筑紫AMゴシック
フォントワークスは、2022年3月23日(水)に、藤田重信氏デザインによる、フォントワークスのフラッグシップフォントである筑紫書体シリーズの最新作で、古くて新しいエモーショナルな新書体「筑紫AMゴシック」をリリースしたを発表した。
藤田重信Profile
1957年福岡県生まれ。1975年、写真植字機の株式会社写研文字デザイン部門に入社。1998年、フォントワークス株式会社に入社し、数多くの書体開発をする。2004年に筑紫書体を生み出し、2017年に筑紫書体シリーズがグッドデザイン賞受賞。その他多数デザイン賞を受賞。2016年、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演。著書に『文字のデザイン・書体のフシギ』(2008年刊、左右社)
「筑紫AMゴシック」書体説明
「筑紫AMゴシック」は、アンティークな骨格を持ち、スッキリとしたモダンなエレメントでデザインした角ゴシック体となる。今までの金属活字の流れを受けたオールドな角ゴシック体や、近年のモダンな角ゴシック体とは一線を画した、新鮮な空気感をコンテンツに纏わせる「革新的な書風」。
「筑紫AMゴシック」開発背景
SNSのコミュニケーションからブラッシュアップされていった、「古くて新しい」エモーショナルな書体。
「筑紫AMゴシック」』は、2017年5月の「筑紫書体座談会」からすべてが始まった。
複数のクリエイターや装丁デザイナーが参加された本座談会の中で、フォントワークスの書体デザイナー・藤田重信氏へ「何故、FuturaⓇに合う日本語のゴシック体がないのでしょうか?」という問いかけがあり、その質問にインスピレーションを得た藤田はすぐに試作を作成し、SNSに投稿。大きな話題を呼んだ。
そこから約5年の歳月を経て、遂に『筑紫AMゴシック』が完成した。
文字自体はジオメトリック(幾何学的)な印象でありながら、骨格は「オールド」かつ、どこか「エモーショナル」で情緒を感じさせる。これを藤田重信氏は「古くて新しい」と言う。
他の角ゴシック体にはない魅力を持った「筑紫AMゴシック」は、これからのニュースタンダードとなるかもしれない。
筑紫AMゴシック完成記念特設サイト「目と耳で文字を感じる」オープン
書体のリリースを記念して、「目と耳で文字を感じる」特設サイトオープンした。
「筑紫AMゴシック」の魅力をもっと知ることができる特設サイトとなる。
視覚と聴覚で文字を感じる新たなコンテンツです。
サイト内では、藤田重信氏へのインタビューも掲載。
筑紫AMゴシックの魅力が届けられる。
▼筑紫AMゴシック特設サイトURL
「筑紫ヴィンテージ明朝シリーズ」の文字セット拡張
2022年3月23日(水)同日、「筑紫Aヴィンテージ明朝」「筑紫Bヴィンテージ明朝」「筑紫Cヴィンテージ明朝」の文字セット拡張も行われた。
今回の拡張のより、現状の15,444文字から7,614文字増えた23,058文字を使用できる。
「LETS」
2002年からフォントワークス株式会社が提供している、業界初の年間定額制フォントサービス「LETS(Leading Edge Type Solution)」。高品位でバラエティ豊かなフォントがすべて使用できるフォントサービスとなる。多彩なラインナップで、日本語、欧文、韓国語、簡体字、繁体字、タイ、ヘブライなどの各種フォントを提供している。追加される新書体は、「フォントワークスLETS」、「学生向けフォントワークスLETS」を契約中の会員であれば追加費用なく利用できる。
▼LETS
▼学生向けLETS