ぼく お父さん
凸版印刷株式会社とグループ会社であるフレーベル館は、凸版印刷が推進する「可能性アートプロジェクト」における、障がい者アーティストの作品の価値化施策として、周藤優子氏著作の絵本「ぼく お父さん」を両社共同で企画・出版し、2019年10月4日から出雲市内の今井書店と一部のネット書店にてフレーベル館より発売した。
凸版印刷では、2018年より「障がい者の自立支援」と「企業の人財開発」を組み合わせた試みとして「可能性アートプロジェクト」を推進している。「可能性アートプロジェクト」とは、凸版印刷の持つ「印刷テクノロジー」を活用し、障がい者アーティストの作品を価値化し、社会的課題解決(障がい者の自立)と経済的事業活動が両立するビジネスモデル構築を目指す取り組みで、これまでの障がい者アート作品の活用事例として、紙製飲料缶「カートカン」や卓上カレンダーへ採用・販売や、スマートフォンをアート作品にかざすと、作品が動き出すとともに、アーティストが作品に込めた想いを聴くことができるARコンテンツの制作などの実績がある。また、これらのビジネスモデル構築を凸版印刷の企業研修プログラムとして採用し、次世代リーダーの育成にも活用していう。
今回、凸版印刷とフレーベル館は、アート創作活動を通して障がい者の自立支援を行うNPO法人サポートセンターどりーむの協力のもと、サポートセンターどりーむに所属する周藤優子さんが描き下ろした絵本作品「ぼく お父さん」を出版することになった。作品が絵本になることは、周藤優子氏の長年の夢でもある。
凸版印刷とフレーベル館は今後も、両者の強みを生かしながら、社会的課題解決と経済的利益が両立するビジネスモデルを構築することで、障がい者アーティストの自立支援の拡充と、そのプロセスを通した次世代リーダーの育成を推進していくとのこと。
周藤優子Profile
1972年生まれ。
1993年、兵庫県姫路市の短大を卒業。いくつか一般職につくが、長く続かず、周囲の人の言動を理解できなかったり、自分の言動を理解してもらえなかったりなど、コミュニケーションがうまくとれず悩んでいた。
2000年、母にすすめられて病院で検査を受け、統合失調症と診断される。
2007年、父の死を経て、
2012年、サポートセンターどりーむのアート活動に参加するようになる。
2015年、島根大学医学部附属病院で検査を受け、発達障がいとわかる。
「ぼく お父さん」あらすじ
生きている間は、わかりあえなかったお父さんが
ある日、ゆうこのところにやってきた
ぼくは ねこになって ゆうこと いっしょに 生きたい
発達障がいの作者が、作業所に出入りするねこに、
亡くなったお父さんを重ね合わせ、
父への思いを綴った絵本
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生きている間は、わかりあえなかったお父さんが、ある日、ねこの姿になって、ゆうこのところにやってきた--- ぼくは ねこになって ゆうこと いっしょに 生きたい 発達障がいの作者が、作業所に出入りするねこに、亡くなったお父さんを重ね合わせ、父への思いを綴った絵本。 巻末にNPO法人サポートセンターどりーむの活動とアーティストたちの紹介。
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