子どもの本の世界を変えた ニューベリーの物語
西村書店は、ミシェル・マーケル氏が文、ナンシー・カーペンター氏が絵、金原瑞人氏が訳、土居安子氏が解説を担当した、児童書出版の開拓者を描いた愉快な伝記絵本「子どもの本の世界を変えた ニューベリーの物語」を2020年9月4日に発売した。
子どものための本といえば、勉強や礼儀作法を教えるものが一般的だった時代に、「子どもが読んで楽しい子どもの本」の出版をこころざし、18世紀のロンドンで大成功した世界で初めての児童書専門出版者となったジョン・ニューベリー(John Newbery、1713~1767年)。
その名前は、1922年に世界で初めて創設されたアメリカの児童文学賞「ニューベリー賞」にも冠されている。
「子どもの本の世界を変えた ニューベリーの物語」を2020年9月4日に発売した。
は、子どもの本の父と呼ばれるニューベリーの生涯を、楽しい挿し絵とともにつづった伝記絵本となる。
▼著者/訳者/解説執筆者 プロフィール
文:ミシェル・マーケルProfile
児童文学作家。娘たちが幼いころから、子ども向けの作品の執筆活動を始める。著書に『さんすうサウルス』『アンリ・ルソー』など。ジェーン・アダムス児童図書賞など受賞多数。『ジャイルズ・ジンジャーブレッドの物語』のジャイルズ少年のようにクリームやカスタードやよい本が大好き。アメリカ・カリフォルニア州在住。
絵:ナンシー・カーペンターProfile
これまでに40作以上の子どもの本のイラストレーションを手がけ、第一人者として活躍。『リンゴのたび』『よかったね、カモのおちびちゃん』など、作品ごとにさまざまな技法を使う独特のスタイルが評価され、2度のクリストファー賞やジェーン・アダムス児童図書賞など、受賞多数。アメリカ・ニューヨーク州在住。
訳:金原瑞人Profile
1954 年岡山市生まれ。法政大学教授、翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど550 点以上。訳書に『ガール・イン・レッド』『ふたりの約束 アウシュヴィッツの3つの金貨』『不思議を売る男』『青空のむこう』『さよならを待つふたりのために』『国のない男』『月と六ペンス』『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924 年』、共訳書に『ネルソン・マンデラ その世界と魂の記録』、監修書に『13 歳からの絵本ガイド』、エッセイ集に『サリンジャーに、マティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』、著書に『ジョン万次郎』など。
解説:土居安子Profile
一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団理事・総括専門員。児童文学研究者。共編著に『子どもの本100問100答』『明日の平和をさがす本』『幼年文学おすすめブックガイド200』などがある。国際アンデルセン賞選考委員(2017-2020年)。
「ニューベリー賞」とは
1922年、米国図書館協会により創設された世界初の児童文学賞。年に一度、アメリカで最も優れた児童文学作品に対して贈られ、国際的にも有名な賞。
「子どもの本の世界を変えた ニューベリーの物語」内容紹介
ニューベリーは子どものころから本が大好きだった。
大きくなると印刷所での仕事を経験し、やがて自分の会社をつくる。
子どもの本といえば、アルファベットや算数を教える本や、子どもが守るべき決まりの本、キリスト教の本くらいしかなかった時代に、「子どもだっておもしろい本を読みたいにちがいない」と考え、自ら出版することを心に決めた。
そして、子どもの興味を考えて工夫をこらし、『小さなかわいいポケットブック』をつくった。
本はおもちゃとセットで発売され、飛ぶように売れた。
ニューベリーは商売上手なアイデアマンでもあった。
巻末には、ニューベリーの略歴と、大阪国際児童文学振興財団理事で国際アンデルセン賞選考委員も務めた土居安子さんの解説、本書に登場するニューベリーが刊行した児童書の紹介を掲載。
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