玉刻華宋
「玉刻華宋」は、中華民国初期の宋朝体から実際に印刷された書体見本を参考に、明朝体と楷書体のエレメントを兼ね備えた縦長の字形と力強く鋭い画線を特長にしたダイナコムウェアの2021年新書体。
古代ローマの碑文石や人文主義的(Humanist)な手書き書体も取り入れられ、漢字のエレメントに、個性的な欧文や記号と融合させることで視覚的にもバランスが整うように設計されている。
ディスプレイ表示での読みやすさに様々なデバイスでの高い適応力を追求し、“千磨百錬”の如く磨きあげることで、デジタル時代においても、古典的な文字の趣に一味違ったエレガントな雰囲気をもたらす書体になっているとのこと。
▼「玉刻華宋」特設サイトURL
ダイナコムウェアの宋朝体にはこれまで「化物語」などのタイトルで使用されてきた宋朝体「新宋体」があるが、玉刻華宋はデジタルでの使用を念頭にした設計などから「新宋体」とは異なる新書体になっていることが分かる。
▼「新宋体」紹介記事
「玉刻華宋」書体見本
「玉刻華宋」特長
「玉刻華宋」活用例
ダイナフォントの宋朝体「新宋体」と「玉刻華宋」を比較してみた
ダイナフォントでは宋朝体として、玉刻華宋の前に物語シリーズなどで使用されてきた新宋体を発表している。
そこで新宋体と玉刻華宋を並べて比較してみた。
並べてみると、漢字とかなは新宋体のほうがより縦長でスマート、また、ストロークから鋭い印象を受ける。
逆に玉刻華宋はデジタル用にカスタマイズされているためだろうか、新宋体より柔らかく滑らかな印象を受けた。
玉刻華宋も含むダイナフォント全書体が使用できるダイナフォントのサブスク「DynaSmart V」
ダイナフォント全書体が使える「DynaSmart V」
「DynaSmart V」は、ダイナフォント全書体を収録し、印刷物、Webデザイン・映像、ゲーム&アプリなどフォントの使用許諾範囲を大幅に広げたプロデザイナー向け年間ライセンス。
多言語フォントを豊富に収録しているほか、Webフォントサービスにも対応している。
また、最新書体をアップグレードにて随時提供しており、グッドデザイン賞受賞およびiFデザイン賞(iF Design Award)受賞「甲金文体」やあらゆるサイズの画面に適したテロップ向け書体「テロップ書体」などが新収録されている。
契約はPC1台で契約年数は1年単位。Windows、Macintoshどちらにも対応しており、OpenTypeからTrueTypeまで収録した豊富な書体バリエーションを誇る。
翻訳サービスやローカライズにも有用な15種類の言語が同一のデザインで使える多言語フォント「金剛黒体」を含む様々な多言語フォントを収録しており「金剛黒体」の収録言語は、「簡体字中国語GB2312」「簡体字中国語GB18030」「繁体字中国語」「韓国語」「ラテン語」「ベトナム語」「タイ語」「タイ語(モダンタイプ)」「ビルマ語」「ヒンディー語」「ヘブライ語」「アラビア語」「ベンガル語」「シンハラ語」「タミル語」による15種類6ウェイトで合計90書体となる。日本語書体の金剛黒体StdN版、Pro6版、Pro6N版18書体を含めると合計108書体が使える。
「DynaSmart V」の主な日本語収録書体
〇基本書体…金剛黒体、平成明朝体、平成ゴシック体、華康明朝体、娥眉明朝体、UDゴシック体、UD丸ゴシック体など。
〇毛筆系書体…甲金文体、教科書体、楷書体、行書体、隷書体、金文体、新宋体、爽流体など。
〇古籍書体…古籍木蘭、古籍糸柳、古籍真竹、古籍銀杏、古籍黒檀。
〇POP系書体…南極POP、POP1体、角POP、まるもじ体、京劇体、ホラー、スターゴシック体など。
〇手書き風書体…シネマ凜、ハンノテート、ハンジペン、てがき線、てがき楽、てがき魔、てがき鈴など。
〇ロマン風書体…ロマン雪、ロマン輝、麗雅宋、優雅宋など。
〇ビットマップ風書体…点々体各種収録。
〇DC書体…籠文字、寄席文字、方隷書、ひげ文字、クリスタルなど。
〇その他…クラフト遊、クラフト墨、勘亭流、綜藝体、パンダ体など。
ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」紹介記事
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