つかまえた
偕成社は、大胆な筆づかいで、ほとばしる生命の躍動を描いてきた絵本作家・田島征三氏による、少年の日の原体験をテーマに取り組んだ新たな代表絵本「つかまえた」を2020年7月9日に発売した。
創作の原点は、初めて生命をつかんだときのグリグリという感触「つかまえた」
田島征三氏による最新作絵本「つかまえた」は、「ちからたろう」「しばてん」「ふきまんぶく」「とべバッタ」など、大胆な筆づかいで、ほとばしる生命の躍動を描いてきた絵本作家・田島征三氏が、忘れられない少年の日の原体験をテーマに取り組んだ絵本。
高知県の自然豊かな土地で幼少期を送った田島さんは、エッセイなどでたびたび子どものころに川で魚を手づかみにしたときの体験を描いており、初めて生命をつかんだときの「グリグリ」という感触が、自分の創作の原点だと語っており、今回の絵本はまさにそのことをテーマにしたもの。
最近も2017年に日経広告賞大賞、2018年に東京アートディレクターズクラブADC賞、2019年には巖谷小波文芸賞と受賞が続き、2020年5月に発表された国際アンデルセン賞画家賞の最終候補6名にも選ばれるなど、80歳を迎える今もなお、その創作が注目され続ける絵本作家である。
近年は越後妻有アートトリエンナーレに合わせて開館した「田島征三&鉢 絵本と木の実の美術館」を中心とした活動や、瀬戸内国際芸術祭のアート作品でも話題を集めている田島氏だが、この絵本は自らの新たな代表作を創るべく数年前から取り組んできたもの。
「ほぼ日」webサイトに掲載されたインタビューでも、この絵本のことについて語っている。
また、「つかまえた」の発売にあわせて、メリーゴーランドの増田喜昭さんに書評を寄せられている。
「生きて流れている水、子どもの魂のまんま!」
「つかまえた」のあらすじ
夏のある日、川の浅瀬に大きな魚がいるのをみつけたぼくは、そっと近づこうとしたが、足をすべらせて川に落ちてしまう。
水の中で懸命にのばした指が魚にふれると、ぼくは無我夢中でそれをつかまえた──。
田島作品ならではの、躍動感あふれる場面の連続が見どころです。意外な展開で、最後は読者をほどよいユーモアでつつみこみます。
「つかまえた」原画展情報
「つかまえた」の刊行を記念して、原画展が開催される。
会期 :7月10日(金)~8月15日(土)※開催は金・土曜日のみです。
会場:ギャラリー・カフェ飛ぶ魚
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜 2000-12
入館料:無料
お問い合わせ:TEL 0465-46-7702
▼詳細
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