mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

斉藤倫氏の待望の書き下ろし長篇「新月の子どもたち」

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新月の子どもたち

新月の子どもたち

ブロンズ新社は、生きにくさを生きる子どもたちへ贈る希望と再生の物語で斉藤倫氏待望の書き下ろし長篇「新月の子どもたち」を2022年6月8日に発売した。
挿画は花松あゆみ氏が担当している。


主人公の小学5年生の平居令は、ある日、トロイガルトという国の死刑囚レインとなった夢をみる。令とレイン、二人の夢と現実を行き来しながら、令は抱えている問題や悩みと向き合い、見失っていた夢や願望を取り戻していく。
「大人になるって、ほんとうの自分を閉じこめること?」― 子どもたちが自らの意思で、ほんとうの自分をとりもどす、希望と再生の物語。

著者の詩人・斉藤倫氏は、長篇デビュー作「どろぼうのどろぼん」(福音館書店)で第48回日本児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞するなど、注目を集める人気作家で、「新月の子どもたち」が約1年ぶりとなる書き下ろし長篇となる。
挿画はイラストレーターの花松あゆみ氏が担当。

物語の世界をゴム版画で美しく描きだしていく。

生きにくさを感じたり、悩みを抱える思春期の子どもたちや、彼らをとりまく大人にも、手に取ってほしい長篇となる。

 

 

斉藤倫Profile

 

詩人。『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で、第48回日本児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。主な作品に『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』『さいごのゆうれい』。絵本に『とうだい』(絵・小池アミイゴ/以上、福音館書店)、うきまるとの共作で『はるとあき』(絵・吉田尚令/小学館)。『のせのせ せーの!』(絵・くのまり/ブロンズ新社)などがある。


花松あゆみProfile


イラストレーター。日本大学芸術学部デザイン学科卒、パレットクラブイラストBコース11期卒。ゴム版画によるイラストレーションで書籍装画、雑誌の挿絵を中心に活躍している。『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』(朝日出版社)や『月のこよみ』(誠文堂新光社)の装画など、書籍や雑誌等の装画、挿絵など多数ある。
 

 


「新月の子どもたち」あらすじ

なぎ町小学校5年生の平居 令(ひらい れい)は、ある日、トロイガルトという国の死刑囚レインとなった夢をみます。死ぬことを当たり前のように受け入れているその世界で、「わたしは、しなない」という少女シグに出会い、いつしか彼女をたすけたいと思うように……。

一方、現実での令は、合唱コンクールがせまる中、声変わりをからかわれ、歌うことから、自分と向きあうことから、目を背けようとします。しかしクラスメイトにたすけられ、たどりついた自分の新しい声は、ずっとそばにあったレインの声でした。その声に共鳴するかのように、夢と現実が重なりあい、やがて周りにいる人の記憶と世界の扉を開いていく――。

子どもたちが未来に光をみつける、希望を描いた物語。

夢の世界は青、現実の世界は黒の挿画で表現されている。

 


「新月の子どもたち」著者からのメッセージ

斉藤倫氏

だれもがみんなそこにいたのに、おとなになると忘れてしまう「国」があります。
そんな〈トロイガルト〉の旅は、つらくて、苦しくて、二度ともどりたくないくらい。
でも、いつか、ほんとうに困ったときには、そこにいたみんなが、きっとたすけてくれるような、たいせつなばしょ。そんなお話を書きました。すごく長い時間がかかったので、世の中は、ずいぶんかわってしまいましたが、それでも、なにもかわらないようなことを書いています。ぜひ、みなさんも、レインたちといっしょに旅をしてみてください。

 


花松あゆみ氏

この物語の、少し怖くて鮮明な夢の世界と、モヤがかかったような現実の世界を、主人公の令くんの後ろで一緒に見ているような気持ちで絵を描きました。自分が何が好きか、何が嬉しいのか、本当はどうしたいのか。見えなくなってしまった自分の本当の声を、夢と現実とを行き来しながら見つけ出そうとする令くんたちの旅は、自分にとって大切なことは何かを思い出させてくれます。姿は見えなくても、そこにある。新月のように。これから自分の足で歩きはじめるたくさんの子どもたち、大人たちにも読んでもらいたい物語です。

 

 
「新月の子どもたち」書店員さんからの感想

現実世界で頑張って、悩んで、もがいている人々の心に、勇気や、前を向く気持ちを育ててくれるような物語でした。感動いたしました。これこそ児童文学だと思った1冊です。(喜久屋書店 橿原店 中野雅予様)

この物語は背中を押すのではなく、さすってくれるような優しさを与えてくれます。深い森の中で助けが欲しいような気持ちでいる子どもたちに、この物語と出会ってほしいです。(くまざわ書店 草加VARIE店 福井まゆか様)

なりたい自分を諦めたり、大事なものを手放したり、そんなことはしなくていい。取り戻したいと願えばまた心に蘇り自分の力になる。1人でも多くの方に、この物語を届けたいと思いました。(谷島屋 富士店 田雜麻紗子様)

「自分とは何か」という問いに対して、大人になった私が読んでもハッとさせられるような言葉が散りばめられていました。多感な時期の子どもたちの心の栄養となりうる作品だと思います。(幕張 蔦屋書店 後藤美由紀様)

高学年の子どもたちが直面している問題や悩み、これから起こるかもしれない問題や悩み、いま立ち止まっている場所から一歩を踏み出すきっかけ、羅針盤になりうるのではと思いました。 (啓林堂書店 郡山店 加川洋子様)

助けてくれる人と出会えたり、助けたいと思える人と出会えたり、あきらめたくない!と思える事を見つけられたらすてきだなと思いました。読書感想文にもおすすめしやすそうかなと思います。(丸善 岐阜店 田邉さやか様)

(順不同)

 

 

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