mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

器好きの心をくすぐる文様の世界「やきもの文様事典」

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やきもの文様事典

誠文堂新光社は、2021年2月22日(月)に、陶工房編集部編集による、植物から文房具までその意味から時代背景まで解説した、器好きの心をくすぐる文様の世界がつまった器好き必見の一冊「やきもの文様事典」を発売した。

器好きなら、そこに描かれている絵柄や文様に心惹かれたことがあるはず。
気に入った文様をコレクションするのも、器との楽しい付き合い方の1つ。

「やきもの文様事典」は、やきものの文様に注目して構成された事典。
主に日本のやきものに施されてきた約100種類を、その意味や時代背景などとあわせて紹介している。

まず目次を見ると、そのバラエティの豊かさに驚かされる。

植物だけでも、「松」「梅」「竹」「葡萄」「藤」などのほか、「早蕨(さわらび)」「鉄線花(クレマチス)」と百花繚乱。事典ページには、色絵や染付など、さまざまな手法で描かれた植物たちの器が目を楽しませてくれる。

動物文様では、「栗鼠(リス)」や「虫」など意外なモチーフが登場。多産な栗鼠は子孫繁栄を意味する吉祥文様で、ここに葡萄を組み合わせた絵柄は西洋でも人気があるそうです。虫の中では華麗さが際立つ「蝶」が多いという解説に納得しながらも、「蜻蛉(トンボ)」は前にしか進まない習性があるため武将たちが好む図柄だったということに驚かされる。

こんなふうに文様に込められた意味を知ったら、お店で選ぶときはもちろん、美術館などで鑑賞する時にも器を見る目が変わりそうですね。

 おめでたい吉祥文様は贈り物の定番ですが、もし相手の趣味や仕事に合っているなら、例えば「文房具」「楽器」なども喜ばれそう。
風景画が好きな人には「山水」文様もおすすめ。
昔から多くの日本人に好まれており、蕎麦猪口では最も多い文様といわれている。


他にも「円」「横縞」「縦縞」「石畳(市松)」などおなじみの幾何学文様の項目も充実。
シンプルなモチーフから多様な図案が生み出されていることに改めて気づかされる。

「やきもの文様事典」では、器の図案やレイアウトにも触れています。展開図、平面図、スケッチなどの資料のほか、「反復」や「破れ」など文様を描く際の代表的なパターンも掲載。
器に限らず、さまざまなデザインの参考にもなること間違いなし。

一見難解そうに感じる文様の世界が身近に感じられる一冊で、人生の節目節目にお気に入りの“推し文様”を探す楽しみも生まれるかもしれない。

 

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陶工房BOOKS Profile●器を作る人から創作の裏側をよく知りたい人、作家ものの器を上手に買いたい人のためのハイエンドマガジン「陶工房」から生まれた書籍シリーズ。器のある暮らしに寄り添いながら、様々な知識をわかりやすくまとめた資料性の高さに定評がある。


「やきもの文様事典」目次抜粋

第1章 やきものの文様の変遷
第2章 やきもの文様
    幾何学文様/植物文様/唐草・花唐草文様/動物文様/器物文様/風景文様
第3章 近代の巨匠の文様づくり
第4章 文様の図案
第5章 文様の構成
第6章 装飾技法の基本

索引

 

 

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