モリサワが和文デザイン書体やグローバルな情報発信にも対応できる多言語書体などの2024年度新書体を追加発表
モリサワは、2024年度新書体として、すでに発表済みの写研フォントや当社初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」に加えて、世界観づくりにぴったりな和文デザイン書体やグローバルな情報発信にも対応できる多言語書体など、合わせて140以上のファミリーをリリースすることを2024年9月4日 に発表した。
また、追加ラインナップ発表に合わせ、新書体ティザーサイトも公開。
サイト内では、ラインナップや書体見本をまとめた紹介ムービーを掲載している。
▼2024 モリサワ新書体ティザーサイトはこちら
▼Morisawa Fonts 2024年度 新書体紹介ムービー
2024年度では、サイケデリックなアートや音楽からインスパイアされた極太の「虹蛸天国(にじたこてんごく)」のほか、丸い輪のような装飾が楽しげな印象を与える「はるかぜ」、江戸文字からインスパイアされた「てやんでぇ」など、世界観づくりにぴったりなデザイン書体をリリースする。
さらに書家による毛筆の文字が元となった「花氷(はなごおり)」など、華やかな筆文字系デザイン書体の選択肢が広がった。
明朝体には、2023年にリリースした「欅(けやき)明朝 Oldstyle」の見出し書体「欅見出明朝」や、人気の「秀英にじみ」シリーズから「秀英にじみ初号明朝」などを新たに追加。
ユニークなファミリー展開が特徴の「Heavy」シリーズなど、デザインに彩りを加える特色豊かな欧文書体にも注目。
そのほか、グローバルな情報発信にも対応できる多言語フォントがより充実した。
オールドスタイルのゴシック体「A1ゴシック」に簡体字や繁体字が、欧文スーパーファミリー「Role」にインドと東南アジアの主要な種類の文字に対応する多言語展開ファミリーが、それぞれ登場。
SCREENグラフィックソリューションズのヒラギノフォントには、人気書体「こぶりなゴシック」の最も細いウエイト、W0が追加される。
※ 「ヒラギノ」「こぶりな」 は、株式会社SCREENホールディングスの登録商標です。
2022年にモリサワグループの一員となった、台湾を代表するフォントメーカーArphic Typesからは、中国語の表現がより豊かになる簡体字・繁体字書体ラインナップを追加。
シンプルで可読性の高いユニバーサルデザイン(UD)書体「AR UDJingxiheiE1(アーフィックユーディージンシーヘイイーイチ)」や、柔らかくも力強い印象の「AR ShuYuanSong(アーフィックスーユェンソン) Text H32」などArphic Typesの代表書体が仲間入り。
また、温かみとリズミカルな動きを表現した「AR Mochi(アーフィックモチ) H16C90」や、近未来的な雰囲気の「AR Xinyi(アーフィックシンイー)」は、翠流(すいりゅう)シリーズのベースとなった書体です。和文書体「翠流きら星」や「翠流アトラス」などと合わせて使うことにより、日本語と中国語の両方を必要とする場面でデザインの統一感が生まれる。
アメリカに拠点を置くOccupant Fontsの欧文ライブラリも加わる。
Occupant Fontsは、タイプデザイナーとして長いキャリアを持ち、2017年からはモリサワUSAのクリエイティブディレクターとして活躍するサイラス・ハイスミス氏がリードする書体ライブラリとなる。
シンプルながら遊び心を感じさせる書体「Magmatic(マグマティック)」や「Zocalo Text(ソカロテキスト)」のほか、目を引く華やかなディスプレイ書体「Occupant Gothic(オキュパントゴシック)」や「Biscotti(ビスコッティ)」など、バラエティ豊かなラインナップを追加。
欧文組版の選択肢が増えることはもちろん、和文書体との混植や併記利用で、表現の幅も一段と広がる。
上記以外の書体を含む2024年度新書体の詳細はティザーサイト内の紹介ムービーで確認できる。
新書体は今秋以降順次、高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを提供するサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」などの対象製品を通じて利用できる。
▼モリサワ2024年度新書体 対象製品
Morisawa Fonts ※1
MORISAWA Font Select Pack 製品 ※2
Webフォントサービス TypeSquare ※2
※1 MORISAWA PASSPORTへの新書体提供は終了している。
※2 提供書体が一部異なる。
▼提供時期
2024年秋より順次