mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

Shorai Sansが2022年度グッドデザイン賞を受賞

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Monotype日本語書体「Shorai Sans」2022年度グッドデザイン賞を受賞

Monotype Imaging Inc.の日本法人であるMonotype株式会社は、日本語書体「Shorai Sans」が2022年度グッドデザイン賞を受賞しましたことを発表した。

 

 

▼Shorai Sans特設サイトURL

shorai-sans.net

 


▼グッドデザイン賞

1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加している。これまでの受賞件数50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルマークである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。

www.g-mark.org


Shorai Sansの概要 

AvenirR Next[*1]の造形的要素を持つ日本語書体「Shorai Sans™️」は、たづがねR角ゴシック、たづがね角ゴシック Infoに続き、約3年の開発期間を経て完成された。
幾何学的でシンプルな美しさと読みやすさが特徴の書体となる。

付属欧文には和文にあわせてサイズや位置を調整したAvenir Nextを採用し、和欧混植に最適化。

たづがね角ゴシック同様、和文と欧文を別々の書体から選ぶ必要がなく、Shorai Sans単体で美しく読みやすいテキストを組むことができる。 


審査員によるShorai Sansの評価コメント 

「和文と欧文のバランスに優れた、非常に汎用性の高いフォントである。欧文フォントのAvenir Nextとマッチするよう最適化されているため、和文と欧文の混在するグローバルな情報発信で活躍するだろう。バリアブルフォントの幾何学性と、繊細な手書き感の組み合わせも絶妙である。極太から極細まで10ウェイトと、幅広いファミリー構成でありながらも統一感を失わないデザインが素晴らしく、太いウェイトでも高い視認性が保たれている点も高い評価となった。」

 

▼グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ

www.g-mark.org

 

Shorai Sansの特徴 


文字の線をできるだけ整理し、骨格を極限まで単純化。
線を均一に保つことで、すっきりと読みやすい明快な形を目指している。
シンプルで見やすい文字は、印刷物のほか、スマートフォンやタブレット端末などのデジタルデバイス、建物や標識のサインまで、幅広いニーズに対応している。 

文字の太さは超極太から極細までの10種類。
最も太いウェイトの Heavy では、複雑な輪郭線を整理し、Monotype初の超極太の日本語書体を実現した。 

通常の単体ウェイトに加えて、文字の太さや幅などをユーザー側で自由に調整できるバリアブルフォントを採用し、ウェイト間の太さも調整できる。
ウェブサイトや映像などのスクリーン上で動きのある文字表現も可能となる。 

デザイン開発はMonotypeの小林章氏、土井遼太氏、そして書体デザインの第一人者である中村征宏氏によって行われた。
基本となる漢字400字ができる頃、Monotypeの日本、香港、ドイツオフィスの書体デザイナーとエンジニア、そして中村氏が香港に集まり、1週間ほど一緒に書体制作。
日本語書体の制作では、書体デザインを終えてからエンジニアにバトンタッチするのではなく、両方を同時に進めた方が効率的であると過去の経験から学んだため。
将来の字種拡張も考慮し、最初から多国籍メンバーで開発を進め、世代や文化を超えたコラボレーションとなった。
人間らしい自然な筆の動きをイメージしたたづがね角ゴシックに対し、Shorai Sansは「何も足さない『素』のかたち」をテーマに、読みやすくクリーンで理知的な印象の書体に仕上げられた。 

書体名の「Shorai(ショウライ)」は、松の枝を吹き抜ける風やその音の意味である「松籟」に由来している。茶道では茶釜の湯がたぎる音を意味し、日本的で優雅な響きのある名前で、誰でも発音しやすく、世界中の方々にお使いいただける日本語書体となる。

 

[*1] アドリアン・フルティガー氏と Monotype クリエイティブタイプディレクターの小林章氏が共同制作した書体ファミリー。オリジナルの Avenir を改刻、ウェイト数を大幅に増やし、OpenType フォントとして 2004年に発売。 

 

Shorai Sans 製品情報

▼製品名称

Shorai Sans(ショウライ・サンズ)

 

▼発売日

2022年2月22日

 

▼価格

1ウェイト$179、ファミリーパック$999

 

▼デザイナー

小林章氏、土井遼太氏、中村征宏氏、Monotype Studio

 

▼見本帳ダウンロード

https://shorai-sans.net/pdf/samplebook.pdf

 

▼Shorai Sans Heavy 無料ダウンロード

www.monotype.com

 

▼商品販売ページMyFonts

Shorai Sanswww.myfonts.com

 

▼MyFonts バリアブル版

Shorai Sans Variablewww.myfonts.com

 

販売店各社(Aflo Mall、designpocket、Font Factory、Font Garage、SDG)からも購入できる。

 

和文書体Adobe-Japan 1-3(OpenType StdN)/和欧混植対応/10ウェイト(Ultra Light、Thin、 Light、Regular、Medium、Demi、Bold、Extra Bold、Black、Heavy)/バリアブルフォント/デスクトップ、Webフォント、ePub、HTML5を使用したデジタル広告などの各種ライセンス

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