シブヤフォント
商標登録 第5991327号。渋谷区内の障がいのある人が描いた文字や絵から、専門学校桑沢デザイン研究所の学生がフォントやパターンデータを制作(2019年10月時点で100種以上)し、それらを渋谷区公認のパブリックデータ「シブヤフォント」とし、誰でも利用できるよう公式サイトで公開している。
また、シブヤフォントを採用した商品も販売し、売上の一部を渋谷区内の障害者支援施設に還元。渋谷区では新庁舎やLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の内装に採用、また同区職員の名刺、パソコンにインストールするなど導入を進めている。
“共に制作する””気軽に使える””商品に採用する”という誰でも参加できるデータの特性を活かして、渋谷区のダイバーシティ、インクルージョンの理念を広げている。
▼「シブヤフォント」オフィシャルWEBサイト
「シブヤフォント」が2019年度グッドデザイン賞を受賞
フクフクプラス、渋谷区、専門学校桑沢デザイン研究所、渋谷区内の障害者支援施設と共同する「シブヤフォント」が2019年度グッドデザイン賞を受賞した。
また、東急レクリエーション、渋谷サービス公社と連携し、シブヤフォントを採用した新商品200種以上を11月1日に開業する「渋谷スクランブルスクエア」の展望施設「渋谷スカイ」のショップにて販売される。
「シブヤフォント」グッドデザイン受賞について
受賞対象名:障がい者理解に向けたソーシャルアクション [障がいのある人が描く文字や絵柄をフォント・パターン化したパブリックデータ「シブヤフォント」]
受賞対象:渋谷区、専門学校桑沢デザイン研究所、株式会社フクフクプラス
事業主体:渋谷区
プロデューサー:渋谷区長 長谷部健
ディレクター:専門学校桑沢デザイン研究所/株式会社フクフクプラス 磯村歩、グラフィックデザイナー・アートディレクター ライラ・カセム
デザイナー:専門学校桑沢デザイン研究所、ストライドクラブ、のぞみ作業所、はぁとぴあ原宿、工房ぱれっと、ふれんど、アトリエ福花、むつみ工房、ワークささはた、ワークセンターひかわ、株式会社渋谷サービス公社
▼渋谷区長とシブヤフォントのメンバー(障害者支援施設、学生他)
〇審査員の評価(出典元:グッドデザイン賞 公式サイト)
フォントへと落とし込むまでに相当の苦労があったと思う。デザインを学ぶ学生達が関係を持ち、製作するまでの教育的な観点や後の展開方法に至るまでデザイン的視点の眼差しが形となっていると思う。併走された教職員の方々と関係者の協働はクリエイティブのアウトプットに表現されている。ここから、渋谷区全域そして他地域へと方法論が共振していくように持続する形態となるよう願っている。
▼「グッドデザイン賞」受賞WEBページ
シブヤフォント商品の販売について
11月1日に開業する「渋谷スクランブルスクエア」の展望施設「渋谷スカイ」のショップでは、シブヤフォントの新商品200点以上を販売される。シブヤフォントのグラフィックの中から、渋谷の名所にちなんでスクランブル交差点に仁王立ちする巨人やホテル街を描いた作品など、ユニークなお土産として楽しんでもらえるものがラインナップ。売り上げの一部は障害者支援施設に還元される。
▼「渋谷スカイ」オフィシャルWEBサイト
www.shibuya-scramble-square.com
▼46階に出店するショップのイメージ(写真提供:株式会社東急レクリエーション)