タイププロジェクトによる「TPゴシック」の長体シリーズの提供開始! オーソドックスなデザインを継承したTPゴシック コンデンスとTPゴシック コンプレス
タイププロジェクトは、ゴシック体のフォント「TPゴシック」の長体シリーズ、「TPゴシック コンデンス」と「TPゴシック コンプレス」を2024年3月25日に発表し、タイププロジェクトのサブスクリプションサービス「TPコネクト」にて提供を開始した。
TPゴシックは、AXIS FontやTPスカイなどサンセリフ体を多く提供してきたタイププロジェクトの初となるゴシック体のフォント。
ゴシック体は見出し用途として大きい文字サイズで使用されることが多く視覚的な歪みが目立ちやすい書体だが、タイププロジェクトではゴシック体のカテゴリーにこそ字幅軸が必要と考え、TPゴシック正体のオーソドックスなデザインを継承した長体シリーズ、TPゴシック コンデンスとTPゴシック コンプレスを制作した。
▼TPゴシック コンデンス
▼TPゴシック コンプレス
TPゴシック コンデンスとコンプレスは、長体に求められる省スペース効果を発揮するとともに、実用的な書体に必要な高い可読性を備えている。
詳細なテストを行い、コンデンスは85%、コンプレスは70%の長体率で設定。
TPゴシックは、コンデンスとコンプレスを加えてウエイトと字幅の二軸をもつ高性能なファミリーへと拡張することで、さらに汎用性の高い書体となった。
また、落ち着いたオーソドックスなグロテスク系のサンセリフ書体である欧文は、x-height(エックスハイト)を少し高めにして文字幅を若干狭めに設定することで、欧文単体での読みやすさはもちろんのこと、引き締まったフトコロの和文との相性の良さを意識して設計している。
タイププロジェクトの代表取締役である鈴木功氏は、「長体でありながら自然な表情のゴシック体をつくるのは容易ではありませんが、AXIS FontやTPスカイで蓄積してきたスキルと知見を活かし、日本語長体ゴシックの決定版を目指した書体ファミリーです。欧文部も、正体のニュアンスを崩さずに展開することができました。正体TPゴシックの使い勝手の良さに長体ならではの省スペース効果が加わり、書体としての機能性が高まったことで、TPゴシックの活用シーンがさらに広がると思います」と述べている。
TPゴシック コンデンスとコンプレスは、正体と同じく、UL (ウルトラライト)、EL (エクストラライト)、L (ライト)、R (レギュラー)、M (ミディアム)、B (ボールド)の6ウエイト。
ULとELは、これまで培ってきた極細フォント制作の技倆を活かし、ユニークかつ完成度の高い書体に仕上げた。
LとRは、長体であることを忘れてしまうようなナチュラルな表情のウエイトとなる。
MとBは、TPゴシックの持ち味がよく分かるウエイトで、見出しに求められるゴシック体の役割をいかんなく発揮する。
TPゴシック コンデンス/TPゴシック コンプレス製品詳細
TPゴシック
https://typeproject.com/fonts/tpgothic
▼販売価格 (税込)
TPゴシック コンデンスとコンプレスは、サブスクリプションサービス「TPコネクト」で利用できる。
TPコネクト:30,000円/年額
https://typeproject.com/service/tpconnect
TPコネクトは、AXIS Fontファミリー、TP明朝、TPゴシック、TPスカイファミリー、純明朝、SST JP、TP国立公園明朝、都市フォントおよび四季フォントシリーズのすべての書体ファミリーを年間定額で利用できるサービス。
▼Webフォント
REALTYPE.jp サブスクリプション
▼製品仕様
・文字セット:9,499字(StdN)
・ウエイト:UL(ウルトラライト)、EL(エクストラライト)、L(ライト)、R(レギュラー)、M(ミディアム)、B(ボールド)
・フォーマット:OpenTypeフォントフォーマット
・動作環境:macOS、Windows 10(日本語版)