一人称研究の実践と理論 -「ひとが生きるリアリティ」に迫るために-
インプレスグループで理工学分野の専門書出版事業を手掛ける近代科学社は、2022年7月1日に、諏訪正樹氏著書による、新しい研究方法「一人称研究」を理解し、実践できる一冊『一人称研究の実践と理論 -「ひとが生きるリアリティ」に迫るために-』を発売した。
諏訪正樹Profile
慶應義塾大学環境情報学部教授。
1984 年東京大学工学部卒業、89 年同大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。
同年、日立製作所基礎研究所入社、人工知能/推論学習の研究に従事。
94-96 年スタンフォード大学CSLI 研究所にて客員研究員。
1997 年シドニー大学建築デザイン学科主任研究員就任。
2000 年より中京大学情報科学部助教授、04 年より同学部教授。08 年4 月より現職。
専門は認知科学、および人工知能。生活に埋め込まれた身体知(いわゆるスポーツスキルだけではなく、感性や生活実践知、デザイン知、コミュニケーション知を含む)をひとが学ぶプロセスの研究を行う。認知科学は実世界のフィールドにて構成的方法論に則り行うのがよいという思想を有する。自ら野球選手としてスキルを学ぶ実践を通して、一人称視点の記述を残しつつ学びを促す手法「からだメタ認知」と研究方法論「一人称研究」を提唱してきた。単著に『「こつ」と「スランプ」の研究 身体知の認知科学』(講談社)、『身体が生み出すクリエイティブ』(筑摩書房)、共著に『知のデザイン 自分ごととして考えよう』、『一人称研究のすすめ 知能研究の新しい潮流』(ともに近代科学社)、『「間合い」とは何か 二人称的身体論』(春秋社)などがある。
『一人称研究の実践と理論 -「ひとが生きるリアリティ」に迫るために-』内容紹介
「ひとが生きるリアリティ」に迫るためにはどういうやりかたで研究するのがよいのか? 一人称研究は、この問いと格闘してきた人たちが人工知能や認知科学の分野から提唱した手法となる。
『一人称研究の実践と理論 -「ひとが生きるリアリティ」に迫るために-』は三部構成となっており、第1部は理論、第2部は実践研究事例、第3部はまとめとしている。
第1部と第2部を行ったり来たりしながら読み進めることで、一人称研究をどう遂行すればよいのか、分析をどう行えばよいのか、得られた知見をどう評価すればよいのかが理解しやすくなっている。
始まったばかりの研究方法「一人称研究」の理解と実践にも最適な一冊となる。
『一人称研究の実践と理論 -「ひとが生きるリアリティ」に迫るために-』目次
第1部
第1章 一人称研究とは
第2章 「からだメタ認知」というメソッド
第3章 一人称研究の初期スタイル
第4章 からだメタ認知の基盤理論:外的表象化
第5章 からだメタ認知の実践:ことばを促す手法とマインド
第6章 からだメタ認知の哲学―身体とことばを統合して生き抜く
第2部
第7章 実践研究事例その1:カフェの居心地を探る
第8章 実践研究事例その2:街の見心地を探る
第9章 実践研究事例その3:音楽鑑賞体験を探る
第10章 実践研究事例その4:生活と競技が一体となり身体スキルを学ぶ
第3部
第11章 一人称研究実践の総括
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