光学機器大全
誠文堂新光社は、2023年5月10日(水)に、吉田正太郎氏著書による、2000年に発行した「光学機器大全」の復刻版となる光学機器全般の基本的な原理をわかりやすく解説した「光学機器大全」を発売した。
「光学機器大全」は、光学系の研究で優れた業績を残した著者である吉田正太郎氏が、これからレンズ光学を学ぼうという学生や光学技術関係者のために、望遠鏡、顕微鏡、カメラレンズ、医療機器など、さまざまな光学機器に関する基本的な原理と技術について、豊富な図面を掲載しながら、一部を除き高校数学程度の力があれば理解できるように解説した一冊。
基本光学、光学レンズといった基礎的な事項から始まり、望遠鏡、顕微鏡、カメラレンズ、医療機器といったそれぞれの光学機器についてわかりやすく、詳細に解説している。
「光学機器大全」は2000年に発行され、その年の日刊工業新聞社の技術・科学図書文化賞特別賞を受賞。
これからレンズ光学を学ぼうと思っている天文・カメラファン、学生、技術者にぜひ手に取ってもらいたい内容となっている。
「光学機器大全」は2000年刊行の光学機器大全を底本とし、復刻制作した復刻版の書籍になる。記載内容は刊行当時の知見・データに基づく。
「光学機器大全」目次抜粋
第1章:基本光学/第2章:光学ガラス/第3章:写真レンズ/第4章:投影機/第5章:非球面レンズと非球面鏡/第6章:プリズム分光器/第7章:直視分光プリズム/第8章:プリズムの応用/第9章:望遠鏡/第10章:望遠鏡の応用/第11章:顕微鏡/第12章:医用光学機器
吉田正太郎Profile●1934年東京帝国大学理学部天文学科卒業。東京帝国大学、東北帝国大学を経て、1960年東北大学教授に就任し、天体測定学や応用光学などを研究。また、1950年から仙台市天文同好会の会長を務めるなど、アマチュアの天文家としても活躍。1976年の定年退官後は、東北大学名誉教授として後進の指導にあたるとともに、数多くの書籍を執筆し一般や青少年を対象に知識の向上に努めた。1982年、天文知識普及、天文台施設運営指導、科学教育向上に寄与した功を評価され、仙台市市政功労者に選ばれる。1985年に勲二等瑞宝章受章。2002年仙台市同好会名誉会長。主な書籍に『アマチュアのための望遠鏡光学』(誠文堂新光社)、『望遠鏡発達史』(誠文堂新光社)、、『光学機器大全』(誠文堂新光社)など著書多数。2015年7月、永眠。
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