A MOVIE 大林宣彦、全自作を語る
インプレスグループでデザイン分野のメディア事業を手がけるエムディエヌコーポレーション内で文芸・料理関連を扱う出版レーベル立東舎は、大林宣彦監督著書による、日本で最もラディカルな映画作家である大林宣彦監督の全記録「A MOVIE 大林宣彦、全自作を語る」を2020年10月22日に発売した。
「A MOVIE 大林宣彦、全自作を語る」では、商業映画デビュー作『HOUSE/ハウス』や角川映画の尾道三部作、それ以前の「マンダム」CMや個人映画作品などから最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』まで、すべての作品を網羅。
大林宣彦監督自身の口から溢れ出す各作品のバックグラウンドは、まさに奇跡の集大成とでも呼ぶべきもので。
大林宣彦監督をひもとけば、大林宣彦のワンダーランドがいかにして作られてきたのか、つぶさに知ることができる。
さらには、自ら作品の外輪を語る「インターミッション」や、ゆかりの著名人による「私の好きな大林映画」、詳細なフィルモグラフィも収録。
大林映画に心をとらわれた方々にはもちろんだが、スタジオシステム崩壊後・1970年代以降の日本映画を知るためにも重要な資料となる。
「A MOVIE 大林宣彦、全自作を語る」CONTENTS
◎第1章 自主映画作家の商業映画への進出
大林宣彦、作品を語る:『HOUSE/ハウス』『瞳の中の訪問者』『ふりむけば愛』
◎第2章 角川映画との出会い
大林宣彦、作品を語る:『金田一耕助の冒険』『ねらわれた学園』
◎第3章 尾道三部作の時代
大林宣彦、作品を語る:『転校生』『時をかける少女』『可愛い悪魔』『麗猫伝説』『恋人よ われに帰れ LOVER COMEBACK TO ME』『廃市』『少年ケニヤ』『天国にいちばん近い島』『さびしんぼう』『姉妹坂』『四月の魚』
◎第4章 戦争と死者とファンタジー
大林宣彦、作品を語る:『彼のオートバイ、彼女の島』『野ゆき山ゆき海べゆき』『日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群』『漂流教室』『異人たちとの夏』『北京的西瓜』『私の心はパパのもの』『彼女が結婚しない理由』
◎第5章 新たなる演出技法の開拓
大林宣彦、作品を語る:『ふたり』『はるか、ノスタルジィ』『青春デンデケデケデケ』『水の旅人 侍KIDS』『女ざかり』『あした』『三毛猫ホームズの推理』『三毛猫ホームズの黄昏ホテル』
◎第6章 映画史の再検証
大林宣彦、作品を語る:『風の歌が聴きたい』『SADA~戯作・阿部定の生涯』『マヌケ先生』『あの、夏の日。?とんでろ じいちゃん』『淀川長治物語・神戸篇 サイナラ』『告別』『なごり雪 あるいは、五十歳の悲歌』
◎第7章 回想?個人映画、コマーシャルの時代
大林宣彦、作品を語る:『ポパイの宝島』『マヌケ先生』『キングコング』『青春・雲』『絵の中の少女』『だんだんこ』『眠りの記憶』『木曜日』『尾道』『中山道』『T氏の午後』『形見』『喰べた人』『Complexe』『EMOTION』『CONFESSION』『海の記憶=さびしんぼう・序』『てのひらの中で、乾杯!/=キリンビールのできるまで』
◎第8章 21世紀の新たな挑戦
大林宣彦、作品を語る:『理由』『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』『転校生~さよなら あなた~』『その日のまえに』
◎第9章 3・11と戦争の記憶
大林宣彦、作品を語る:『この空の花―長岡花火物語』『野のなななのか』
◎第10章 40年目の集大成
大林宣彦、作品を語る:『花筐/HANAGATAMI』『海辺の映画館―キネマの玉手箱』
◎第11章 資料篇
完全フィルモグラフィ:演出作品/CM作品/出演リスト/作詞・作曲リスト/著作リスト
◎インターミッション
ピアノへの想い/ストップモーションの演出/大分植樹祭/その他の演出作、出演作など/大林家の血脈
◎私の好きな大林映画(掲載順)
内藤忠司/井口昇/今関あきよし/犬童一心/園子温/樋口尚文/窪塚俊介/手塚眞/三留まゆみ/高柳良一/宇多丸/谷口正晃/茂木健一郎/山戸結希/内藤誠/満島真之介/中川右介/行定勲/とり・みき/大森一樹/常盤貴子/桂千穂/椹木野衣/小中和哉/川本三郎/安藤紘平/小田桐昭/呉美保/森田直幸/原正人/森泉岳土/中森明夫/根岸吉太郎/秋吉久美子/山田洋次/山口剛/大林千茱萸
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