リニューアルを実施した渋谷区公式WebサイトにモリサワのUDフォントが採用。Webサイトを制作する約7割のクリエイターが「UDフォント」を使用している調査結果が出る
モリサワは2025年2月19日にモリサワのユニバーサルデザインフォント(以下UDフォント)が、リニューアルを実施した東京都渋谷区の公式Webサイト「渋谷区ポータル」で採用されたことを発表した。
モリサワが2024年に実施したUDフォントに関する調査によると、Webサイトを制作するクリエイターの68%が「UDフォントを使用する」と回答しており、UDフォントの活用が広がっている。
さまざまなバックグラウンドを持つ人が閲覧する自治体Webサイトにおいても、誰一人取り残さない情報発信が求められる。
渋谷区では、早くからDX化に注力するとともに、文字の見やすさ、読みやすさに徹底してこだわっていて、リニューアル前の2016年からモリサワのUDフォントを採用。
リニューアルにおいて、渋谷区では「スマートフォンユーザーの増加」を意識したサイト設計を行いました。スマートフォンはPCと違って文字数が少なく表示されることから、「UD新ゴ コンデンス90」という横幅が狭く設計されたコンデンス書体を採用し、読みやすさと文字数を両立している。
サイトは、コンセプトやデザイン性が評価され、グッドデザイン賞(主催 公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞するとともに「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されている。
リニューアルを担当した渋谷区広報コミュニケーションへの意識したポイントや、モリサワのWebフォントやUDフォントを採用した理由などについてインタビュー記事も公開中となる。
▼モリサワUser’s Voice「誰も来ない庁舎」の実現へ 先進的なWebサイト・渋谷区ポータルの読みやすさを支えるWebフォント
UDフォントに関する調査結果について
モリサワでは2024年11月~12月にアンケート調査を実施。
その結果によると、UDフォントを選ぶ際に意識するポイントとして、「障害の有無や年齢に関わらず、より多くの方が読みやすいフォントを選びたい」という人が半数を占め、幅広いターゲット層への情報発信の際にUDフォントが多く選ばれていることが分かった。
また、Webサイトを制作するクリエイターの68%が「UDフォントを使用する」と回答するなど、UDフォントの活用が広がっている。
※インターネットリサーチにて、フォントを使って制作をしている人を対象に実施。
調査期間は2024年12月2日~12月5日。
有効回答数は459件となる。
モリサワのUDフォントについて
モリサワのUDフォントは、「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」をコンセプトに開発している。
具体的には、濁点や半濁点を大きくして、区別をつけやすくしているほか、シルエットの似た文字を判別しやすくするために、はなれを明確にするなどの工夫。
第三者機関と共同で可視性・可読性に関する比較研究報告も実施。