釉薬づくり入門
誠文堂新光社は、2023年12月12日(火)に、深海宗佑氏著書による、はじめて釉薬調合にチャレンジする人に好適な一冊「釉薬づくり入門」を発売した。
「釉薬づくり入門」では基礎釉10種と着色剤6種を組み合わせた釉薬調合を合わせて250例以上、ひと目でわかるピースで紹介。
同じ調合の釉薬を、それぞれ磁器土・白土・赤土の3種、酸化焼成と還元焼成で焼き、約1,600ものテストピースとして掲載している。
豊富調合例と見やすいピースによって、幅広い陶芸家のニーズに応えている。
初めて釉薬の調合を試みる人は、まずはつくってみたい釉薬のテストピースを本の中から見つけ、「釉薬づくり入門」に記載した通りの調合で釉薬を作ってみよう。
オリジナルの釉薬を作ってみたい人は、原料の組み合わせを自分でできるくらいの知識が必要になるので、コラムなども含め、「釉薬づくり入門」に書いてあることがわかるくらいまで読み込んだのち、記載の調合を土台にオリジナルの釉薬調合を行おう。
そうしていくうちに釉薬への理解がさらに深まることだろう。
著者は、陶芸の町・佐賀県有田市に店をかまえる老舗の釉薬・色絵の具会社の後継者である深海宗佑氏。
400年以上続く老舗の調合例を惜しみなく紹介している。
深海宗佑Profile●佐賀県有田町出身。深海家13 代目。株式会社深海商店後継者。
先祖は有田焼始祖の一人である百婆仙。熊本大学理学部理学科卒業後、東京の大手経営コンサルティング会社にて勤務。2021年8月に有田町にUターンし、有田焼及び肥前窯業圏の再興を使命に東奔西走する。
深海商店ホームページ
「釉薬づくり入門」目次抜粋
1章:釉薬づくりの基本(釉薬の基本/釉薬の原料と役割/焼成について)
2章:基礎釉の調合(①石灰透明釉/②石灰バリウム釉/③バリウム釉/④アルカリ釉/⑤マグネシアマット釉/⑥チタンマット釉/⑦亜鉛華マット釉/⑧土灰釉/⑨ワラ灰釉/⑩錫乳濁釉
3章:色釉の調合(各基礎釉①~⑩に、6種の着色剤、鉄・銅・コバルト・クロム・マンガン・ニッケルを3段階の量で添加)
コラム:釉薬をマットにする/ゼーゲル式と三角座標/アルカリと結晶剤と焼成と色彩/日本の磁器発祥の地「有田」
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