfile●イラストレーターであり、声楽家。本書が初めて手掛けた絵本。ハルハウスをたずね、当時の写真を集めて、この絵本に反映させた。米国サウス・カロライナ州グリーンビル在住。
訳:小林 晶子Profile●東京生まれ。夫の転勤に伴いイタリア、カナダ、ドイツに暮らす。バベル・ユニバーシティで絵本翻訳を学ぶ。第18回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)大賞受賞。訳書に『こおりのなみだ』(ジャッキー・モリス作、岩崎書店)他。

アメリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞 世界の平和に力をつくしたジェーン・アダムズの物語「危険なジェーンとよばれても」

アメリカのイリノイ州で生まれたジェーンは、2歳のときに母を亡くした。自分も4歳のとき、脊椎カリエスという病気になり、腰が曲がってしまう。
「つらい」という気持ちがよくわかるジェーンは、「こまっている人を助けたい」という思いを強く持ち続け、大人になってから、みんなが助け合いながら暮らす「ハルハウス」という施設を作った。そして第一次世界大戦が始まると、「平和をねがう女性の会」を結成。国際女性会議のリーダーとなる。功績が認められる一方で、国籍問わず人助けをするジェーンはやがて危険人物扱いされ、「危険なジェーン」と呼ばれることに。
けれど、ジェーンは決してあきらめなかった。

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ジェーン・アダムスはこんな女性だった

ジェーン・アダムス(アメリカ、1860~1935年)。アメリカ・イリノイ州生まれの社会事業家・平和運動家・女性運動家。1931年ノーベル平和賞受賞。ジェーンは、幼少時から身体が弱く、脊椎カリエス、肺炎、腎臓の病気、心臓発作、がんなどを患っていた。
少女の頃、父親と一緒に貧困地区を通りがかったジェーンは、困っている人たちを見て「大人になったら、大きな家を買って困っている人たちと一緒に暮らそう」と心に誓う。
28歳のとき、ロンドンで世界初のセツルメント(生活改善施設)「トインビーホール」を見たジェーンは、アメリカでも同様の施設を作ろうと決意。
29歳で、友人とともに、シカゴのスラム街に「ハルハウス」を設立。これは当時、世界最大規模の移民と貧困者のための社会福祉センターとなった。
その後もジェーンは、貧しい人や、自分では声を上げにくい人たちを助けるとともに、女性、アフリカ系アメリカ人の権利を求め、政治家の不正問題にも取り組んだ。
作家として、民主主義、教育、平和などについて、11冊の本も著した。そして第一次世界大戦が始まると「平和を願う女性の会」を結成。国際女性会議のリーダーとなる。
指導者、開拓者、平和主義者、人道主義者…。
ジェーンは、さまざまな呼び方で呼ばれたが、大戦中も、国籍を問わず貴重な食料を無償で分け与えるなどしたため、とうとうFBIにまで危険人物とみなされてしまう。「うらぎりもの」「危険なジェーン」と呼ばれても、ジェーンの信念がゆらぐことはなかった。
その後も、女性の救援や平和主義の運動で、強力なリーダーシップを発揮し続け、ついに1931年、アメリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞したのだった。

まだ社会福祉が確立していない当時、「困っている人を助けたい」というゆるぎない思いで、さまざまな社会運動を繰り広げたジェーン・アダムズ。女性に社会活動家という道を切り開いた先駆者といえる。
読むと自分の生き方を考えるきっかけになる、知られざる偉人の伝記絵本。将来の夢を描きはじめる若い世代に、ぜひ読んでほしい1冊になっている。

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世界をみちびいた知られざる女性たち (2) 「危険なジェーン」とよばれても

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世界をみちびいた知られざる女性たち第1弾絵本「ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性」紹介記事

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ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性 (世界をみちびいた知られざる女性たち (1))

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世界をみちびいた知られざる女性たち伝記絵本第3弾「グレース・ホッパー プログラミングの女王」紹介記事

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世界をみちびいた知られざる女性たち (3) グレース・ホッパー プログラミングの女王

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