フォントワークスが筑紫オールドゴシックの新ウエイト「筑紫オールドゴシックUL」と新書体「はるなごみ」をリリース
フォントワークスは、2023年3月29日(水)に、人気書体「筑紫オールドゴシック」の新ウエイト「UL(ウルトラライト)」と、新書体「はるなごみ」をリリースしたことを発表した。
フォントワークス2023年新書体「筑紫オールドゴシック UL」
「筑紫オールドゴシック」は、フォントワークス書体デザインディレクター・藤田重信氏が2014年に、金属活字時代に存在していたかのようなゴシック体をイメージしながら設計した、全く新しい書体。
漢字や仮名の引き締まったふところ、伸びやかなはらい、筆の名残りを感じる豊かな抑揚が、凜々しく言葉を語られている。
そんな書体の新ウエイトとして登場したのが「筑紫オールドゴシック UL(ウルトラライト)」となる。
金属活字の味わいを持たせつつ極限まで細くした本書体は、クラシカルでこれまでにない新しいアプローチのゴシック体となる。
書籍やポスターのタイトルなどでスペースいっぱいに文字を大きく使った際に、その魅力が存分に発揮される。
筑紫書体シリーズを手がける藤田重信氏のインタビューはフォントワークスnoteより確認できる。
筑紫オールドゴシック誕生のエピソードや、新ウエイト「UL」制作の裏側まで、たっぷり紹介している。
▼フォントワークス note
藤田重信Profile
1957年福岡県生まれ。1975年、写真植字機の株式会社写研文字デザイン部門に入社。1998年、フォントワークス株式会社に入社し、数多くの書体開発をする。2004年に筑紫書体を生み出し、2017年に筑紫書体シリーズがグッドデザイン賞受賞。その他多数デザイン賞を受賞。2016年、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演。
著書に『文字のデザイン・書体のフシギ』(2008年刊、左右社)
筑紫オールドゴシックULリリース記念「目と耳で文字を感じる」特設サイトオープン
また、筑紫オールドゴシックULのリリースを記念して、「筑紫オールドゴシック」の魅力を、より深く知ることができる特設サイトをオープンした。
視覚と聴覚で、文字を感じることができるサイトになっている。
▼筑紫オールドゴシック特設サイトURL
フォントワークス2023年新書体「はるなごみ」
新書体「はるなごみ」は、その名の通り、爽やかかつコロコロと可愛らしい「春に和む」ような書体。
全体的に縦に長いシルエットで、スピード感のある直線的なパーツとお茶目で丸みのあるパーツが組み合わさることで、「爽やか」で「無邪気なかわいさ」といった雰囲気を纏っている。
上部だけが大きい、ハライが短いといった骨格のアンバランスさも特徴となる。