木工具 なぐり・はつり・削りの技法
誠文堂新光社は、2023年1月27日(金)に、大工道具研究会編著による、デザイン性の高さから今や大注目の大鋸や釿、槍鉋等の手道具ならではの削り方を解説した一冊「木工具 なぐり・はつり・削りの技法」を発売した。
「木工具 なぐり・はつり・削りの技法」は、鉞(まさかり)や釿(ちょうな)、槍鉋(やりがんな)などの手道具ならではの削り方を解説した書。
その削り跡は、意匠的にもデザイン性の高い内装材として今や注目の的。
大鋸(おが)、前挽き(まえびき)、釿(ちょうな)、鉞(まさかり)、槍鉋(やりがんな)。古くから建築の現場で使われてきた大工道具の多くは今も現存し、さまざまな使われ方をしている。
国宝や重要文化財などの建築物を調査するとき、柱などに残された刃痕は当時使われていた刃物の種類を教えてくれる。
以前は釿や斧ではつった材料をそのまま使うのは建物の見えない部分で、見える部分に使う柱などは更に鉋などで仕上げて使っていたが、最近では、手道具ならではの刃痕を意匠的に使用し、内装材などに使うことも多くなり、手仕事ならではの贅沢な味わいが歓迎されていて、現代において、意匠性を高めるデザイン要素のひとつとして注目をあつめている。
実際に使用された建築の例を紹介し、なぐりに使用する大工道具の種類と仕立て、削り方の実践を解説する。
大工道具研究会Profile●誠文堂新光社から出版されている一連の大工道具関連書を企画・取材し、本づくりのための編集作業を行うチーム。毎年定期的に書籍を発売している。
「木工具 なぐり・はつり・削りの技法」目次抜粋
絵巻から見る日本の大工道具 マサカリ(鉞)/チョウナ(釿)/ヤリガンナ(槍鉋)
伝統構法に息づく古代木工具の魅力 ー杣耕社の仕事ー
古代木工具を使った木造建築を考える
マサカリ・チョウナ・ヤリガンナを使った原木からのハツり/マサカリの柄の製作と研ぎ方/チョウナによる化粧ハツりの楽しみ方/チョウナの研ぎ方/チョウナの柄を作る/刃沓の製作
ヤリガンナの使い方と研ぎ方/ヤリガンナの研ぎ方/ヤリガンナの鞘製作
匠が作るヤリガンナの魅力/チョウナとヤリガンナの魅力を考える/ヤリガンナを作る 播州三木打刃物 千代鶴貞秀
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