蝸牛登山画帖―かたつむりとざんがじょう―
インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける山と溪谷社は、やまとけいこ氏著書による、山への思いを瑞々しい文章と透明感あふれる絵で表現した画文集「蝸牛登山画帖―かたつむりとざんがじょう―」を2021年6月19日に発売した。
「蝸牛登山画帖―かたつむりとざんがじょう―」には、山の楽しさに気づいた瞬間から、多くの山行を経て、山小屋暮らしにまでいたった、著者の山への思いがあふれている。
多くの山好きに好意をもって受け入れられた前作『黒部源流山小屋暮らし』同様、瑞々しい感性で綴ったエッセイと、山に行きたい気持ちにさせられるイラストが満載の画文集。
これから山に登る人、山へさらにのめり込む人に読んでもらいたい一冊となる。
やまとけいこProfile●山と旅のイラストレーター。1974年、愛知県大府市生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。高校生のときに初めて北アルプスに登り、山に魅了される。大学時代はワンダーフォーゲル部に所属し、日本の山々を縦走、沢歩きにも熱中する。大学卒業後はイラストレーターと美術造形の仕事をしながら、29歳から富山の山小屋アルバイトを始める。この頃からアフリカや南米、ネパールなど、絵を描きながら海外一人旅を始める。39歳で「東京YCC」に所属し、クライミングを始め、現在に至る。黒部源流の山小屋、薬師沢小屋での暮らしは、トータル14シーズン。2020年、長年通い続けた憧れの富山に移住。剣岳、立山連峰、薬師岳を眺めながら、富山県民として新たな暮らしを始めた。著書に『黒部源流山小屋暮らし』(山と溪谷社)がある。
「蝸牛登山画帖―かたつむりとざんがじょう―」目次
はじめに
<第一章 始まりの山> 流星群と御来光/兄とワンダーフォーゲル
<第二章 ワンゲルの日々> 高いところが好き/歩荷とキスリング/美大ワンゲル夏合宿 /北アルプス大縦走 雷に追われて・真夜中のスープスパゲッティ・山よりキャベツ/あん肝鍋/縄文杉と山の怪
<第三章 一人の山> リュウキュウイノシシの運命/暗い寒いお腹が空いた/モグラトンネルを抜けて/旅と山と絵と
<第四章 源流に大イワナを求めて> 鈴蘭と沢登り/藪こぎ大好き/イワナと命拾い/痛くない痛くない
<第五章 クライマーに憧れて> 人生で一番寒かった日/岩の割れ目に挟まれて/死の山の岩壁/虫の知らせ
<第六章 山の暮らし> 黒部源流にて/南極と日本の極地/帰りを待つ人々/銃口とシカの目/クジラ跳ねる海
おわりに
「蝸牛登山画帖―かたつむりとざんがじょう―」帯推薦文
どこを開いても山の楽しさ、切なさが溢れている。透明感のある絵が山の空気を具体的に伝えてくれる。「山で遭難して命を落としても、必ず家に帰る」この一文にハッと我に返る。――沢野ひとし
「蝸牛登山画帖―かたつむりとざんがじょう―」Amazonでの購入はこちら
「蝸牛登山画帖―かたつむりとざんがじょう―」楽天市場での購入はこちら
前著「黒部源流山小屋暮らし」
北アルプスの山小屋の中でも、黒部川の岸辺という特殊な環境にある源流の小屋、薬師沢小屋。
電波も届かない山奥で、どのような暮らしがあり、どのような出来事が起こるのか。
薬師沢小屋で働いて12年目になるイラストレーターのやまとけいこ氏が、小屋開けから小屋閉めまでの時間軸に沿いながら、リアルな山小屋ライフを楽しい文章とイラストで紹介。
「黒部源流山小屋暮らし」Amazonでの購入はこちら
「黒部源流山小屋暮らし」楽天市場での購入はこちら