- 茨城県行方市が茨城県内自治体初となるホームページにユニバーサルデザインフォントを導入
- 採用フォント(書体):「UD新ゴ(見出し、タブ、ボタン)」の特長
- 採用フォント(書体):「UDデジタル教科書体(本文)」の特長
茨城県行方市が茨城県内自治体初となるホームページにユニバーサルデザインフォントを導入
茨城県行方市は、誰一人取り残さない情報発信を実現すべく、12月1日(水)から市のホームページに、茨城県内自治体では初めて(当市調べ)、UD(ユニバーサルデザイン)フォントを導入したことを発表した。
ユニバーサルデザインフォントを導入の背景
ユニバーサルデザインフォントを導入の背景として、茨城県行方市では、市の広報誌は平成29年から職員PCの環境では平成31年からUDフォントを採用し、市民や市からの文字情報をより多くの方々が正しく取得できるように環境を構築。
採用フォント(書体)について
今回、採用したUDフォントは、年齢や障害の有無、個々の能力差などにかかわらず、多くの人々が利用しやすいように「ユニバーサルデザイン」の思想が文字に込められた株式会社モリサワのUDフォントを採用した。
見出しや、タブ、ボタンなどにはUD新ゴ。
本文にはUDデジタル教科書体を採用。
サイト フォント比較(行方市ホームページから)
▼フォント変更前
▼フォント変更後
採用フォント(書体):「UD新ゴ(見出し、タブ、ボタン)」の特長
文字の形がわかりやすく、読み間違えにくい
UD新ゴは、駅名表示やサイン、成分表、取扱説明書など多くの印刷物で使われてきた新ゴというフォントをユニバーサルデザイン化したフォント。
そのため、目に馴染みのある文字でありながら、幅広い層の方々に認識しやすく、さまざまな画面の大きさでも、わかりやすい文字情報となる。
「UD新ゴ」紹介記事
採用フォント(書体):「UDデジタル教科書体(本文)」の特長
読みやすさ・読みの速度のエビデンスを備えたUDフォント。
書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)に配慮したデザインの教科書体。
ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)を対象とした「読みやすさ」の検証や、ディスレクシア(読み書き障害)を対象とした「読みの速度」に関する検証で、比較書体より読みやすく、読みの速度に改善があることが証明された書体となる。
▼一対比較法を用いた評価画面(縦書き:国語)
「UDデジタル教科書体」紹介記事
今後について
行方市では、「誰一人取り残さない情報発信」と「情報のユニバーサルデザイン化」の実現を目指し、さまざまなシーンでUDフォントを活用していく動きをさらに強化していく予定とのこと。