台湾デザイナーズファイル
インプレスグループでデザイン分野のメディア事業を手がけるエムディエヌコーポレーションは、世界が注目する、台湾デザインのいまがわかるデザイン年鑑「台湾デザイナーズファイル」を2023年秋に発売する。
「台湾デザイナーズファイル」は、台湾で活躍するクリエイターが手がけたポートフォリオとプロフィールを紹介したデザイン年鑑。
さまざまな文化と時代の影響を受けながら進化と発展をし続ける台湾デザイン。
型にとらわれない自由かつ洗練されたデザインは、世界各国から注目を集めている。
日本で目にする機会が多くなった「台湾デザイン」だが、その数は限られすべてを知ることはできない。
そこで「台湾デザイナーズファイル」では、第一線で活躍する台湾のトップクリエイター101名（組）に依頼し、最新ポートフォリオを収録した。
おもに「広告」「ロゴ、シンボル＆書体」「装丁」「エディトリアル」「パッケージ」「プロダクト」「Web」「UI」「イラストレーション」の分野で活動しているクリエイターたちのポートフォリオを見開きで掲載。
台湾デザイン界の重鎮から超新星まで幅広く紹介されているのが特徴となる。
巻末インタビューは、台湾政府直轄のデザイン組織「台湾デザイン研究院」院長で、世界デザイン機構（WDO）の理事も務める張基義氏が登場。
社会的イノベーションを実現するためのファクターとしてデザインに重きを置いている台湾で、デザインのあり方や台湾内での取り組みについて話を伺った。
台湾デザインの潮流を知ることができる貴重なインタビューとなる。
台湾デザイン研究院院長 張基義（チャン・ジーイー）氏
台湾デザイン研究院 院長 張基義Profile●1992年オハイオ州立大学にて建築学修士号を取得後、94年にハーバード大学デザイン学部にてデザイン修士号を取得。現在は台湾デザイン研究院院長の傍ら、台湾の交通大学総務長及び建築研究所所長兼教授、世界デザイン機構（WDO）理事（二期目）を務める。過去の主な経歴に、台東県副知事兼文化所所長がある。
台湾デザイン研究院：https://www.tdri.org.tw/
日本サイト：https://www.facebook.com/TDRI.Japan/
世界を魅了するデザインが収録された「台湾デザイナーズファイル」。
心を動かすアイデアとデザインに思わず嫉妬するかもしれない。
デザイン現場で働くデザイナーやクリエイティブ業界に携わるすべての人、台湾カルチャーやデザインに興味がある人など多くの人に手にとってほしい必携の一冊。
複数のフレームで構成された「台湾デザイナーズファイル」のカバーデザイン
カバーデザインは、台湾を代表するアートディレクター王志弘氏（wangzhihong.com）が担当。
台湾デザイン界を牽引し日本のブックデザインも数多く手がける同氏が、「台湾デザインのいま」を紹介するアンソロジー型の本書籍をコンセプトからデザイン。
▼カバーデザインについて（王志弘氏）
〈原文〉
從文化社會學的角度解讀，「框架」是人們將社會真實轉換為主觀思想的重要憑據，是人們或組織對事件的主觀解釋與思考結構，而框架源自過去的經驗，同時受到社會文化意識的影響。由於台灣的政治?史背景因素，過去主要接收了各種文化（框架）的影響，其中除了顯著的華人及日本文化外，同時也包含了西方瑞士或荷蘭等等新舊流派，融合上述各種文化的結果，透過外來框架學習、發展，並試圖找到自己的樣子，正是現今台灣設計文化的輪廓。
〈訳文〉
文化社会学の観点から、「フレーム」とはありのままの社会を主観的な思想へと変換するための重要な根拠であり、人や組織がある事象を主観的に解釈、思考するための骨組みです。フレームは過去の体験を土台としながら、それと同時に、社会文化意識の影響も受けます。台湾は政治的歴史的背景から、これまでさまざまな文化（フレーム）の影響を受けてきました。周知の華人文化や日本文化以外にも、スイスやオランダなど西洋の新旧の流派が上記の文化と融合した産物であり、外来のフレームを通じて学び、発展し、そして自らのあり方を模索してきました。それは正に現在の台湾デザイン文化の輪郭となっています。
王志弘（wangzhihong.com）
オフィシャルサイト：https://wangzhihong.com/
