相模原市による視覚で伝えるSDGs UDフォントを使った情報発信に取り組み -モリサワの協力で職員向け研修を実施-
相模原市では、弱視や文字の読み書きに課題がある方などへの配慮と効果的な情報発信を目的に、モリサワが提供する55書体のUDフォントを市職員用の一部パソコンで使用できるようにしたほか、チラシやポスターなどのデザイン・レイアウト研修の実施を2022年8月10日に発表した。
研修をふまえ、UDフォントの更なる活用によりSDGsの理念である「誰一人取り残さない社会」の実現を目指して情報発信を進めていく。
▼相模原市SDGs特設サイトでもUDフォントを採用。
わsdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp
▼特設サイトにおける株式会社モリサワへのインタビュー記事はこちら
sdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp
市役所内で視覚的にSDGsを発信
市役所内の232課・機関において、業務に関連が深いSDGsのゴールを課名表示板に表示している。
この表示は、来庁者だけでなく、職員自身への普及啓発を推進することも目的としている。
UDフォントの導入について
UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)とは、「分かりやすく」「読みやすく」「読み間違えにくい」をコンセプトにデザインされた文字のことで、相模原市では、令和4年4月より「公共団体向けUDフォントプラン」を市職員用の一部パソコンで導入した。
※Windows10 ver.1809 から標準搭載となったUDフォント10書体については、市の全職員のパソコンに導入している。
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デザイン・レイアウト研修について
モリサワの野村氏を講師に招き、7月22日にオンラインで研修を実施した。
受講者は、あらかじめUDフォントやレイアウトについてのレクチャー動画を視聴し、職員が実際に使用している文書をリメイク。研修では、受講者がリメイクしたチラシを題材に、適切な行間やフォントの選択など、フィードバック。
デザインの悩みなどもその場でアドバイスをいただき、UDフォントの活用とレイアウトの工夫により、より分かりやすく、より一層思いが届く情報発信が可能になることを学んだ。
モリサワ
「文字を通じて社会に貢献する」を経営理念とし、UDフォントなどのフォント製品や、カタログポケットなどの情報配信ツールなどを提供。経営理念の基、文字文化継承のため、SDGsにも積極的に取り組んでいる。
令和2年11月2日に、さがみはらSDGsパートナー企業に登録。