捨て方をデザインする循環ビジネス
誠文堂新光社は、2020年12月17日(木)に、中台澄之氏著書による、循環ビジネスの構築の具体的な実践法を解説した「捨て方をデザインする循環ビジネス」を発売した。
月間1,500t以上の廃棄物を受け入れ、その99%以上をリサイクルし続けるナカダイと、その廃棄物を社会共有の素材、ソーシャルマテリアルと捉え、新たな素材の使い方を創造するモノファクトリー。
両社のビジネスモデルを紐解くことで、現代の廃棄物問題を解決と、まさに今求められている循環ビジネスの構築の具体的な実践法が見えてくる。コロナ禍でも、最前線で廃棄物処理事業を行う中台澄之氏が「サーキュラーエコノミー=循環経済」を三つのキーワードをもとに考察する。
1.リニアな大量生産・大量消費・大量廃棄を断ち切るための「廃棄と回収」の仕組みづくり
2.回収したモノを、素材として加工したり、組み合わせたりして新しい使い方をするための「捨てるモノの情報」の共有
3.回収したモノを、素材として加工したり組み合わせたりする再商品化の技術の不足を補うための「アジアネットワーク」の可能性。
中国の資源輸入禁止措置後の産業の在り方と、これからも増え続ける廃棄物への対峙の仕方、捨てる場所がなくなる海に囲まれた日本から、世界のかかえる大量廃棄問題をも解決する循環ビジネスを構築する具体的な施策を提言した一冊。
中台澄之Profile●株式会社ナカダイ代表取締役、株式会社モノファクトリー代表取締役。
東京理科大学理学部数学科卒。証券会社勤務を経てナカダイに入社後、総合リサイクル業としてリサイクル率99%を実現し、リユース市場やモノ:ファクトリーの創設等、リマーケティングビジネスを確立する。2013年Good Design Award、未来づくりデザイン特別賞。WIRED Audi INNOVATION AWARD2016。循環ビジネスの構築や企業の廃棄物に関するコンサルティング、研修などを行う。著書に『「想い」と「アイデア」で世界を変える ゴミを宝に変えるすごい仕組み 』など。
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