決定版 日本のカモメ識別図鑑
誠文堂新光社は、2019年11月5日(火)に、氏原巨雄氏、氏原道昭氏親子著書によるバードウオッチャー待望のカモメの観察本として日本国内で見られるカモメ類30種を掲載した「決定版 日本のカモメ識別図鑑」を発売した。
海辺に行けば、比較的容易に出会うことのできるカモメですが、その観察は簡単だと思われがちだが、実際はカモメの観察はとても難しい。
カモメの成鳥は、夏と冬で大きく外見が異なるが、その識別はそれほど難しくはない。難しいのは、同じ種でも、成長過程(おおよそ1~4年)で刻々と姿が変わり、その姿が成鳥とまったく異なる点にある。
実際の観察では、同一種の群れで中でも群れの中で複数の外見があり、さらに他の種が混じると判別が極端に難しくなる。そのためカモメの観察は、バードウオッチャーの間では、とても難しく奥が深いとされている。
「決定版 日本のカモメ識別図鑑」では、カモメの観察方法を解説した上で、初心者の方がカモメの識別方法が分かるよう、カモメの大きさや各部位の色彩や形の違いをチャートにした検索図を用いている。さらに、カモメの観察で難しいとされる識別のポイントを、各年齢における差異、類似種の見極めのポイントなど詳しく解説。
このほか、カモメの種ごとのページ以外にも、「雑種」や「世界のカモメ」「カモメ類の雌雄差」「大型カモメ類の換羽状態の見方」などの項目も設け解説した。
また、「決定版 日本のカモメ識別図鑑」では、日本国内で記録がある、または観察例のあるカモメ類26種(37の種および亜種)を大型カモメ、小型・中型カモメ類に分けて紹介、さらに今後渡来可能性があると思われるオグロカモメ、アメリカオオセグロカモメ、オオカモメ、ニシセグロカモメ亜種、ヨーロッパセグロカモメ亜種(4種および、1亜種)を加えた30首を網羅している。
日本で見られるカモメ全種を網羅し、カモメの観察の難しさを分かりやすくしてくれるのが、この「日本のカモメ観察図鑑」の魅力です。カモメに興味があり、じっくり観察したい人、バードウオッチの深い世界に入り込みたい人に、おすすめしたい一冊になっている。
氏原巨雄Profile●1949年、高知県高知市生まれ。日本画の勉強の過程で鳥に興味を抱き、次第に鳥の観察に傾倒していく。鳥をおもな題材とした絵画展を12回開催。1987年、鳥類画家としてイラスト執筆を始める。
氏原道昭Profile●1971年高知県高知市生まれ。小学校低学年時より野鳥観察とスケッチを始め、とりわけシギ・チドリ、カモ、カモメを中心とする水鳥類の識別に打ち込む。東京都立芸術高等学校油画科を卒業後、鳥類画家として個展開催等の活動を経て、父、巨雄との共著でイラストと解説を手掛ける。2000年頃からはインターネットを通じた識別の基礎資料の蓄積や共有にも力を入れている。
「決定版 日本のカモメ識別図鑑」目次
●はじめに
●Index
●この図鑑で準拠した大型カモメ類の分類について
●この図鑑の使い方
●用語解説
●各部位の名称
●カモメ類の年齢による羽衣の変化
●初列風切の換羽
●日本で繁殖するカモメ類
●カモメ類の見分け方
●大型カモメ
●大型カモメ類の雑種・色彩異常
●小型中型カモメ
●小型中型カモメ類の雑種・色彩異常
●日本未記録種のカモメ類
●参考文献・ウェブサイト/索引/あとがき
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決定版 日本のカモメ識別図鑑: 見分けるポイントが良くわかる
- 作者: 氏原巨雄,氏原道昭
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2019/11/05
- メディア: 単行本
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