mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

藤田重信氏の個性が光るフォントワークス「筑紫書体」シリーズ

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「筑紫書体」シリーズ

「筑紫書体」シリーズは、元写研でフォントワークスの書体デザイナー・藤田重信氏がデザインした書体シリーズ。

明朝体・ゴシック体・丸ゴシック体・見出し書体・新聞書体まで、豊富なラインナップで提供しており、その最大の特徴は、金属活字の滲みを再現しながら新しさを取り入れたデザイン、そして、均質的ではなく文字本来の形をいかした字形デザインが、「懐かしさ」や「あたたかみ」を生み、見ている方に「郷愁感」を与えること。また今までの書体デザインの概念を覆すような斬新さが、強烈なインパクトを与え、心をつかむ。一文字一文字の美しさはもちろん、文字組みした時の、文字同士が呼吸するような美しさは、今までのデジタルフォントとは一線を画しており、紙媒体からデジタルコンテンツまで、どのような媒体に使用しても、「高級感」や「緊張感」を与えてくれる稀有な書体になっている。

オーソドックスなデザインというよりは、藤田重信の強い個性により、割とクセが凄い書体シリーズでもある。

筑紫書体シリーズ新30書体がフォントワークス年間定額制フォントサービス「LETS」で2018年8月7日から提供開始

フォントワークスは、創業25周年記念して、同社がサービスを提供する年間定額制フォントサービス「LETS」で2018年8月7日から筑紫書体シリーズ新30書体の提供を開始すると発表した。

追加される「LETS」新書体は、フォントワークスのフラグシップフォント「筑紫書体」シリーズの新書体「筑紫Aヴィンテージ明朝」「筑紫Bヴィンテージ明朝」のL(ラージスタイル)とS(スモールスタイル)。
「筑紫Bオールド明朝」「筑紫Cオールド明朝」は、L/M/D/B/Eの各5ウエイトが追加。すでに提供されているウエイトRと併せて、それぞれ6ウエイトにファミリー化される。
また「筑紫明朝」は、ウエイトB/E/Hの文字セットが拡張され、Pr6が加わる。

 

筑紫Aヴィンテージ明朝

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© Fontworks Inc. All Rights Reserved.

「筑紫Aヴィンテージ明朝L/S-R」は、筑紫Aオールド明朝が持つ気品さ・高級感・繊細さといったの表現力を最大限まで高めた書風の明朝体。
従来の真四角にデザインされた明朝体とは異なる、本来多彩で豊かな日本語の文字の形状を活かしたデザインが、文字本来の生命力を感じさせ、組んだ時には音のリズムが生まれる。書体を見る人間、読む人間に、繊細かつ気高さを感じさせ、さらには優しく語りかけるような書体になっている。


筑紫Bヴィンテージ明朝

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「筑紫Bヴィンテージ明朝L/S-R」は、筑紫書体の書体デザイナーである藤田重信氏と取り上げた『NHKプロフェッショナル仕事の流儀「異端の文字街にあふれる」』で紹介されて話題となった書体。明治4年に発刊された、慶應義塾出版「手習の文」福澤諭吉編の「ふ」のデザインにインスピレーションを受けて、そこから50音にデザイン展開させた書体。文字の一部分を凝縮させ、かつその反対側に大きく広がりを持たせたデザインは、ダイナミックな躍動感と生き生きとした表情が醸し出され、見る人間の心を掴む印象的なデザインの書体。

筑紫Bオールド明朝

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「筑紫Bオールド明朝」は、筑紫Aオールド明朝の漢字に、古風でかつ新しいスタイルの「かな」を装備した書体。金属活字初期明朝仮名に見られる和様的なスタイルの面影を残し、現代に新鮮に映るよう一文字一文字丹念に字形を作り上げられた。文字それぞれにスタイリングとポーズを感じさせる情景が描き出されている。柔らかで美しく響きも良い筑紫Aオールド明朝より激しい肉声的濃さを表現することができる。見出しはもちろん特別なページの本文使用にもオススメ。今回、筑紫Bオールド明朝は、L/M/D/B/Eの各5ウエイトが追加され、すでに提供されているウエイトRと併せて、それぞれ6ウエイトにファミリー化した。


筑紫Cオールド明朝

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「筑紫Cオールド明朝」は、2012年にリリースした「筑紫Aオールド明朝」と「筑紫Bオールド明朝」に続く新しい筑紫オールド明朝。筑紫Bオールド明朝仮名とは異なる、クラシカルで斬新な運筆を意識した書体で、平仮名片仮名ともに、ふところや字形を丸く表現させ、エレメントは鋭く運筆はゆったりめになっている。テキストの表現にコクや味わいが濃く加わる書体。筑紫Cオールド明朝は、L/M/D/B/Eの各5ウエイトが追加され、すでに提供されているウエイトRと併せて、それぞれ6ウエイトにファミリー化した。


筑紫明朝

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「筑紫明朝」は、本格的な長文本文用明朝体として、活字、写植時代の本質を踏襲し、明朝体とはどうあるべきかを最大限に考慮した書体。オフセット印刷においても活字のようなインクの溜まりが見えてくるような独特な雰囲気を持っている。ふところの広い漢字・仮名の明朝体とは一線を画し、文字そのものが内在する空間の強弱と線質が持つ伸びやかさを残しており、文字を組んだとき、リズミカルな心地よい可読性を醸し出せる。筑紫明朝は、ウエイトB/E/Hの文字セットが拡張され、Pr6が加わる。


「LETS」2018年8月7日追加30書体

▼提供書体:30書体

筑紫Aヴィンテージ明朝L-R [Pro]

筑紫Aヴィンテージ明朝S-R [Pro]

筑紫Bヴィンテージ明朝L-R [Pro]

筑紫Bヴィンテージ明朝S-R [Pro]

筑紫Bオールド明朝-L/M/D/B/E [Pr6 / Pr6N]

筑紫Cオールド明朝-L/M/D/B/E [Pr6 / Pr6N]

筑紫明朝-B/E/H [Pr6 / Pr6N]

 

▼フォントフォーマット

Mac:OpenTypeフォント

Windows:OpenTypeフォント / TrueTypeフォント

年間定額制フォントサービス「LETS」

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2002年フォントワークスが日本で初めて開始した年間定額制フォントサービス。フラグシップの「筑紫書体」シリーズをはじめとする高品位でバラエティに富んだ和文フォントと、欧文、繁体字/簡体字、ハングルの豊富なラインナップ、明確で安心な使用許諾範囲など、現代のニーズに応えたサービス展開によって、印刷・出版はもとより、映画、放送などにおける映像制作、電子書籍やゲーム、アプリなどデジタル分野でも広く使われている。

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フォントワークスLETS 1年コース?(1台パック)

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「LETS」は、高品位でバラエティ豊かなフォントがすべて使用できる年間定額制フォントサービス。
多彩なラインナップ!提供フォントの異なるそれぞれの「LETS」には、スタンダードなものからキャッチーなデザインまで幅広く揃っている。

▼定額で使い放題
現在提供中のフォントだけでなく、新たにリリースされるフォントも、ずっとこの金額で使用できる。

▼安心の使用許諾
コンテンツの多面的な展開が増え、

商用フォントの活用フィールドが広がりを見せるなか、許諾内容を明確に公開している。

▼すぐに使える
使いたいフォントがすぐに手に入る。「LETS」はオンラインで契約手続きが簡単。 

 

フォントワークスの「筑紫書体シリーズ」が2017年度グッドデザイン賞を受賞

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フォントワークスの「筑紫書体シリーズ」が2017年度グッドデザイン賞を受賞した。

下記の画像は筑紫B丸ゴシックで組んでみた。

 

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▼審査委員の評価コメント

筑紫書体シリーズはかつての金属活字のよさにこだわり、それを今の時代に合わせたデザインに昇華させている。明朝体、ゴシック体など豊富なバリエーションを持つ。活字離れと言われているが、本や新聞などの紙媒体だけでなく、デジタルデバイスのモニターなど、文字に触れる機会は多くなっているこの時代に、デザイナーにとって頼れる存在だ。

フォントワークスのフォント製品は下記に記載。

▼フォントワークスLETS 1年コース (1台パック)  

フォントワークスLETS 1年コース?(1台パック)

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フォントワークスによる複数メーカーの高品位でバラエティ豊かなフォントがすべて使用できる年間定額制フォントサービス。現在提供中のフォントだけでなく、新たにリリースされるフォントも、ずっとこの金額で使用できる。コンテンツの多面的な展開が増え、商用フォントの活用フィールドが広がりを見せるなか、許諾内容を明確に公開している。使いたいフォントがすぐに手に入る。「LETS」はオンラインで契約手続きが簡単。

 

▼フォントワークス エヴァンゲリオン公式フォント マティスEB Truetype版  

フォントワークス エヴァンゲリオン公式フォント マティスEB Truetype版

フォントワークス エヴァンゲリオン公式フォント マティスEB Truetype版

 

エヴァンゲリオンのTVシリーズで使用された「EVA-マティス-クラシック」と新劇場版で使用された「EVA-マティス-スタンダード」の2種類のフォントが収録。エヴァとマティスが共に歩み、互いに進化し続けた20年の歴史が分かる“特典ブックレット”も収録している。フォントの使用許諾としては年賀状やプレゼンテーションデータ、動画共有サイトへのコンテンツ映像や、個人のWebサイトなど、様々なシーンで活用が可能になっている。 

「筑紫書体」シリーズのデザインで知られる書体デザイナー・藤田重信氏が西日本新聞で記事掲載

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「西日本新聞」に「筑紫書体 情感の曲線 九州生まれの「明朝」注目集まる デザイナー藤田重信さん」という記事が掲載されたと発表された。

藤田重信氏は書体デザイナーであり、1957年生まれの福岡県出身筑陽学園高校デザイン科卒業、フォントワークス株式会社で書体開発部部長を務めている。趣味は猫とバラの栽培。

記事では、「筑紫書体シリーズ」のデザイナー知られる藤田重信氏が、同シリーズの書体の名前の由来やデザインのこだわり、書体デザイナーとして大切にしている思いなどを語っている。

筑紫明朝

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制作におよそ5年という年月を費やし、2004年に発表された。「筑紫」という名前を用いたのは「生まれ育った地で、古くは九州全体を意味したため」。

関連記事:フォントワークスフラッグシップフォント筑紫書体「筑紫丸ゴシック」紹介記事

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