はじめての着衣泳教室
誠文堂新光社は、2023年12月5日(火)に、金メダリスト・岩崎恭子氏が教える水難事故防止のためのサバイバル術「はじめての着衣泳教室」を発売した。
着衣泳とは、服を着たまま泳ぐこと。
水難・水害事故は、服を着ている状態で起こることが多く、水中で自分の身を守るための危機管理法が着衣泳となる。
着衣泳では、水泳の常識とは反対の知識が求められる。
体を動きやすくするために服や靴を脱ぐのではなく、靴や服の浮力を活かし、顔と足を浮かせた「背浮き」と呼ばれる方法で水に浮く。
ペットボトルやランドセルなどの持ち物に備わっている浮力を借りることも大切。
「はじめての着衣泳教室」では、海や川、プールなど水辺で遊ぶ前に注意すべきことから、着衣泳の練習の仕方、浮き具になるもの、水に落ちた人を見かけたときの対処法を紹介している。
日本では毎年700名もの方が水難事故の犠牲になっており、「はじめての着衣泳教室」で着衣泳の知識と技術を身につけることで、水の事故から自分や家族、周りの人の命を守ることができる。
「東日本大震災による甚大な被害。水害による事故。レジャー中の水難。水にかかわる事故で多くの尊い命を失っています。私は、子供のころから水泳競技を通じて多くのことを経験してきました。「水」との良好な関係を築くためには水への正しい知識を備え付けることが重要です。「着衣泳」を通して、身を守る方法を多くの方たちに普及していきたいと思います」岩崎恭子氏
*取材協力:田村祐司氏(水難学会理事、東京海洋大学准教授)
岩崎恭子Profile●1978年、静岡県沼津市生まれ。14歳で出場したバルセロナオリンピックにて、競泳史上最年少で金メダルを獲得。競技引退後、児童への指導方法を学ぶためアメリカへ留学。現在は、講演会やイベント出演などを通じて水泳の楽しさを伝えつつ、水の事故を防ぐために着衣泳を普及する活動も行っている。「着衣泳を広めるプロジェクト」のプロジェクトリーダー。
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