ふたりの約束 アウシュヴィッツの3つの金貨
西村書店は、アウシュヴィッツ解放75周年の年に、文をプニーナ・ツヴィ氏、絵をイザベル・カーディナル氏、翻訳を金原瑞人氏が担当した知恵と勇気でホロコーストを生きのびた姉妹と、ふたりを支えた友だちの感動の実話を描いた絵本「ふたりの約束 アウシュヴィッツの3つの金貨」を2020年1月27日に発売した。
両親から3枚の金貨をわたされた姉のトビーは、どんなことがあっても、ぜったいに妹のレイチェルといっしょにいることを約束する。その晩、ナチスは両親を連れ去り、姉妹はアウシュヴィッツ強制収容所に送られてしまう。そこではおそろしい危険が待ち構えていた。友だちといっしょにつらい労働に耐えながらも、希望を胸に生きる日々。ところがある日、レイチェルは病にたおれ、連れていかれてしまう。トビーは死を覚悟して妹を助けようとするが……。
アドルフ・ヒトラーが率いたナチス・ドイツによる人種差別政策のもと、ホロコースト(大量虐殺)の象徴となったアウシュヴィッツ強制収容所。ユダヤ人を中心に、少数民族、政治犯、戦争捕虜となった人々など、100万人以上もの尊い命が犠牲になったといわれている。アウシュヴィッツ強制収容所が解放されてから75年目にあたる2020年。国籍や人種、言葉が違っても、私たち一人ひとりの命の重さはみな同じであるという大切なメッセージを伝える、感動の実話。
▼解説
NPO 法人ホロコースト教育資料センター 代表 石岡史子氏
▼読者対象
小学校4年生~〈小学校3年以上の漢字にルビ〉
▼サンプルページ
文:プニーナ・ツヴィProfile●イスラエルのテルアビブを拠点に活動しているジャーナリスト、ラジオホスト。本書の主人公であるレイチェルの娘。
マーギー・ウォルフ/カナダのトロントにある、児童書や一般書を刊行する出版社セカンド・ストーリー・プレス社を経営している。日本では同社の『すごいね! みんなの通学路』『マララさん こんにちは』などを小社より刊行。本書の主人公であるトビーの娘。
絵:イザベル・カーディナルProfile●
17年前にイラストの仕事を始める。ヴィクトリア朝の写真を自身のテクスチャーや写真や絵と組み合わせるデジタル・コラージュの手法を用い、独特のスタイルを追求している。カナダのモントリオール在住。
翻訳:金原瑞人Profile●1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど550点以上。訳書に『不思議を売る男』『青空のむこう』『ガール・イン・レッド』『さよならを待つふたりのために』『国のない男』『月と六ペンス』『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年』エッセイ集に『サリンジャーにマティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』、監修書に『13歳からの絵本ガイド』など。
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