わたし ねこが かいたいの
岩崎書店は、作:ミシェル・ロビンソン氏、絵:チンルン・リー氏、訳:三原泉氏による、自分だけのねこが欲しいと願う女の子の絵本「わたし ねこが かいたいの」を2019年10月11日に発売した。
作:ミシェル・ロビンソンProfile●英国イングランドのサマセット在住。有名ブランドの広告制作を手がけたのち、創作活動に入る。日本語に翻訳された作品に『へんてこロボ』(光村教育図書)、『10ぽんのぷりぷりソーセージ』(ほるぷ出版)がある。執筆と子育て、著作を携えた学校訪問で多忙な日々を送っている。
絵:チンルン・リーProfile●台湾の台北在住。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業。イラストを手がけた、日本語に翻訳された作品に『100ぴきのいぬ 100ぴきのなまえ』『モーリーのすてきな日』『きょうもいいこねポー!』(フレーベル館)など。
訳:三原泉Profile●1963年、宮崎県に生まれる。東京大学文学部卒業。おもな訳書に『ぞうのオリバー』『てぶくろがいっぱい』(共に偕成社)、『アリクイのアーサー』『ねずみのオスカーとはるのおくりもの』(共にのら書店)、『モグラくんがみたおひさま』『手と手をつないで』(共にBL出版)、『魔法のスリッパ』『北極の宝もの』(共にあすなろ書房)、『あらいぐまのヨッチー』(徳間書店)、『こちょこちょがいっぱい』(ほるぷ出版)などがある。
わたし、ねこが飼いたいの!「わたし ねこが かいたいの」ストーリー
わたし、ねこがかいたいの。
なでたり、だっこしたり したいんだ。
えほんに のってるみたいな、
おおきくて ふわふわのこが いいな。
そうだ、ねこの すきなものをならべてみよう。
けいとだまに、リボン……
ミルクをいれた おさら。
さあ、ねこちゃん、あそびにおいで!
町中のねこが集まった! だけど…
ねこの好きなものを並べて待つ女の子のもとに、町中のねこが集まってきた。
1日中ねこたちを、すきなだけだっこしたりなでたりして「すごーく、しあわせ!」
だけど、あれ? 迷いねこのポスターがたくさん貼ってある。一緒に遊んだ猫たちに、飼い主がいるなんて…。ほしいのは、自分だけの猫だったのに。
女の子は、せっせとねこを飼い主のもとに届ける。そうして、家に帰ると、引き出しに1匹のねこが! さらに驚くことに…!?
みんな、誰かの、いとしい子!
自分の元に集まった猫たちに、飼い主がいるなんて、思ってもみなかった女の子。
そして気づくのだ、「みんな、だれかの、いとしいこ」だということに。
ねこ好き作家の ねこへの愛が詰まった絵本「わたし ねこが かいたいの」
圧巻は、画面いっぱいにねこたちが描かれたシーン。白ねこ、ぶちねこ、キジねこ、トラねこ、うずまきねこ…。この絵本は無類のねこ好きである作者によって描かれた。
絵本「わたし ねこが かいたいの」の文章を担当したミシェル・ロビンソン氏は、子どもの頃、ねこが飼えるようになるまでずっと、ねこの絵本を抱き締めて寝ていたそうで、また、絵を担当したチンルン・リー氏は、ねこのためにデザインされた家で、現在たくさんのねこと一緒に暮らしていて、献辞には、この本に出てくるすべてのねこの名前を記したという。
「ねこが好き!」という気持ちがぎゅっと詰まったストーリーに、生活感あふれる面構えの多種多様なねこのイラストが登場するこの絵本。
お気に入りのねこを見つけたり、全部で何匹ねこがいるか、数えてみるのも楽しいかもしれない。
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みんな、だれかの、いとしいこ。
わたしねこがかいたいの。自分だけのこ。
どうすればねこが来るかな<? br>
ねこのすきなものを集めて待ったけど、
1ぴきも来なかった。あーあ。
しかたがないから、ねこの絵本をだきしめて寝たの。
そうしたら、あれ?だーれわたしを起こすのは?
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