R&Bギターの技法
インプレスグループで音楽関連のメディア事業を手掛けるリットーミュージックは、竹内一弘氏著書による、従来の教本になかったギター・スタイルが学べるR&Bギターの教科書「R&Bギターの技法」を2020年7月17日に発売した。
R&Bとは誕生以来多様化しながら現在に至る音楽ジャンルであるが、「R&Bギターの技法」は60年代の初期R&Bを中心に絞りつつ、新たな盛り上がりを見せるシティ・ポップやネオソウルなどでも活用できる、R&B ギターのプレイ・スタイルを実用的にまとめた日本初の本となる。
「R&Bギターの技法」では、R&Bの最大のポイントとも言えるフィル・インに多くのページを割き、後半ではコード・ワークも紹介している。
「R&Bギターの技法」の執筆にあたり、筆者の竹内氏はなんと1,000曲以上のR&Bの名曲・名演を聴いて演奏スタイルの特徴を研究分析、その成果を惜しむことなく今回のムックにまとめた。その結果、掲載したかったフレーズが膨大過ぎてしまい、半分以上カットになったが、それでもCD2枚分の大ボリュームとなる。
R&Bが好きな方はもちろんのこと、既存の教本やトレーニング本が似通った内容だと感じているような方にもぜひ手にとっていただきたい1冊。
「R&Bギターの技法」の教本としての特徴
1:読んで弾いていて楽しい
掲載された譜面が「実際のフレーズをモチーフにしたもの」による。実際に名曲・名演で使われているフィル・インやコード・ワークを参考にしているため、とにかくカッコよく、ただ弾くだけでも十分楽しめる。
2:ギター奏法の不足要素を学ぶ教本として有益
これまで日本ではなかったR&Bギターの教本ということで、既存のギター教本ではあまり強調されてこなかった部分が学べる。「R&Bギターの技法」には「2小節の間で1回複音を鳴らすだけ」みたいな文字にすると簡単そうなフレーズもあるが、弾かない部分でもしっかりとリズムを感じていないと上手に良い感じには弾けない。従来の教本では習得できていないギター演奏技術の補講としてもとても有効な内容となる。
竹内一弘Profile●Whereabouts Recordsを立ち上げ、国内外のアーティストを発掘。マスタリング・エンジニアとしてもフル回転中で、メジャー・レーベル~インディーズ・ アーティストから絶大な信頼を得ている。ギターとアナログ機材をこよなく愛するも自身はテクノ・アーティストで、"モードやポリリズム"で理論武装した個性的なエレクトロニック・ミュージックをリリースしアンダーグラウンド・ シーンで注目されている。音楽ライターとしては多数の著書を執筆。音楽理論に明るく、中でもモード理論についてはこれまで日本になかった独自の切り口で、誰にでも分かり使える理論書を発表し好評を得ている。
「R&Bギターの技法」CONTENTS
第1章 R&Bを彩る珠玉のフィル・イン編
第2章 R&Bの屋台骨、コード・ワーク編
第3章 ミクソリディアン・モード/ブルース
第4章 R&Bに見るギター・アンサンブル
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