タイププロジェクトが四季フォントプロジェクト第2弾として藤原定家の筆跡を現代風にアレンジし、秋の澄んだ空に映える月をイメージした書体「TPめいげつ」の提供を開始
藤原定家の筆跡を現代風にアレンジし、秋の澄んだ空に映える月をイメージした書体
タイププロジェクトは、四季フォントプロジェクトの第2弾として、秋の月を主題とした「TPめいげつ」を発表し、2022年11月21日よりタイププロジェクトのサブスクリプションサービス「TPコネクト」にて提供を開始した。
四季フォントシリーズは、さまざまな時代の古典に学び、広く世界の文化・芸術からエッセンスを吸収し、現代に適した新しい書体を提案。
「TPめいげつ」は、藤原定家の個性味あふれる筆跡を現代風にアレンジして。
定家の文字は、ひときわ字面が大きくフトコロが広い点が特徴となる。
その特徴を活かした仮名と欧文を新しく開発し、TP明朝ハイコントラストの漢字を合わせています。漢字と仮名の取り合わせ、和文と欧文の掛け合い・響き合いは、四季フォントの見どころのひとつとなっている。
平仮名では、鋭く入る起筆から太い終筆に至るメリハリのきいたストロークと定家様の大きな特徴である扁平気味の独特なフォルムを明確に表現している。
カタカナは、定家の自筆「源氏物語 奥入」を手本にしており、また、定家様に調和するラテン文字を新たに書き起こし、月光を想わせる雰囲気のあるスクリプト体に仕上げている。
タイププロジェクトの代表取締役・鈴木功氏は、「広く世界の歴史に関心をもち、風物自然を背景にした固有の文化を知ること、そしてその時代に独自な様式とさまざまな芸術に深く学ぶことが、四季フォントの基本姿勢です。『TPめいげつ』の名は、藤原定家が56年にわたって書き綴った日記『明月記』から採りました。幾多の古典を書き写し後代に伝えた定家に敬意を表し、韻文と散文の架け橋となるような書体を目指しました」と述べている。
優美繊細な古筆が多いなかで太いウエイトをカバーできる珍しい存在であるTPめいげつは、鋭い印象のハイコントラストを軸に、EL (エクストラライト)からH (ヘヴィ)まで、6つのウエイトで構成している。
「TPめいげつ」製品詳細
▼TPめいげつURL
▼販売価格 (税込)
TPめいげつは、サブスクリプションサービス「TPコネクト」で利用できる。
TPコネクト:30,000円/年額
*TPコネクトは、AXIS Fontファミリー、TP明朝、TPスカイファミリー、SST JP、TP国立公園明朝、都市フォントおよび四季フォントシリーズのすべての書体ファミリーを年間定額で利用できるサービス。
▼Webフォント
REALTYPE.jp サブスクリプション
▼文字セット
9,530字(StdNをベースにカスタムグリフを追加)
▼ウエイト
EL(エクストラライト)、L(ライト)、R(レギュラー)、M(ミディアム)、B(ボールド)
▼フォーマット
OpenTypeフォントフォーマット
▼動作環境
macOS、Windows 10(日本語版