1977年以来の40年ぶりの長雨によりアイスの売り上げが減少
関東甲信地方で雨が降り続いており、東京都心は8月1日から16日連続の雨で、8月としては22日連続を記録した1977年以来の40年ぶりの長雨を記録している。この長雨により、レジャーや百貨店などで売り上げが落ちている。
雨にも負けず、何が降ろうが振るまいが毎日のようにアイスクリンをしゃぶり尽くす自分には非常に残念なニュースではあるが、冷夏の影響を最も受けてしまうアイス・氷菓メーカー各社もこの長雨により苦戦しているとの記事を毎日新聞が報じていた。
日本アイスクリーム協会によると、最高気温が22~23度を超えるとアイスクリーム、30度超で氷菓やかき氷が売れやすくなる。ただ同協会の桜木正実専務理事は「同じ25度でも春先とお盆では感じ方が違う。8月に最高気温が30度を下回る日が続くと影響が大きい」と話す。
ただしアイス・氷菓の国内販売総額事態は2007年度の3,706億円から16年度の4,939億円へ増加しており、1960年代に協同乳業の「ホームランバー」を食べて育った団塊世代の消費に支えられ、少子高齢化の中で健闘している。各社の業績は堅調で「西日本への在庫の回送や、秋冬向け新商品の投入前倒しなどで当座はしのげる」見通しのようだ。
ガリガリ君ソーダの状況
氷菓「ガリガリ君」を生産する赤城乳業は、7月下旬~8月中旬の販売が例年より10%強減り、減産体制に入っている。
雪見だいふくや爽の状況
ロッテが手掛ける「雪見だいふく」や「爽」も8月前半の販売が例年比10%減。
ピノやパルムの状況
森永乳業も「ピノ」「パルム」など以外は苦戦中で「8月の天候不順は痛い」と語っている。
エッセルスーパーカップの状況
明治の「エッセルスーパーカップ」のも「雨より低気温の影響で全体的に動きが悪い」という。