新元号「令和」の合字に対応した「IPAexフォント」

商用・非商用で無償で利用できる、新元号・令和の合字に対応した「IPAexフォント」

独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) によって配布されているコンピュータ用のフォントセットの1つ。日常的な印刷に使用できる品位の日本語アウトラインフォント。

オープンソースの定義に合致したライセンスでライセンスされており、無償で商用・非商用利用できる。

「IPAexフォント」は独立行政法人情報処理推進機構（IPA）による「IPAフォント」をベースに日本語ドキュメント向きの改良を加えたTrueTypeフォント。
2019年4月26日に公開されたv004.01による新元号「令和」の合字（U+32FF“SQUARE ERA NAME REIWA”）が追加実装された。

「IPAexフォント」には明朝体の「IPAex明朝」とゴシック体の「IPAexゴシック」があり、“U+32FF”を入力すればどちらのフォントでも令和の合字を使用できる。

「IPAexフォント／IPAex明朝」書体見本

「IPAexフォント／IPAex明朝」令和文字見本および令和合字見本

「IPAexフォント／IPAexゴシック」書体見本

「IPAexフォント／IPAexゴシック」令和文字見本および令和合字見本 

新元号「令和」に対応した商用・非商用に限らず無償で利用できる「IPAexフォント」のダウンロードはこちら

ipafont.ipa.go.jp

新元号「令和」合字対応書体に関するまとめ記事

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独立行政法人情報処理推進機構（略称：IPA）

英語名はInformation-technology Promotion Agency, Japan
日本におけるIT国家戦略を技術面、人材面から支えるために設立された経済産業省所管の中期目標管理法人たる独立行政法人。日本のソフトウェア分野における競争力の総合的な強化を図る。主なソフトウェア開発支援実績として、IPAフォント、3次元CAD、遠隔医療技術開発、 IPv6に関する基本技術開発、ITRON関連技術開発。

IPA（独立行政法人情報処理推進機構）が文字情報基盤整備事業で推進していた漢字6万文字の国際規格化が完了したことを発表

IPA（独立行政法人情報処理推進機構）は、2010年9月から推進していた「文字情報基盤整備事業」において、漢字6万文字の国際規格化が完了したことを発表した。

その結果、これら約6万文字全てをコンピュータで使用する際、統一的な文字コードで扱うことができるようになった。

「私の扱える漢字は6万字です。」約6万文字の漢字を収録した「IPAmj明朝フォント」

IPA国際標準推進センターは2018年1月29日に2017年12月22日に発行された国際規格ISO/IEC 10646(Universal Coded Character Set) 第5版に準拠した漢字約6万文字を収蔵した「IPAmj明朝フォント」の整備を完了させ、Ver.005.01として公開した。

IPAmj明朝フォントは、人名の表記等で、細かな字形の差異を特別に使い分ける必要のある業務等での活用を想定したフォント。また同フォントを十分に活用するためには、対応したアプリケーションソフトが必要となる。

「IPAmj明朝フォント」のインストールはこちら

mojikiban.ipa.go.jp

6万文字対応により、PC上で外字を表示できない問題は解決される？

常用漢字表の規格表の外の文字やJISの漢字コード体系外の文字など外字とは、IMEなどの文字入力ソフトに登録されていない文字で、テキスト入力の際に変換しても表示できない文字を意味する。外字で有名なのは「𠮷野家」の𠮷。吉ではなく𠮷と書くが今、入力されている「𠮷」は環境依存文字（機種依存文字）。

外字を使用する不安要素「文字化け」

こういった外字を無理やりコピーしたりすると正しく表示されない文字化けを引き起こす。別に文字が化けて出る事ではない…。例として「文字化け」が「 文字化㑠」や「譁�ｭ怜喧縺�」と表示され、印刷事故になったりするのが問題。

日本では、1978年に約6,000種の文字コードを初めて策定したが6,000種では人名や地名の表記に不足しており、工業規格や戸籍の電算化、住民台帳といったそれぞれが独立に文字種の拡張が進んでいった。
個別に拡張が進むことで相互運用が難しくなることを懸念し、経済産業省は2002年に戸籍や住民基本台帳などで必要となる文字の調査を開始、2009年に約6万文字という調査結果を得た。これら6万文字の文字コードやデータベースなどの開発をIPAが進め、20117年12月22日に発行された、文字コードの国際規格である「ISO/IEC 10646」の最新版に反映された。漢字の統一規格化の調査から完了まで、およそ15年間に渡る事業となった。
IPAでは、国際規格化に合わせた「IPAmj明朝フォント」やMJ文字情報一覧表などのバージョンアップを順次実施していくという。
このことで複数の規格に依存していた常用外の漢字を統一的な文字コードで扱えるようになり、一貫的なデータのやりとりが難しかった人名用の異体字（外字）をカバーし、電子行政用のシステム構築や運用効率、利便性が大きく向上することが期待される。 

外字フォント製品

IPAが6万文字に対応したことで今後、外字ソフトなどの扱いはどうなっていくのだろうか。

「人名記号外字3」紹介記事

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4901文字の人名記号外字、基本書体・楷書・隷書体・新篆体・教科書体など18書体を収録したパッケージ。各自治体で採用されている使用頻度の高い人名などの漢字とこれまでの外字作成実績をもとに3296文字を厳選。はがきソフトなどでの宛名書きを始め、名簿作成など様々な場面でご利用いただけます。法務省指定の人名用漢字をすべて網羅しています。外字に枠付数字、枠付英字、シンボル、単位記号、省略記号、括弧記号などが豊富に含まれたBiblos外字1395文字と貨幣外字27文字を採用しています。MS明朝/MSゴシックと組み合わせてお使いいただくと最適になるようにデザインされている外字専用ファイル付きです。外字検索・入力ツールを搭載しているので、従来入力することが困難だった中国姓や、中国人名(簡体字)が、中国語が分からなくても日本語の読み方を入力する感覚で簡単にご利用いただけます。1つのフォントに標準の文字セットと外字部分を一緒に収録しているため、面倒な外字の設定の必要がなく、また、外字でない内字部分との書体デザインの統一を行うことが可能です。 

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人名・地名において、表示できない特殊な文字を使用したい場合、外字作成ツール「DynaFont Gaiji Builder2」を使用することにより、簡単な操作で綺麗な外字が作成できます。既存の漢字から一筆(ストローク)の単位でパーツを取り出すことができます。また、取り出したパーツを他の漢字の一部分と組み合わせることにより、迅速かつ簡単に外字が作成できます。※製品付属のDynaFont50書体に限ります。ストローク同士の組み合わせや、他の漢字の一部との組み合わせにより、多種多様な外字を作成できます。 

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