mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

生きづらさを覚えている多感な世代に「しずかな魔女」

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しずかな魔女

岩崎書店は、数々の児童文学賞を受賞した注目の作家・市川朔久子氏の最新作である図書館を舞台に女子中学生と司書が織りなす珠玉の物語「しずかな魔女」を、2019年6月11日に発売した。

 

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市川朔久子Profile●福岡県生まれ。西南学院大学卒業。『よるの美容院』で第52回講談社児童文学新人賞受賞。同作でデビュー。『ABC!曙第二中学校放送部』が第49回日本児童文学者協会新人賞受賞、第62回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選出。『小やぎのかんむり』で第66回小学館児童出版文化賞受賞。『紙コップのオリオン』『おしごとのおはなし美容師 かのこと小鳥の美容院』『よりみち3人修学旅行』(以上、講談社)など著書多数。

「しずかな魔女」ストーリー〈しずかな子は、魔女に向いてる〉

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中学1年生の草子は、学校に行く代わりに、図書館に通う日々を送っている。
あることをきっかけに、司書の深津さんと短いやり取りをする関係になった草子は、
深津さんからもらった謎のメモを手に、初めて図書館のレファレンスを希望する。

「しずかな子は、魔女に向いてる」という文章の出てくる本を探している。

しばらくして、司書の深津さんから渡されたのは、「しずかな魔女」というタイトルの白い紙の束。描かれていたのは、ふたりの少女の、まぶしい、ひと夏の物語だったーー。

野枝とひかり、ふたりの少女のキラキラした物語が、やがて草子を変えていく。
物語の中で、もうひとつの物語が展開する構成で、主人公・草子の物語とふたりの少女の物語が綴られる、図書館という本の森で出会った、宝物のような物語。

女子中学生と図書館司書、本を介して紡がれる、心の交流の物語「しずかな魔女」

「学校に行きたくない子は、図書館にいらっしゃい」

ネットだかニュースだか、どこかで目にした呼びかけが心に残り、図書館に居場所を見出した中学1年生の草子。

学校に行けない理由は、自分もよくわからない。ただ、はっきりしているのは、ひどく疲れるということ。

「まるで密閉されたプラスティック容器のなかにいるみたい」
「学校はきらい。教室もきらい。じぶんもきらい。なにより行けないじぶんがきらい。」
「『不登校』という言葉もきらい。シールを貼られてまとめてポイっと箱に入れられるみたいできらい。」

学校やクラスメート、自分を取り巻く世界に息苦しさを感じる草子のヒリヒリするような気持ちが、痛いほど繊細に描かれるところから始まるこの作品。そっと手を差し伸べたのは、図書館司書の深津さんだった。司書らしく「物語」を携えて。

「しずかな魔女」に描かれていた内容とは?

そしてその物語を読んだ草子に起こった変化とはー?

生き辛さを感じる多感な世代に読んで欲しい1冊「しずかな魔女」

キャラの立った人、明るい人が、とかくもてはやされる現代。

草子のような「しずかな子」は、学校や教室でたまらなく居心地の悪さを感じているのかもしれない。そんな「しずかな子」の、言葉にならない胸の内をリアルに描き出すとともに、近くに手を差し伸べてくれる人がいること、ほんの一歩を踏み出す勇気が自分を変えることを教えてくれる、児童文学の秀作。物語を読み終えた主人公の胸に、小さな希望と明日を生きる力が生まれたように、本作を読んだ人にもまた、新しい何かが芽生えることだろう。

図書館を舞台に、思春期にさしかかった少女が、自分の居場所を見出してゆく物語。生き辛さを感じている多感な世代に、ぜひ読んで欲しい1冊。

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しずかな魔女 (物語の王国 2-13)

しずかな魔女 (物語の王国 2-13)

 

本の森で出合った、宝物のような物語

中一の草子は、学校に行けなくなってしまい、
今は図書館に通う日々を送っている。
ある日ふとしたことをきっかけに、初めてレファレンスを希望する。
やがて司書の深津さんから渡されたのは
「しずかな魔女」というタイトルの白い紙の束。
ふたりの少女の、まぶしい、ひと夏の物語だった。

物語を読み終えた草子の胸に、新しい何かが芽生える。
それは小さな希望であり、明日を生きる力だった。

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市川朔久子氏著書・第66回小学館児童出版文化賞受賞「小やぎのかんむり」

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市川朔久子氏著書・第66回小学館児童出版文化賞受賞「小やぎのかんむり」は講談社から2016年4月26日に発売。

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小やぎのかんむり

小やぎのかんむり

 

小学館児童出版文化賞受賞! 厳格で上から物を言う、父。それに従う、母。中学3年の主人公夏芽はそんな毎日を捨て去るように、遠く離れた寺でのサマーキャンプに応募する。だが、参加者はたった一人で…!?


うたをうたうといいよ。かなしいときはね、すきなうたをうたうと、じかんがたつよ。

人里離れた小さなお寺でのサマーキャンプを通し、人の優しさを知る、感動の物語。
心の中の小さなあかりを丁寧に描いていく、注目作家市川朔久子の4作目。

■■■全国の書店員さんから応援の声を頂きました!■■■

・ 中学生のとき出会えていたら、どんなに楽になってただろう。子供たちのたくましさと、人間らしくあたたかい大人たちの優しさが、愛しい物語でした。(丸善丸の内本店 兼森理恵さん)

・ 胸が苦しくて苦しくて、涙をこらえるのが大変でした。でも重かったからこそ「宝だ」という言葉が本当に心に響きました。子どもはもちろん大人にも、むしろ大人にこそ読んでほしい!(ジュンク堂大宮高島屋店 中桐裕美さん)

・ 互いの出会いと交流こそが宝であり、私自身もこの小説と出会えたことを宝もののように感じます。出会えたことに感謝です…!(文教堂書店二子玉川店 高橋茜さん)

・ お風呂の中で泣きました…一気に読み、汗だと思ったら涙が流れていました。(長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店 永島幸世さん)

・ すぐに強くなることはできないけれど、大切な人が見てくれる「自分」にふさわしく生きようと思える本です。(ジュンク堂書店藤沢店 鈴木かがりさん)

・ 読み進めれば進めるほどに、夏芽の苦しさややりきれなさが伝わってきて、心がギュっとなりました。「この子は宝なんだから」という夏芽の心からの叫びにふるえました。子どもだけでなく、かつて子どもだった人にも是非読んでほしい一冊です。(ジュンク堂書店藤沢店 鈴木沙織さん)

・ この物語の主人公「夏芽」は一見すると幸せそうだが、実は苦しい。そんな彼女を包み込むお寺の皆さんの気持ちが伝わり、読んでいて嬉しい。読むだけで嬉しくなるなんて!
この先の雷太のことが気がかりだが、そんな余韻も残しながら、葉介との別れのシーンがまさに青春だった。(マルサン書店仲見世店 小川誠一さん) 

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