ディスカバリー生き物・再発見 ヘビ大図鑑 ボア・ニシキヘビ編
誠文堂新光社は、2020年7月8日(水)に、中井穂瑞領氏著書で、川添宣広氏写真を担当した、世界最長の爬虫類ニシキヘビとその仲間たちを、ダイナミックな写真と確かな情報で紹介する図鑑「ディスカバリー生き物・再発見 ヘビ大図鑑 ボア・ニシキヘビ編」を発売した。
大蛇と称されるヘビの仲間で中南米に生息するのが、主にボアとそれ以外のニシキヘビ。
おとなしく、美しい種、品種が多数揃うためコーンスネークと並び、爬虫類では飼育者に人気のあるグループ。
そんな人気のニシキヘビとボアにフォーカスして、「ディスカバリー生き物・再発見 ヘビ大図鑑 ボア・ニシキヘビ編」では種、品種、生態、繁殖、飼育など、学術的目的以外にも飼育者にとっても必要な情報が満載。
高級絨毯のようなきめ細かな模様が美しいカーペットパイソン、さまざまなカラーバリエーションがあるグリーンパイソンやエメラルドツリーボアなど、コレクターにとっても楽しめる種・品種の写真を多数掲載。
ボア・ニシキヘビの仲間は、全体的には比較的大型の種類が多く、平均サイズは全長2?3メートルです。しかし、最大種で全長10メートル近くに成長するものから、最小種で全長50センチメートルに満たないものまで存在。
世界中の熱帯・亜熱帯域に多く分布していて、古代人の戦争の兵器として利用された結果、分布域を広げたという説もある。通常蛇行して前進し、泳ぐことや木登りもできて、なかには自ら穴を掘って地中を潜行するものもいる。
彼らは野生下では、鳥類・魚類・爬虫類・両生類・哺乳類など様々な生き物を捕食。
捕食の際、獲物に巻きついて噛みつくと、そのまま体を強く巻きつけて獲物の呼吸を感知するたびに締め上げる。
獲物が死亡したことがわかると締め付けを緩め頭部から飲み込んでいきます。咀嚼せず丸呑みするが、非常に丈夫な気管を備えているため、息がつまることはない。
ボア・ニシキヘビの仲間にはあらゆる習性を持ったものがおり、集団で協力して狩りをするボア、卵を孵化後数週間くらい幼体の世話をするニシキヘビもいる。
これらの習性は、彼らの生態が従来考えられていたよりもずっと複雑で未知の部分があることを示している。
このように、奥深い生態を持つボア・ニシキヘビの世界を、野生動物と飼育動物の両面から楽しもう。
著者:中井穂瑞領Profile●爬虫類・両生類研究家。カミハタ養魚に勤務する傍ら、国内外へ調査に赴き、その多大な成果を専門誌にて発表。幼少時代はアメリカ合衆国アリゾナ州で過ごし、自然と動植物に関わるように。専門知識と経験から講演会の依頼も多数。爬虫類・両生類専門誌『クリーパー』や『ビバリウムガイド』への寄稿も多数ある。
写真:川添宣広Profile●爬虫類、両生類をメインにペット、野生問わず撮影するカメラマン兼編集者。世界有数の爬虫類・両生類の写真ストック数を誇る。編集、撮影で関わった書籍は、『爬虫・両生類ビジュアルガイド』シリーズ、『爬虫・両生類飼育ガイド』シリーズ、『完全飼育』シリーズ(誠文堂新光社)、『爬虫類・両生類1800種図鑑』(三才ブックス)他数。自著では『増補改訂 日本の爬虫類・両生類生態図鑑』(誠文堂新光社)がある。
「ディスカバリー生き物・再発見 ヘビ大図鑑 ボア・ニシキヘビ編」目次抜粋
はじめに:大蛇と人間
●CHAPTER I
ボア・ニシキヘビとはどういう生き物か:ボア・ニシキヘビの特徴/ボアとニシキヘビの違い/ワシントン条約おけるボア・ニシキヘビ/特定動物におけるボア・ニシキヘビ/ボア・ニシキヘビの分類について
●CHAPTER II
ボア・ニシキヘビの飼育各論 /ボア科(マダガスカルボア属/ボア属/カラバリア属/ナンヨウボア属/ラバーボア属/カガヤキボア属/ツリーボア属)/ドワーフボア科(ラフボア属/ヒメボア属)/メキシコパイソン科/ツメナシボア科/ニシキヘビ科(ヒメニシキヘビ属/オオウロコニシキヘビ属/ワモンニシキヘビ属)ほか
●CHAPTER Ⅲ
ボア・ニシキヘビの飼育総論/どの種類を選ぶべきか?/ボア・ニシキヘビの飼育環境について/入手方法と個体選びについて/特定動物に指定されているボア・ニシキヘビの許可申請について/ケージについて/照明について/保温器具について/床材について/水入れについて/シェルターについて/その他必要なものについて/レイアウトについて/温度について/湿度について/餌について/餌の与えかたについて/ボア・ニシキヘビの繁殖と卵/幼体の管理について/病気や怪我について ほか
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