アイヌと神々の物語
インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける山と溪谷社は、ヤマケイ文庫から萱野茂氏著書による読みやすい言葉で語られるアイヌ文学の名著である「アイヌと神々の物語」を2020年3月13日に発売した。
「アイヌと神々の物語」の内容
アイヌ語研究の第一人者である故・萱野茂氏(第32回菊池寛賞受賞)が残した知られざる名著『カムイユカラと昔話』(1988年刊・小学館)から、昔話(ウウェペケレ)を初めて抄録・文庫化。著者は、幼い頃から毎日、祖母のてかってさんにウウェペケレを聞いて育った人物。「アイヌと神々の物語」は、祖母や村のフチ(おばあさん)から聞き集めたアイヌと神々の38の物語が、読みやすく情感豊かな文章で綴られる。著者による冒頭解説「アイヌと神々の世界」では、著者の子どもの頃の記憶から当時のアイヌの生活をうかがい知ることができ、ウウェペケレやカムイユカラといったアイヌの口承文芸についてもわかりやすく語られる。すべての話にわかりやすい解説が添えられ、アイヌの文化や習俗、世界観をたっぷり味わえる一冊。文庫化にあたり、『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修を務める研究者・中川裕氏による寄稿を収録。
「アイヌと神々の物語」推薦の言葉
◎中川裕氏(「ゴールデンカムイ」アイヌ語監修、千葉大学文学部教授)
「ウウェペケレには、カムイ(自然、環境)との関わり方や生活の知恵がちりばめられ、人としてのあり方、心構えといったようなものについての教訓も含まれている。主人公の受ける苦難や試練、それを解決して幸福なエンディングにいたるドラマチックな展開に心躍らせ、長い冬の夜を心豊かに過ごせるような楽しみが詰まっている。」
◎河合隼雄氏(心理学者)
「「ウウェペケレ」は「昔話」そして「お互いの心が洗われる」ことを意味する。アイヌ研究者、民俗学者などはもちろん、人間の生死について深く考えようとする人々に広く推薦したい。」
「アイヌと神々の物語」内容例
◎もくじ
◎神々と人間の不思議な38の物語
◎すべての物語にガイドとなる解説入り
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