- 秀英体
秀英体
秀英体は、大日本印刷が明治時代から開発を続けているオリジナルの書体。優美でしなやかな線画を持ち、美しく読みやすい書体として多くの書籍や辞典に使用されている。2006年から「秀英体」のリニューアル事業「平成の大改刻」に取り組み、2009年からはDTP環境のほか、電子書籍ビューアーやワープロソフトなどに使用されている。
秀英明朝 Pr6N B
「秀英明朝」は、書籍の作り手と読者の双方から高い評価を得てきた本文用書体で、秀英体独特の連綿を持ち、目に優しい黒みを備えつつ、明るく整った落ち着いた雰囲気の組みができるのが特長。
秀英明朝 Pr6N B 書体見本
秀英横太明朝
「秀英横太明朝」は、2010年にリリースされた「秀英明朝」の横画を太くすることで視認性を向上させた書体。明朝体は横画が縦画に比べて細いがゆえに、視力が弱い方やスクリーンメディアでは横画がかすれてしまうという課題があったが、これを克服するために、明朝体の判読性と秀英体の可読性を保ちつつ、横画を太くすることによって、視認性がどの程度向上するか、さまざまな検証を重ねた結果、漢字の縦画はそのままに、横画の太さをおよそ1.8倍にした「秀英横太明朝」が誕生した。もともと縦画と横画のコントラストが少ない漢字以外の文字には手が加えられていないため、「秀英明朝」が持つ上品な佇まいはそのままに、より見やすく、伝わりやすいデザインに仕上がっている。
秀英横太明朝 Std M 書体見本
秀英四号かな
「秀英四号かな」は、金属活字の秀英四号明朝を復刻したかな書体。「秀英3号」、「秀英5号」に比べて落ち着きのある端正なデザインで、画線の先端に活版印刷のにじみのような適度な丸みを持たせており、筆の流れや手の動きを強く感じさせる特徴がある。こうした処理により、「秀英四号かな」は「秀英明朝」よりもクラシックな印象に仕上がっている。漢字に「秀英明朝 M」を組合せることを推奨している。
DNP 秀英四号かな Std M 書体見本
秀英初号明朝
秀英初号明朝は、大きな見出しに使われた「初号」のサイズに相当する活字の設計をうけついでリニューアルした書体。活字時代の明朝体らしい力強く安定感のある骨格と、点やウロコにあらわれるたっぷりした黒み、勢いのあるハライや闊達なかなは、重厚さとしなやかな強さをあわせ持ち、タイトルや大見出しなどで堂々とした美しさを発揮する。
DNP 秀英初号明朝 Std Hv 書体見本
秀英角ゴシック金
「秀英角ゴシック金」は、秀英明朝とマッチするオーソドックスなゴシック体で、大ぶりで手書き字形にも近いかなは親しみやすく、漢字は秀英明朝ののびのびとした骨格と共通のイメージを持っている。短文や見出しなど、ゴシック体の本来の用途の中でさりげない存在感を発揮する。
秀英角ゴシック金 Std B 書体見本
秀英角ゴシック銀
「秀英角ゴシック銀」は、クラシックな印象を持つゴシック体で、秀英明朝の伸び伸びとした骨格を活かして設計されている。フトコロの締まったかなは、本文を組んでも見やすく、とくに縦組みで効果を発揮する。秀英明朝のL/M/Bとよくマッチし、落ち着きのある組みを実現する。
秀英角ゴシック銀 Std M 書体見本
秀英アンチック
「秀英アンチック」は、大日本印刷オリジナルのアンチック体を復刻した書体。ゴシック体と並べても違和感がないよう、画線に太みの差をつけないようにデザインされており、手の動きを感じさせる重厚感のある文字が、仮想ボディいっぱいに書かれている。これまでセリフ表現や見出しとしての力強さが足りないと思えるようなシチュエーションにおいても、まるで肉声で話しているかのような、感情のこもったコミュニケーションに変えてくれる強さを持っている。「秀英角ゴシック金・銀 B」の漢字と組合せて使用することを推奨している。
秀英アンチック Std B 書体見本
一〇〇年目の書体づくり―「秀英体 平成の大改刻」の記録
100年以上にわたり愛される「秀英体」の2005年から丸7年を費やし10書体のべ12万文字に及んだ書体開発を記録した一冊。
商品企画からデザイン、フォントエンジニアリング、ユーザーであるブックデザイナーのインタビューまで紹介している。
「一〇〇年目の書体づくり 「秀英体 平成の大改刻」の記録 」Amazonでの購入はこちら
大日本印刷が、2005年から丸7年を費やし10書体のべ12万文字に及んだ書体開発を、
商品企画からデザイン、フォントエンジニアリング、ユーザーであるブックデザイナーのインタビューまであまさず紹介いたします。
デザインや出版、タイポグラフィに興味のある方はもちろん、電子書籍やWEBなどでフォントを扱うエンジニアも必読の一冊!
第一章 秀英明朝
秀英明朝組み見本/次代に愛される本文書体をつく/太さの決定/漢字の制作/
字形ルール/字形チェック/デザインチェック/仮名の制作/欧文・非漢字の制作/
字母データ/OpenTypeフォント化の準備/OpenTypeフォントの変換と検証/秀英体ファミリーの基盤書体
第二章 秀英初号明朝
秀英初号明朝組み見本/秀英初号明朝の復刻/仮名の制作/欧文・非漢字の制作/
漢字の制作/字形の検討/デザイン修整/復刻のむずかしさ
第三章 秀英角ゴシック 秀英丸ゴシック
秀英角ゴシック 秀英丸ゴシック組み見本/秀英体を広げる新書体/秀英角ゴシックの開発/
新書体の決定/秀英丸ゴシックの開発/改刻書体見本
デザイナー・インタビュー
白井敬尚(白井敬尚形成事務所)/黒田貴、二宮大輔(新潮社 装幀部)/祖父江慎(コズフィッシュ)/
永原康史(永原康史事務所)/関口信介(文藝春秋 デザイン部)
●電子書籍(EPUB)版はハイブリッド型総合書店「honto」にて配信。
●iOS版(iPhone、iPad向けApp,2014年1月リリース予定)もApp Storeにて配信予定。
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![]() 一〇〇年目の書体づくり 「秀英体平成の大改刻」の記録 [ 大日本印刷株式会社 ]
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iOSアプリ「秀英体見本帖」
「秀英体見本帖」は大正3年(1914)の秀英舎「活版見本 Type Specimens」から、日本を代表する書体「秀英体」の和文ページを収録した電子書籍です。
印刷(特に活版印刷)に興味のある人、フォントが大好きな人、秀英体に目がない人、デザイナーに特におすすめです。
どんな本?
秀英体は明治時代から現在まで開発が続く、日本を代表する書体です。主に出版物で使われています。秀英体100年の歴史のなかで、独自のデザインを確立したのは明治末期です。大正3年の活字見本帖は、完成期のデザインが掲載された貴重な資料です。
どんな書体?
戦前の活字は、手作業で逆向きに原寸大の大きさで1本ずつ文字を彫るところから始まります。すばらしい書体は、緻密で高い技術を持つ職人がいたからこそ生まれたものです。特に秀英体の仮名は名作揃いです。活字時代は活字のサイズ=使用用途でしたので、大きいサイズは目をひくように、小さいサイズは読みやすさ優先でデザインされています。ひとくちに秀英体といっても、豊かなバリエーションがあります。
おすすめポイント
この見本帖が生まれた時代、日本は新興メディアである近代出版や新聞の広がりとともに、豊かな文化が次々に生まれた時代でした。それはちょっと、現代の日本の姿にも似ていませんか? 100年前の活字書体を知ることで、次の時代のデザインや出版へのヒントが生まれるかもしれません。
「秀英体見本帖」のダウンロードはこちら
秀英体見本帖 - DNP Digital Solutions
秀英体17書体が2018年7月からMonotype Imagingに提供開始
大日本印刷株式会社(DNP)は、2018年7月18日に大日本印刷オリジナル書体である「秀英体」シリーズを米国に本社を持つMonotype Imaging Inc.(Monotype)にライセンス提供したと発表。
Monotypeは、「秀英体」シリーズ17書体を機器やソフトウェアへの組込みフォントとして販売する。
また、6月21日(米国時間)からMonotypeのフォント販売サイト「MyFonts」のラインアップとして提供も開始されている。
DNPによると今回の取り組みは、多彩なフォントを世界各国に供給しているMonotypeに秀英体をライセンス提供することで、多くの海外のユーザーに秀英体を幅広く利用してもらえるよう事業展開していく狙いがあるとのこと。
▼「Monotype」収録17書体
秀英明朝L(細)
秀英明朝M(中太)
秀英明朝B(太)
秀英初号明朝
秀英横太明朝M(中太)
秀英横太明朝B(太)
秀英アンチック
秀英四号かな
秀英四号太かな
秀英角ゴシック金L(細)
秀英角ゴシック金M(中太)
秀英角ゴシック金B(太)
秀英角ゴシック銀L(細)
秀英角ゴシック銀M(中太)
秀英角ゴシック銀B(太)
秀英丸ゴシックL(細)
秀英丸ゴシックB(太)
▼「Monotype」に提供される秀英体フォントの仕様
文字セット:Adobe-Japan1-3(9,354字)
※秀英明朝L、秀英明朝M、秀英明朝Bの3書体はAdobe-Japan1-6(23,058字)
フォーマット:OpenTypeフォント
▼「Monotype」への秀英体フォントの提供方法
Monotypeのフォント販売サイト「MyFonts」および機器やソフトウェアへの組込みフォントとして提供される。
秀英体がフォントワークス「LETS」に収録を「フォントの日」に発表!
フォントワークス株式会社は、大日本印刷株式会社と大日本印刷オリジナル書体『秀英体』のライセンス提供に合意したと4月10日のフォントの日に発表された。
「秀英体」は、フォントワークスの組込みフォントとしての販売を開始するとともに、2017年7月よりフォントワークスの年間定額制フォントサービス「LETS」の新書体として提供を開始予定。
▼フォントワークス「LETS」収録17書体
秀英明朝L(細)
秀英明朝M(中太)
秀英明朝B(太)
秀英初号明朝
秀英横太明朝M(中太)
秀英横太明朝B(太)
秀英アンチック
秀英四号かな
秀英四号太かな
秀英角ゴシック金L(細)
秀英角ゴシック金M(中太)
秀英角ゴシック金B(太)
秀英角ゴシック銀L(細)
秀英角ゴシック銀M(中太)
秀英角ゴシック銀B(太)
秀英丸ゴシックL(細)
秀英丸ゴシックB(太)
合計17書体が提供となる。
フォーマットはOpenTypeで、文字セットはAdobe-Japan1-3(9,354字)。
秀英明朝L、秀英明朝M、秀英明朝Bの3書体はAdobe-Japan1-6(23,058字)。
「LETS」新書体として2017年7月11日より秀英体17書体を提供開始
フォントワークス株式会社は、大日本印刷株式会社開発の「秀英体」17書体を年間定額制フォントサービス「LETS」の新書体として2017年7月11日より提供を開始した。
▼インストール方法
LETSスタートキットをダウンロードして、LETSアプリをインストール。
LETSアプリからご契約の「LETS」→フォントのインストールを選択。
起動したフォントインストーラからフォントを選択し、インストールボタンを押す。
詳細は「LETSアプリについて」をご確認ください。
https://lets-site.jp/startkit/
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フォントワークスによる複数メーカーの高品位でバラエティ豊かなフォントがすべて使用できる年間定額制フォントサービス。現在提供中のフォントだけでなく、新たにリリースされるフォントも、ずっとこの金額で使用できる。コンテンツの多面的な展開が増え、商用フォントの活用フィールドが広がりを見せるなか、許諾内容を明確に公開している。使いたいフォントがすぐに手に入る。「LETS」はオンラインで契約手続きが簡単。
モリサワパスポートなら秀英体シリーズ最新書体インクのにじみを再現した秀英体「秀英にじみ明朝」が使える
モリサワパスポートなら2017年にリリースされた秀英体シリーズ最新書体「秀英にじみ明朝」も使用できる。「秀英にじみ明朝」はインクのにじみを再現した秀英体で、2009年にリリースされた「秀英明朝L」をベースに、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した書体になっている。線画にランダムな揺らぎや太み、丸み処理を施すことで、やわらかい印象をもったアナログ感やレトロ感を演出できる。
また、2018年秋にはインクの「にじみ」シリーズ第2弾「秀英にじみ丸ゴシック」がモリサワパスポートに収録予定。こちらは、丸ゴシック体ならではのやさしく暖かな表情をあわせもつ見出し用書体になっている。
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モリサワのすべてのフォントに、ヒラギノフォント、タイプバンクフォント、昭和書体フォントの日本語フォントや、欧文フォント、中国語フォント、韓国語フォント、多言語フォントなどを加えた全1000書体以上が、どれでも選べて好きなだけ使えるライセンス製品。
常に最新で快適なフォント環境を、追加料金なしで提供。またMORISAWA PASSPORT ONEの特徴として事前の手続きなど一切なしに手元に届き次第すぐにご利用できる。
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MORISAWA PASSPORT更新専用パック(PC1台/1年間)は、MORISAWA PASSPORT / MORISAWA PASSPORT ONEで契約の更新に必要な書類手続きが一切なく、簡単に素早く契約の更新ができるパッケージ。PC1台のみ更新したい、認証登録が済んでいる、インターネット環境がある、複数台契約や複数年契約による価格、業界別ライセンスプランを希望しないユーザーにオススメ。
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