ここは
河出書房新社は、若い世代から圧倒的な支持を得ている詩人・最果タヒ氏と及川賢治氏(100%ORANGE)が、過去・現在・未来の「すべての子どもたちと親たち」へ贈る、絵本「ここは」を2020年6月26日に発売する。「ここは」は、最果タヒ氏待望の初絵本となる。
ここは、ぼくのまんなかです。
ここは、おかあさんの ひざのうえです。
まちのまんなか でもあります。
(本文より)
最果タヒ氏は2006年、現代詩手帖賞を受賞しデビュー。07年、第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞、以来数々の詩集、著作で人気を博し、若い世代を中心に圧倒的な支持を得ている。また、17年には詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が映画化、20年NHK「ノーナレ」他テレビ番組での特集、19年の横浜美術館「最果タヒ 詩の展示」など、様々なジャンルに活躍の場を広げる、今最も注目される詩人の一人。
及川賢治氏は「100%ORANGE」としてデビュー以来、イラスト、絵本、漫画他幅広い分野で活躍。絵本では2007年に『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』で第13回日本絵本賞大賞を受賞。『ぶぅさんのブー』『まる さんかく ぞう』等、これまで多くの人気作品を発表されている。
最果氏、及川氏によって書かれ、描かれた絵本「ここは」は、お母さんの膝の上に座る「ぼく」の視点から、様々な「ここ」のあり方をとらえ直すことで、日常では見失いがちな自分の居場所、世界の広さと可能性に改めて気づかされる、かけがえのない想いとメッセージにあふれた一冊となっている。
■対象年齢読みきかせ
1~2才から自分で読む:年長~小学低学年から
■デザイン
有山達也氏+山本祐依氏(アリヤマデザインストア)
なお、「ここは」刊行に際し、両著者による刊行記念エッセイを自社サイト「Web河出」にて公開。「ここは」の成り立ち、原風景に触れることのできる、魅力あふれる文章が掲載された。
▼「WEB河出」URL
刊行記念エッセイ「幼さを思い出すことはできない。」最果タヒ氏(約1,550字)
「丸太を手渡され」及川賢治氏(1 0 0 % O R A N G E)(約550字)
文・最果タヒProfile●1986年生まれ。詩人。2006年、現代詩手帖賞を受賞。07年、第一詩集『グッドモーニング』刊行。同作で中原中也賞を受賞。15年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。他の著書に、詩集『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(映画化)『愛の縫い目はここ』『天国と、とてつもない暇』『恋人たちはせーので光る』、小説『星か獣になる季節』『少女ABCDEFGHIJKLMN』『十代に共感する奴はみんな嘘つき』、エッセイ集『きみの言い訳は最高の芸術』『もぐ∞』『「好き」の因数分解』『コンプレックス・プリズム』、清川あさみとの共著『千年後の百人一首』などがある。
絵・及川賢治Profile●1996年頃から100%ORANGEとして活動を開始。イラスト、絵本、漫画などで幅広く活躍中。07年、『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』で第13回日本絵本賞大賞受賞。イラストレーションに「新潮文庫 Yonda?」、「母の友」表紙画など、絵本の作品に『ぶぅさんのブー』『グリンピースのいえ』『ねこのセーター』『まる さんかく ぞう』『いっこ さんこ』、『スプーンさん』『コップちゃん』『くつしたくん』(以上3冊、文=中川ひろたか)『よ・だ・れ』(文=小風さち)『かがみとチコリ』(文=角野栄子)『まちがいまちにようこそ』(文=斉藤倫・うきまる)、漫画の作品に『SUNAO SUNAO』などがある。
著者メッセージ(本書店頭用拡材より)
ぼくがここにいることは、確かだけど、不確かで、だからずっとわくわくしている。──最果タヒ
ひとりひとりに「ここは」がある。そんなふうに考えながら絵を描きました。──及川賢治( 1 0 0 % O R A N G E )
絵本のスペシャリスト! 全国の子どもの本専門店様から応援のメッセージ!
とてもよかったです!谷川俊太郎と和田誠の名コンビを彷彿とさせますね。タヒさんの言葉も及川さんの絵もぐ―っとそしてぐわーっと 近づいたり離れたりして、とても面白い。赤ちゃんから大人までたくさんの人に届けたいです!
──メリーゴーランドKYOTO(京都) 鈴木潤さん
もしぼくがこの本を小さい頃に読んでいたら、きっと哲学者か科学者か、絵本屋になっていたと思います。最果さんと100%ORANGEさんがブッ立てた四次元讃歌絵本。すごくなくてもスゲーし、えらくなくてもエレーんだよ! カレー食って寝よ!
──てんしん書房(東京) 中藤智幹さん
こころが迷子になりそうなとき、ふと立ち止まって、自分自身の「ここ」を確かめるひとときをくれる絵本。ここは、「あめのおとのはしっこでもあるね。」そう、絵本をひらいて、記憶の中の雨音を思い出してもいいですね。親子の愛の絵本でもあり、平和の絵本でもあり、自立の絵本でもあり、科学への目も向けられるような作品です。
──クレヨンハウス(東京) 馬場里菜さん
小さい頃、地図を見たり、宇宙のから見える地球映像を見て自分がその中に存在することがとても不思議でした。一度、台風の目に入ったことがあり、気象図と自分が繋がったようで嬉しかったことを思い出します。『ここは』を読んで、子どもの時に感じた、不思議が蘇ってきました。自分は世界の中心であり、端っこでもある。いろいろな角度から、自分を見ると面白い。そして、「今、ここに在る、世界に繋がっている」ことを大切にしたいですね。大人も子どもも大切なメッセージを受け取れる絵本です。
──えほんの店 コッコ・サン(高知) 森本智香さん
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