100年の旅
かんき出版は、ハイケ・フォーラ氏著書、ヴァレリオ・ヴィダリ氏イラスト、前田まゆみ訳による、全国の書店員から圧倒的な支持を得た世界中の心をとらえたドイツ絵本で0歳から99歳を描いた「100年の旅」を2020年2月19日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売した。
著者/ハイケ・フォーラProfile●おそらく、人生の今、中盤あたりにいる。ツァイト・マガジンの編集者で、この本を姪のパウラとロッタに捧げる。パウラとロッタは、赤ちゃんのとき著者にこの本のアイデアを与えてくれ、その何年後かには、実際につくる作業も助けてくれた。
イラスト/ヴァレリオ・ヴィダリProfile●イタリア出身のイラストレーター、ベルリン在住。ハイケより若く、ハイケの姪たちよりは年上。作品には多くの受賞歴がある。
翻訳/前田まゆみProfile●1964年、神戸市生まれ。京都在住。絵本作家、翻訳家。
神戸女学院大学で英文学を学びながら、デッサンなど絵の基本を学ぶ。1994年ごろから絵本作家として活動。
翻訳絵本に『翻訳できない世界のことば』(創元社)、『あおいアヒル』(主婦の友社)、著書に『幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば』(創元社)、『野の花えほん 春と夏の花』『野の花えほん 秋と冬の花』(あすなろ書房)などがある。
人生がどうなっているか知りたいですか?すべてが「100年の旅」にあります。
ドイツから世界中の心をとらえ、14カ国で翻訳のベストセラー絵本『100年の旅』の邦訳版が発売となる。1ページごとに1歳ずつ年を重ねていくユニークな構成で、人の一生が1冊に収められている。さまざまなことができるようになり、世界の広さを学ぶ幼少年期、家族が増え、本当に大切なものや幸せとは何かを学ぶ中年期、別れの喪失と時間の儚さ、そして尊さを学ぶ老年期、どの世代にも、そのときどきで大切な学びがあるということを、心に響く言葉と色彩豊かなイラストで描かれている。「100年の旅」はあらゆる世代の人に向けられたもので、家族で一緒にこの本を読むこと、パートナーと一緒に読むことで対話を促し、人生について一緒に考えることにもつながる世代によって感じ方が変わる本。
柔らかい手描き文字は『翻訳できない世界のことば』翻訳者の前田まゆみ氏
2017年キノベス第1位を受賞した「翻訳できない世界のことば」翻訳者で絵本作家の前田まゆみ氏による、ほっこりする手描き文字で、様々なシーンのプレゼントにもぴったり。
「100年の旅」著者「あとがき」より
この本のアイデアは、あるとき、ふと生まれました。それは、生後間もない姪っ子が、ミイラのように布にくるまれ、外界に向かってまばたきしているのをはじめて見たときでした。なんて不可思議な旅が、この子を待ち受けていることか! と思ったのです。彼女を待ち受ける素敵なことをうらやましく思う気持ちが半分。でも同時に、今までのさまざまな痛みの記憶から、自分の中につまっている悲しみを思い、同じものがやはり彼女を待ち受けているとも感じました。
悲しいことに、おとなになると私たちは、世界に満ちる驚き、たとえば、連なる山々や満月、そして他者から受ける愛情になんだか慣れてしまい、当たり前に思ってしまうことがあります。それらの気高さを感じ取る心をもう一度取り戻すには、世界を新しい視点で見る必要があるのかもしれません。この本では、人生のそれぞれの局面で、世界の見え方が変わるということを表現できたらと思いました。
「100年の旅」全国の書店員さまより続々と感動のコメント
◎とても素晴らしい作品に感動したと同時に、日本でもこの作品が出版される ことを嬉しく思います。翻訳者の前田まゆみさんのファンなので、カバーを見た瞬間、嬉しくなりました。 「人生100年時代」と言われていますが、長生きするということは、 楽しいことや嬉しいことを経験するチャンスも増えるはず。 大切な人の死や、いずれやってくる自分の死と向き合う時間も 増えるのかもしれません。 ですが、この作品は最後に「それでもやっぱり、人生は素晴らしい」 という大切なメッセージを投げかけてくれます。 何度も読み返したいと思わせてくれる力を持った作品です。(未来屋書店大高店 寺田)
◎人が生まれ、死ぬまで、まるで円のようだなとも思いました。「今」という時があるように、どれだけ年をとったとしても、高齢になっても、未来はずっと未来のまま、希望や夢があるのだと、この本が教えてくれたような気がします。(ジュンク堂書店名古屋店 清田)
◎ご自分の年齢から、ぜひ読んでみてください。未来へとページをめくるたびに、共感し、切なくなり、最後はなんだかサナギに戻ったような、温かなものに包まれた気持ちになります。過去へとページをめくるたびに、くすぐったいような、どこか恥ずかしい、懐かしい気持ちになります。あなたはどのページが心に残りましたか?(東京旭屋書店池袋店 礒部)
◎老いていくのはやはりせつないことが多いけれど、そのさみしさが色鮮やかに描かれていて、ページをめくるたびに新鮮な気持ちが湧きます。70歳が特に好きです。(丸善博多店 徳永)
◎これは、私のためにだけ書かれた本であると思ったと同時に、すべてのあらゆる人のために書かれた本であると感じました。前半は非常に微笑ましく読みました。もちろん、あの頃の自分を想像し、そして、自分の子どもたちのことを思い出し。その時、自分も気がつかなかった感情や、知っていれば子どもに対してこうできていたのに、という僅かな後悔も感じながら。自分の年齢が近づいてくると感じるのは、共感と確認でした。今の自分は人生の中でどんな位置にいるのか、あらためて考えてみました。そして未知の年齢、これから先に自分が感じること、周囲に起こることを想像しながら読みました。自分よりも年上の人たちに、この時どんな気持ちだったのか尋ねてみたくなりました。この本を読んで、どう思ったのか、何を感じたのか。いろいろな人に話を聞きたくなる本でした。(広島 蔦屋書店 江藤)
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