- UD新ゴ
- ハングルフォント「UD新ゴ ハングル」
- 中国語簡体字フォント「UD新ゴ 簡体字」
- 中国語繁体字フォント「UD新ゴ 繁体字」
- 「UD新ゴ」シリーズとの併記を目的として作られたサンセリフ多言語フォント「Clarimo UDシリーズ」
- モリサワが自社のUDフォント「UD新ゴ ハングル」の可読性に関する比較研究報告を公開
- 「UD新ゴ」に関する記事「交通機関の表示が見やすいUD(ユニバーサルデザイン)フォント化が進行中」
- モリサワ製品情報
- 関連記事:ゴシック体頂上決戦!写研「ゴナ」とモリサワ「新ゴ」訴訟www.mojiru.com
UD新ゴ
見やすい書体として評価の高い「新ゴ」をベースに、個々の文字のわかりやすさを重視した字形をとりいれた、モリサワのUD(ユニバーサルデザイン)書体。
欧文・数字には判別性にすぐれた欧文書体 ClearTone SG のデザインを採用しており、ユニバーサルデザインに配慮をしたい媒体で、見出しやサインなど整然としたデザイン的な表現において特に力を発揮する。
UD新ゴの書体見本
ハングルフォント「UD新ゴ ハングル」
「UD新ゴ ハングル」は、和文書体「UD新ゴ」をベースに設計された、ゴシック体のハングルフォント。ハングルとしての造形的なバランスを保ちながら「UD新ゴ」同様ふところを広く設計することで視認性を高め、また横組だけでなく縦組での軸や字幅なども考慮し、縦横どちらの組み方向でも読みやすい設計になっている。「UD新ゴ ハングル」は、「UD新ゴ」とデザインが揃って見えるように設計されており、ウエイトも「UD新ゴ」に合わせて8ウエイトが用意されているため、日本語とハングルを併記する場面でも、言語間のデザイン差が生じることがない。
中国語簡体字フォント「UD新ゴ 簡体字」
「UD新ゴ 簡体字」は、和文書体「UD新ゴ」をベースに設計された簡体字フォント。「わかりやすく」、「読みやすく」、「読み間違えることがない」というモリサワUD書体の基本的な考え方を踏襲して「UD新ゴ」同様ふところを広く設計することで視認性を高めている。「UD新ゴ 簡体字」は、「UD新ゴ」だけでなく、「UD新ゴ ハングル」ともデザインが揃って見えるように設計されているため、日英中韓の4ヶ国語表記の際にも統一したイメージの展開が可能となる。多言語の制作物にも活用できる書体。
中国語繁体字フォント「UD新ゴ 繁体字」
「UD新ゴ 繁体字」 は和文書体「UD新ゴ」のデザインをベースに設計されたゴシック体の繁体字書体で、台湾、香港、マカオでの中国語表記をサポートしている。2015年にリリースされた「UD新ゴ 簡体字」と合わせて使用することで中国語話者圏に広く対応する。「UD新ゴ 繁体字」は、台湾の国字標準字体に則った字体を採用している。
Webフォントサービス「TypeSquare」に2019年5月に「UD新ゴ 繁体字 標準字体」が追加
2019年5月13日(月)より、Webフォントサービス「TypeSquare」にも「UD新ゴ 繁体字 標準字体」が追加された。
▼提供書体
UD新ゴ 繁体字 標準字体 R / M / DB / B
Webフォントサービス「TypeSquare」紹介記事
「UD新ゴ」シリーズとの併記を目的として作られたサンセリフ多言語フォント「Clarimo UDシリーズ」
「Clarimo UDシリーズ」は、和文・簡体字・繁体字およびハングルまで展開されている「UD新ゴ」シリーズとの併記を目的として作られたサンセリフ書体の多言語フォント。シンプルかつ可読性を重視した設計を特徴としている。それぞれの文字に精通した海外デザイナーが制作に携わり、高品質で統一感のある表現を可能にしている。
汎ヨーロッパ文字セットフォント「Clarimo UD PE」
ラテンアルファベットに加えてキリル文字、ギリシャ文字、およびベトナム語用文字を カバーする独自規格「PE」(汎ヨーロッパ)の文字セットを採用している。ExtraLightからUltraまで8ウエイトと幅広く、本文から標識表示など、さまざまな媒体で用途を問わずご利用できる。
ウエイト:ExtraLight/Light/Regular/Medium/DemiBold/Bold/Heavy/Ultra, Italicも同ウエイト展開
文字セット:PE(151言語をサポートする独自規格)
アラビア文字フォント「Clarimo UD Arabic」
アラビア文字は主にアラビア語、ペルシア語、ウルドゥー語の表記に使われ、右から左に読む文字。類似字形の書き分けや、ふところ・開口部を広く保つなど読みやすさの工夫のほか、通常の字形では閉じているループを開くことで小級数、低解像度でも潰れない処理がなされている。また、異体字や合字、専用記号を多く備えており、細やかな表現が可能。
ウエイト:Regular/Medium/DemiBold/Bold 文字セット:独自規格
デーヴァナーガリー文字フォント「Clarimo UD Devanagari」
デーヴァナーガリー文字は、主にヒンディー語、ネパール語を表記するための文字で、それ以外にもインドの多くの言語を表記するのに用いられている。Clarimo UD Devanagariは明確な形状、ふところ・開口部を広く保つなど、読みやすさの工夫がなされている。さまざまな異体字やバリエーション豊かな合字を備えており、日常的な用途に限らず幅広い場面で利用できる。
ウエイト:Regular/Medium/DemiBold/Bold
文字セット:独自規格
タイ語フォント「Clarimo UD Thai」
「ループ」と呼ばれる丸い部分がある、スタンダードスタイルのタイ文字です。タイでは本文などのテキストによく使われる。Clarimo UD Thaiは、形状の曖昧さをなくすなど、読みやすさの工夫がなされている。また、タイ語で使用頻度の高いイタリックを備えており、組版の際に細やかなニュアンスまで表すことができる。
ウエイト: Light/Regular/Medium/DemiBold/Bold, Italicも同ウエイト展開
文字セット:独自規格
モダンスタイルタイ語フォント「Clarimo UD Thai Modern」
「ループ」と呼ばれる丸い部分がない、モダンスタイルのタイ文字。タイでは見出しや強調によく使われる。Clarimo UD Thai Modernは、形状の曖昧さをなくすなど、読みやすさの工夫がなされています。また、タイ語で使用頻度の高いイタリックを備えており、組版の際に細やかなニュアンスまで表すことが出来る。
ウエイト: Light/Regular/Medium/DemiBold/Bold, Italicも同ウエイト展開
文字セット:独自規格
モリサワが自社のUDフォント「UD新ゴ ハングル」の可読性に関する比較研究報告を公開
株式会社モリサワは「UD新ゴ ハングル」の可読性に関する比較研究報告を公開することを9月27日に発表した。
専用アプリケーションによる一対比較実験(画面イメージ)
「UD新ゴ ハングル」可読性に関する比較研究報告について
モリサワでは、慶應義塾大学と共同で、弱視者を含む多くの方を対象としたユニバーサルデザイン書体(UD書体)の読みやすさに関する比較研究実験を行っており、今回、多言語フォントのUD書体「UD新ゴ ハングル」の比較研究実験を韓国語を母国語とする晴眼者・弱視者を対象に複数のハングル書体を用いて行った結果、比較した書体の中で最も読みやすいことが検証された。 なお、「UD新ゴ 簡体字」「UD新ゴ 繁体字」(開発中)についても同様の実験を行い、順次結果を公開する予定。
モリサワUD書体の比較研究報告について
「文字のかたちがわかりやすいこと」「読みまちがえにくいこと」「文章が読みやすいこと」をコンセプトに開発され、2009年11月のリリース以来、ユニバーサルデザインを意識した様々な媒体で採用されている。比較研究報告は、元となった書体や同カテゴリの書体と比較した時の読みやすさ、判別のしやすさに関するエビデンス(学術的研究結果)をまとめたものになっている。 この研究は第三者機関である慶應義塾大学心理学教室中野泰志教授と共同で実施されている。実験の結果、弱視者を含む多くの方にとって、モリサワUD書体は、比較対象書体と比べた時により判別しやすく、情報などを効率的に読むことができる書体であるとがわかった。
「UD新ゴ」に関する記事「交通機関の表示が見やすいUD(ユニバーサルデザイン)フォント化が進行中」
7月12日に「ITmedia NEWS」に掲載された記事「毎朝見てたはずなのに……知らない間に変わっていた駅の“アレ” 制作会社「気付かれなくていいんです」」が同日ヤフーニュースの経済欄にも転載される程、注目を集めている。
この記事によると、駅の券売機やバスの行き先といった交通機関で表示されるフォントが着々と新しいフォントに置き換えられていっていることが伝えられている。
置き換えられている新しいフォントとして、モリサワのUD新ゴが挙げられ、株式会社モリサワエンタプライズ事業部・園田晋さん、広報宣伝部・澤村明子さんが取材を受けている。
UD新ゴとは
モリサワのゴシック体である「新ゴ」をベースに、個々の文字のわかりやすさを重視した字形をとりいれたユニバーサルデザイン書体。欧文・数字には判別性にすぐれた欧文書体 ClearTone SG のデザインを採用している。ユニバーサルデザインに配慮をしたい媒体で、見出しやサインなど整然としたデザイン的な表現にオススメ。
園田さんによると「JR東日本の券売機に使われているのは、モリサワのUD新ゴです。バスタ新宿にある電光掲示板の行き先表示などにも同じフォントが使われています」とのこと。
また任天堂ゲーム機「Nintendo Switch」やキングジムの「ポメラ DM200」などにも採用されている。
▼関連記事:リアル段ボール戦記へ…「Nintendo Switch」が「Nintendo Labo」で更に進化!
▼関連記事:キングジム「デジタルメモポメラDM200」にモリサワフォントのUD新ゴRとUD黎ミンRが搭載
「モリサワでは、性別・年齢・視力の強弱を問わず、誰でも読みやすいフォントをユニバーサルデザインと考えています」と澤村さんは語る。
モリサワのUDフォント制作は、フォントよりも視認されやすい「手書き文字」に全てのデザインを近づけていき、小さくしても潰れないよう濁点や半濁点は大きく線1本1本の間隔は広くしている。また文字全体のバランスを見直している。また、明朝体や長体をかけるゴシック体は横線が潰れないよう10%刻みで線の太さも調整していることなど細かなこだわりの部分も披露された。
こうした読みやすい文字を開発し駅などに広めている背景には「日本社会の高齢化」があるという。
「読みやすい文字はこれまで金融や医薬品など、読み間違いが人生を左右しかねない現場で必要とされてきました。しかし、高齢化によってその需要が社会全体に広がってきています」と園田さんは語る。
2020年に開かれる東京五輪・パラリンピックもユニバーサルデザインフォントに注力する一因になっている。増加する訪日客向けに多言語表記が求められるようになり、「誰にでも読みやすい文字」の需要が日本語に限られなくなった事もある。
モリサワでは、すでに中国語の簡体字や、韓国語(ハングル)のユニバーサルデザインフォントを販売しており、新たに画数の多いアジア圏言語のフォント制作も検討しているという。
▼外部参照リンク
UD新ゴ使用事例「Nintendo Switch」
「UD新ゴ」「UD黎ミン」使用事例:デジタルメモ「ポメラ」紹介記事
「UD黎ミン」紹介記事
モリサワ製品情報
▼「MORISAWA PASSPORT ONE」Amazonでの購入はこちら
モリサワのすべてのフォントに、ヒラギノフォント、タイプバンクフォント、昭和書体フォントの日本語フォントや、欧文フォント、中国語フォント、韓国語フォント、多言語フォントなどを加えた全1000書体以上が、どれでも選べて好きなだけ使えるライセンス製品。
常に最新で快適なフォント環境を、追加料金なしで提供。またMORISAWA PASSPORT ONEの特徴として事前の手続きなど一切なしに手元に届き次第すぐにご利用できる。
▼「MORISAWA PASSPORT ONE」楽天市場での購入はこちら
▼「MORISAWA PASSPORT更新専用パック」Amazonでの購入はこちら
MORISAWA PASSPORT更新専用パック(PC1台/1年間)は、MORISAWA PASSPORT / MORISAWA PASSPORT ONEで契約の更新に必要な書類手続きが一切なく、簡単に素早く契約の更新ができるパッケージ。PC1台のみ更新したい、認証登録が済んでいる、インターネット環境がある、複数台契約や複数年契約による価格、業界別ライセンスプランを希望しないユーザーにオススメ。
▼「MORISAWA PASSPORT更新専用パック」楽天市場での購入はこちら
モリサワパスポート以外の製品では MORISAWA Font Select Packもある。
▼「MORISAWA Font Select Pack 1」Amazonでの購入はこちら
Select Packは、豊富なモリサワフォントの中からライセンス数に応じて使いたい書体が自由にセレクトできるパッケージ。
▼「MORISAWA Font Select Pack 1」楽天市場での購入はこちら
関連記事:ゴシック体頂上決戦!写研「ゴナ」とモリサワ「新ゴ」訴訟
www.mojiru.com
中国語フォント(簡体字フォント/繁体字フォント)まとめ記事