10代からのいいね!万葉集
誠文堂新光社は、2025年6月12日に、天野慶氏著書による、小学5年から読めるルビ付きの万葉集がいちばん身近に感じられる本『10代からのいいね!万葉集』を発売した。
▼たられば氏推薦
「日本語のロマンティックの源泉『万葉集』の、新しい形の入門書&選歌集。こういうの待ってました!」
私たちが普段よく口にする言葉には、古典を題材にしたものが多くある。
たとえば「むなしい」。
万葉集ではこんな歌に登場する。
世の中は 空しきものと 知る時し
いよよますます 悲しかりけり
(大伴旅人 雑歌 夏 巻第五 793)
【訳】
この世は空しいものだとはじめて思い知ったとき、いよいよますます悲しく思われるよ。
【解説】
「世の中は空しい」というのは、仏教の思想に基づいたものですが、妻を亡くし、不幸なことが重なり、さらに大事な人(弟ではないかといわれています)が亡くなったとの知らせを受けた大伴旅人にとっては、生きることがつらく悲しく感じられたようです。「心も崩れんばかりに悲しみ」涙を流したと添えられています。
言葉の意味や典拠を知ると、古代の日本人、そして日本文化とつながることができる。
「ちはやぶる」「なでしこ」「わたつみ」「言霊」「誰そ彼(たそかれ)」……知っていたら教養にじみ出る言葉から、「さくら」「富士」「夢」「恋」など、普段よく口にする言葉の奥深い意味まで。
本書は、歌人でもある著者・天野慶氏が、現代の人が「いいね!」と感じるトピックを選び出し、100個の穴埋めクイズにして紹介。
小学校高学年から読めるルビを振っているので、親子で楽しみながら、豊かな万葉集の世界を旅しよう。
天野慶Profile●1979年東京都三鷹市生まれ。短歌結社「短歌人」会同人。かるた「はじめての百人一首」(幻冬舎)の考案、NHKラジオ第1 「ケータイ歌人」「ラジオ深夜便」出演、ワークショップや出前授業、新聞・雑誌・アプリでの連載のほか、『ちはやふる』 (末次由紀/講談社)の93・95首目に短歌を提供するなど、幅広い場で短歌の魅力を伝えている。歌集に『つぎの物語がはじまるまで』(六花書林)。絵本『ママが10にん!?』(絵・はまのゆか/ほるぷ出版)で第10回ようちえん絵 本大賞を受賞。
近刊に『枕草子いとめでたし!』(朝日学生新聞社)、かるた「リバーシブルで遊べる小倉百人一首」(監修・西郷直樹/幻冬舎)、『百人一首スタートブック』(絵・大高郁子/幻冬舎)、『見て楽しむ ことば図鑑』(みっけ共著/幻冬舎)、絵本『にこにこいっぱい あいうえお』(絵・まつおりかこ/永岡書店)等。
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