mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

触れる浮き出し文字のバリアフリーカレンダー2020

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バリアフリカレンダー2020

真美堂手塚箔押所は、浮き出された立体的な文字や数字に視て・触れて、視覚障害のある方も晴眼者の方も一緒に使用できる「バリアフリカレンダー2020」を2019年11月8日(金)より取扱い店舗で発売を開始した。

視覚障害のある方と晴眼者との穏やかな“共生”をコンセプトに、アートディレクター・関宙明氏(mr.universe)がデザインを手掛けるバリアフリーカレンダーは、日常使いに適したシンプルなデザインと、誰もが使う心地よさを感じられるバリアフリーに配慮した浮き出し文字のカレンダー。近年、加齢や病気によって増加傾向にある中途視覚障害の方の点字習得の難しさを背景に、それまで慣れ親しんだ文字・数字の形を真美堂独自の特殊加工である浮出し文字で表現し、目(視覚)と指(触覚)のどちらからでも読むことを可能にした。2015年版の発売開始から、視覚障害のある方や晴眼者の方も問わず、毎年好評を得ている。

バリアフリーカレンダー製作背景

視覚障害のある人は、一般的に本や資料等を読む際には点字を使うイメージがあるが、その方法は人によってさまざま。国内で視覚障害のある人は約30万人、その中で点字使用者は1割程度といわれている。実はこの数字が表す背景には、点字習得の難しさが関係していた。点字使用者の多くは先天性もしくは幼少期に視覚障害になった人が多くを占めている。つまり視覚障害のある人の多くは、加齢や病気によって中途で視覚障害になっていることが分かる。今まで文字を目で読んできた人にとって、突然指で点字を読むことの大変さは想像に難くない。真美堂では、そんな中途視覚障害の人が抱える“読む”ことへのアクセスを容易にするため、これまで慣れ親しんだ文字・数字のカタチを浮き上げたカレンダーを製作。もちろん、使いやすさだけでなく生活にやさしく溶け込み、カレンダーを飾る心地よさが感じられるデザインにこだわっている。視覚障害のある人も晴眼者の人も一緒に使えるこのカレンダーを通し、どのような人がどのように使うのかを感じ・共有することで、障害の有無に関わらず自然に人と人が繋がっていけることを願っている。

有限会社 真美堂手塚箔押所(シンビドウテヅカハクオシジョ)

真美堂手塚箔押所は、書籍やカードなど主に紙製品へキラキラとした箔を使って付加価値を付ける、“箔押”をおこなっている企業。一方で、長年の技術を活かした点字印刷や視覚障害のある人に使いやすい商品を企画。バリアフリーに配慮した直感的な使いやすさとデザイン性の高さにこだわり、これまでにない視覚障害のある人と晴眼者の人をつなぐ商品の開発・製造をおこなっている。

「バリアフリカレンダー2020」特長

読みやすく美しい立体的な文字

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これまで多くの視覚障害のある方へリサーチを重ね、50種以上の用紙と、版、圧力の試行を繰り返した結果、触って読み取れる文字の高さを実現した。さらに、文字・数字に使用するフォントにも着目。触ったときの読みやすさと視覚的な美しさを兼ね備えた「フォアフィンガー書体」を採用している。

 

シンプルさが心地よいミニマルなデザイン

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カレンダー本来の読む使いやすさはもちろん、そのデザイン性の高さも魅力のひとつ。飾るシーンや場所を選ばないシンプルなデザインで、部屋のインテリアとして生活に自然に溶け込む。


使用した人と一緒に製品改良

毎年、バリアフリーカレンダーの購入者にアンケートを実施し、一人でも多くの人に使いやすいカレンダーを求めて、アンケートで寄せられた意見を積極的に反映している。


盲導犬育成施設・アイメイト協会への寄付

毎年バリアフリーカレンダーの売上げの一部は、盲導犬育成施設のアイメイト協会へ寄付している。アイメイト協会は国内初の盲導犬育成に成功した歴史と実績のある施設。


「バリアフリーカレンダー2020」商品概要

バリアフリーカレンダー2020
▼バリエーション
カラータイプ、白地タイプ

▼外形寸法
W250×H350(mm) ※金具含まず

▼仕様
表紙含め13枚綴り/リング綴じ

▼価格
3,200円+税
売上げの一部が盲導犬育成に最も実績のある公益財団法人アイメイト協会へ寄付される。

▼協賛
社会福祉法人 桜雲会
社会福祉法人 日本点字図書館
公益財団法人 アイメイト協会

 

ラインナップ

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6年目を迎える今回も、オレンジとグレーの落ち着いた配色がやさしいカラータイプと、白地の用紙に浮き出された立体的な文字を光の陰影で楽しむ白地タイプの2種類を用意。カラータイプにも浮き出し加工を施している。

 

大好評“点字のしおり”がリニューアル

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浮き出し文字は点字使用の人に使えることから、バリアフリーカレンダーでは祝祭日名など一部に点字を使用している。これまで点字に触れる機会のなかった人でも身近に感じられるように、点字の基本を解説した“点字のしくみ”を表紙の裏面に掲載してきたが2020年版からは装い新たに、B6サイズのコンパクトなまとめ付録としてリニューアル。カレンダーに載っている点字を調べてみたり、洗濯機や炊飯器など身の回りにある点字を探してみたりと、使い方さまざまに点字を体験できる。

 

「バリアフリーカレンダー2020」取扱い店舗

スパイラルマーケット(表参道):店頭

東京都港区南青山5-6-23 2F

www.spiral.co.jp


日本点字図書館(高田馬場):店頭・オンライン

東京都新宿区高田馬場1-23-4

yougu.nittento.or.jp

 

桜雲会(高田馬場):店頭

東京都新宿区高田馬場4-11-14-102

ounkai.jp

 

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