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もじる【意味】1.著名な言い回しに似せて表現する。「小説の一文や名言を捩った使用例を創る」・吾輩は下戸である。お酒は飲めない。・太閤がまずしかったから。・棋士の一二三に惨敗。2.ねじる。よじる。ひねる。

挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

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挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

416作品の書き出し小説を集めた作品集の第2弾である「挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集」が「アメトーーク」の「読書芸人」の回で光浦靖子がこの作品集を紹介しており、タイトルに惹かれて読んでみた。

書き出し小説とはオリジナルの書き出しだけで成立させる小説スタイル。本のタイトルになっている「挫折を経て、猫は丸くなった。」も書き出し小説の一つであり、この書き出しだけで、猫に何が起きたのだろうかといった妄想が広がっていく。

金持ちに飼われて何不自由なく育った故、高慢を絵にかいたような猫がある日突然、飼い主に捨てられてしまい、野良暮らしが始まり、ある雪の日、寒さで丸くなる。丸くなっている猫とは、意外にしょんぼりしている姿なのかもしれないなんて連想まで起きてしまった。

アメトーークで光浦靖子が紹介していた書き出し小説が下の作品。

オセロ部の誇りにかけて、不良から部屋の角だけは死守した。

これは「挫折を経て、猫は丸くなった。」の書き出し小説と同じ、もんぜんという方の作品だった。

1つ1つの作品が短いので一気読みすると1時間かからなかったが、何気なくその日の気分で本を開いたりして、開いたページの作品だけ読み、書き出しから広がる世界観を夢想するなどが本来の楽しみ方だろう。

日本人は短歌や俳句、はたまたTwitterの日本での浸透力を踏まえてみても短文形式の文体が好きな傾向にあるのが分かる。そういった観点からも書き出し小説は日本人に相性が良い形態なので短歌や俳句のように1つ1つの作品を味わって余韻を楽しめるので何度でも読める。

作品をピックアップし、その作品の解説や書き出し小説の常連達による書き出し座談会も収録されている。

試しに自分でも書き出し小説を作ってみた。

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▼挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

 
挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―

挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―

 

第一弾は下記に記載。

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書き出し小説

たった数行、冒頭だけの物語の第一弾。この新しい文学スタイルに挑戦した精鋭たちの作品から、鬼才・天久聖一氏が選 び抜いた「書き出し小説」の数々。

 

▼書き出し小説
・モンスターペアレントは森の人気者だ。

・「ねんど」だ! 高校以来だから十年ぶりか。ものすごくいい女になってる。
ああ、本名が思い出せない。

・メールではじまった恋は最高裁で幕をとじた。

・その日、少女はエイプリルフールの日だと知らずに告白した。その日、少年は エイプリルフールの日だと思って承諾した。その日、二人の物語は動き出した。

・恩田さんは身体を前のめりにして「そのバーは照明が薄暗いのかい?」と聞い てきた。三十五にして初デート。応援してあげたい。  

 

▼書き出し小説

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