犬の笑顔が見たいから
世界文化社は、穴澤賢氏著書による、「いぬのきもちWEB MAGAZINE」好評連載中の記事を書籍化した「犬の笑顔が見たいから」を2020年2月22日(土)に発売した。
穴澤賢Profile●1971年大阪生まれ。2005年にはじめた愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、CDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から1年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、その他、実話をもとにした猫の絵本『明日もいっしょにおきようね』(草思社)などがある。
▼BLOG「Another Days」
「いぬのきもちWEB MAGAZINE」好評連載中の記事が待望の書籍化「犬の笑顔が見たいから」
コリーとハスキーのミックス犬「富士丸」との暮らしの様子を掲載した「富士丸な日々」といえば、愛犬家からの絶大な人気を誇ったブログとして思い当たる方も多いのではないだろうか。
「犬の笑顔が見たいから」は、富士丸の急死による壮絶なペットロスや、再び2頭の愛犬と暮らすことになった日々を綴った「またね、富士丸。」「また、犬と暮らして。」に続くシリーズ第3弾。「大吉」「福助」という性格の違う2頭の犬を飼ってみて飼い主として初めて気づいたことや、愛犬のための週末移住、そして著者自身の身に起きた事故の顛末などを語る。
「山の麓で犬と暮らしたい」富士丸との別れから10年、やっと果たせた「約束」
「犬の笑顔が見たいから」では、富士丸と同じく山が大好きな大吉・福助のために、週末移住のための物件を手に入れるまでの日々が綴られている。また、土地と建物を買い、修繕するためにかかった金額なども初公開。ドッグランの作り方、愛犬の心の読み方など、愛犬家にとって役立つ情報も多数収録。
▼本文より抜粋
草刈りなんて簡単だろうと思っていたが、いざやってみるとこれがなかなか難しい。雑草をどの程度の高さで切ればいいのか分からない。地面すれすれだと刃が地面をこすりそうで怖いし、上すぎると草が残る。試行錯誤しながら雑草の中を進んでいく。さらに草だけでなく、直径五センチくらいの小さい木もたくさん生えている。それらは草刈機では歯が立たなかったりするから、ノコギリで切っていく。
三時間ほど作業して、草ぼうぼう状態から多少は開けた感じにはなったが、残った茎がチクチクして走りにくそうだし、ドッグランというにはほど遠い。
山の家を手に入れた矢先に起こった、生命に関わる事故
愛犬たちとの週末移住が本格的に始まった2018年3月、著者の穴澤氏は突然意識を失い階段から転落、緊急手術を経て入院生活を送ることとなった。一時は命さえも危ぶまれた穴澤氏がずっと見ていた不思議な夢、退院後、再会した2頭の様子などのエピソードが明かされている。
▼本文より抜粋
10分ほどで救急車が到着。救急隊員によって私は玄関から運び出され、救急車へ担ぎ込まれる。編集者たちを自宅に残し、妻が救急車へ乗り込んで状況を説明する間も、ピクリとも動かない。救急隊員に「手を握って声をかけてあげてください」と言われるが、まったく反応しない。
「犬の笑顔が見たいから」目次
第一部 夢の実現へ
かつて中止になったある企画
多頭飼いになって分かったメリット、デメリット
山に土地は見つかるか
犬はいつか分かってくれる?
犬の方が正しいこともある
見つかった理想的な物件
山の家が自分たちのものに? 他
第二部 予想外の危機
突然の緊急手術
入院生活とタタミイワシ
退院してからの異変
久しぶりの山の家で
ドッグラン拡張計画
この10年の変化
あのときの約束 他
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