かわにくまがおっこちた
岩崎書店は、読んで・見て・声に出して楽しい、大迫力の川下り絵本「かわにくまがおっこちた」を2019年8月9日に発売した。
作:リチャード・T・モリスProfile●米ニュージャージー州在住。THIS IS A MOOSE(未邦訳)で読み聞かせに向いたすぐれた絵本に贈られるE.B. White賞オナーとアメリカ中西部の書店が選ぶ賞の大賞受賞。本作が日本初登場。
レウィン・ファム(絵)
米国カリフォルニア州に在住。100冊以上の子どもの本のイラストを手がける。邦訳作品に『かみさまのゆめ』(ドン・ボスコ社) 、「ヴァンピリーナはバレリーナ」シリーズ(講談社)ほか。
訳:木坂涼Profile●東京在住。詩人、絵本作家、翻訳家。詩集『五つのエラーをさがせ!』(大日本図書)、絵本『にんじゃべんとう』(教育画劇)のほか、翻訳絵本『ちょっとだけまいご』(BL出版)、『きみがうちにくるまえ…』など多数。
「かわにくまがおっこちた」物語
むかしむかしと始まり、どんどん加速していく、読むジェットコースターのような 川下り絵本。
むかし むかし あるところに
かわが いっぽん ながれていました。
でも かわは じぶんが かわだ
ということを しりませんでした。
かわに くまが おっこちるまでは。
さあ、いっしょに まるたの ふねに のりこんで
わくわくする ぼうけんに でかけよう!
スリルの裏に、今を生きる大切なメッセージ「かわにくまがおっこちた」
シンプルな白と黒からの色彩の変化にもご注目!
くまが川に落っこちて、丸太に乗って下っていくと、
次々動物たちがあらわれます。
ぴょーん!とカエル。にゅっ!とカメ。
へーい!とビーバー。ヒャッ、ホー!とアライグマ。
どっしーんとアヒルにぶつかった先は?
この物語の、わくわくした冒険が教えてくれるのは、種は違えど、みんな同じ船に乗る仲間たちだということ。むかしから、川は、みんなをつないで流れていたということ。それぞれが、持ち味を出し合えば、一緒に冒険を楽しめるということ。
見どころは、動物たちの迫力あふれる「乗船シーン」で、動物たちが増えるにつれ、絵本全体が色づいていく。「前見返し」と「後見返し」見比べることで、同じ場所なのに、色彩・描きこみに変化があって、物語の新たな1シーンを発見するかも。
文章のスピード感と絵の面白さの裏に、今を生きる大切なメッセージが込められた物語。
読んで・見て・声に出して楽しい、大迫力の川下り絵本になっている。
「かわにくまがおっこちた」作者からのメッセージ
この物語は、「危険を承知でやってみよう!」「飛び乗ろう!」「力を合わせよう!」「互いを信頼しよう!」「一緒に冒険しよう!」と誘っている。一緒に丸太の舟に乗り込んで楽しんでほしい。(リチャード・T・モリス)
「かわにくまがおっこちた」画家からのメッセージ
絵を描きながら、人間はどうして同じ地球の仲間であることを忘れてしまうのだろう、と考えました。森の動物たちが一緒に川に落ちるという、ちょっとしたできごとをきっかけに、気づきをもらえて、考えたのです。(レウィン・ファム)
「かわにくまがおっこちた」読者からの絶賛の声
海外の作品らしい鮮やかな色彩と活き活きとした動物たちの表情に、まず目を奪われました。1本の川が様々な動物を巻き込んでいく様子に、世界の繋がりを感じられる、大きくて温かい世界観の作品だと思いました。(書店員)
仲間が増えるたびに木々が色を取り戻し、生き生きと輝いていくのが印象的。作者が伝えたいのは、たとえいろいろな違いがあっても、互いに協力して仲間となれる、そして共に経験をすることで理解が深まるということでしょうか。色彩溢れるラストシーンが美しいです。(図書館関係者)
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