mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

木版画ついて解説した本「木版画 伝統技法とその意匠」

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木版画 伝統技法とその意匠: 絵師・彫師・摺師 三者協業による出版文化の歴史

木版画 伝統技法とその意匠

誠文堂新光社は、2021年12月3日(金)に、竹中健司氏、米原有二氏著書による、資料価値の高い図版やビジュアルで「木版画」の歴史や技法、未来について丁寧に解説した一冊「木版画 伝統技法とその意匠」を発売した。


「木版印刷」とは、木の板に刃物で凹凸をつくり、そこに色を付けて文字や図像を紙に写す技法。
日本では浮世絵に代表される多色摺りによって、版数を重ねて色彩を組み合わせる技法が発展してきた。
また、出版、印刷物の歴史として、人間の生活とともに受け継がれてきた伝統工芸であり、いわば人間の生活史といえる。
機械印刷が主流になったいまでも、手仕事で摺られた木版印刷ならではの独特の風合いは、紙にかかわるデザイナーやアーティストら多くの人を魅了し、さまざまな印刷物や作品に採用されている。
「木版画 伝統技法とその意匠」は、京都の老舗「竹中木版 竹笹堂」による、彫り、摺りを中心とした技術を丁寧な解説で紹介し、木版画が仏教とともに伝来してから、浮世絵が最盛期・円熟期を迎えた江戸時代、伝統技法をアップデートし続ける現代の木版プリントまで、老舗ならではの貴重な資料を豊富に用いながら、日本の「木版印刷」の歴史をひもといてる。
寺社や博物館で保管されてきた古版木の再摺り・復刻をおこなうなど国内外の「歴史遺産としての木版画の再生」を行う活動の過程も掲載するなど、資料価値の高い内容でありながら、数々の図版と美しいビジュアルで、美術、工芸関係者はもちろん、若手作家やアーティストの参考になる一冊になっている。

 

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竹中健司Profile●竹中木版五代目摺師、有限会社竹笹堂代表取締役/木版画作。1970年京都市生まれ。京版画の摺師として伝統的な木版技術の継承、失われた技術の再現や古版木の調査・修復に取り組む。また、国内外でワークショップやアーティストとの共同制作をおこなう。ボストン美術館、フランス国立図書館などが作品所蔵。京都木版画工芸組合副理事長、京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別共同研究員等を務める。著書に『京都・竹笹堂のはじめての木版画』(光村推古書院)など。

www.takezasa.co.jp

 

米原有二Profile●ライター、京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター長。1977年京都府生まれ。京都を拠点に工芸を対象とした取材・執筆活動をおこなう。「分業工程」や「職人文化」「道具・材料の供給難」「修理・修復」などを主題とした聞き書きに取り組む。おもな著書に『京都職人 -匠のてのひら-』、『京都老舗 -暖簾のこころ-』(ともに共著・水曜社)、『京職人ブルース』(京阪神エルマガジン社)、『近世の即位礼-東山天皇即位式模型でみる京職人の技術』(共著・青幻舎)など。

 

 

「木版画 伝統技法とその意匠」目次抜粋

第1章 木版印刷の歴史(木版印刷の誕生/出版産業の勃興/浮世絵の登場/浮世絵の最盛期/京の木版画、江戸の木版画/近代の木版画 商業と芸術)
第2章 木版印刷の仕事(版元とともに歩んできた木版画/商業印刷としての木版画)
第3章 木版画の制作技法(浮世絵の制作工程/絵師・彫師・摺師の協業について…など)
第4章 現代木版画の意匠(木版画を支える、職人を訪ねて 越前和紙 岩野市兵衛 和紙の里を訪ねて)
第5章 これからの木版画(先人に学び、現在に求められる制作を続けることが、技術を更新する…など)
ほか

 


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