化石のきほん
誠文堂新光社は、2023年4月10日に、イラストでわかるきほんシリーズから化石を取り上げた「化石のきほん」を発売した。
「化石のきほん」は、泉賢太郎氏著書で菊谷詩子氏が絵を担当している。
「化石」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?
博物館での人気者といえば恐竜など大型古生物の体化石だが、彼らの暮らしぶりを想像するには足跡や糞など生痕化石の調査も欠かせない。
古生物が生きた当時の環境を知りたければ、目に見えない分子化石を分析することも必要。
ときには、今生きている生物からヒントを得ることもある。
「化石のきほん」では、バラエティーに富んだ化石を通じて、生命の歴史や地球環境の変動について、イラストを使ってわかりやすく解説。
化石はどのようにできるのか、生命はどのような進化を遂げたのか、化石から何がわかって、何がわからないのか……。
様々な視点から化石を捉えることで、生命とは何か、そして地球のあり方について、一緒に考えてみよう。
最新研究を多数ピックアップしているので、これから古生物学を学びたい人におすすめの一冊となる。
泉賢太郎Profile●古生物学者。千葉大学教育学部准教授。博士(理学)。1987年、東京都生まれ。2015年、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。専門は生痕化石に記録された古生態の研究など。大学生時代には応援部に所属し、「チバニアン」研究チームでも活躍した。研究モットーは「興味を持ったらとりあえずやってみよう、オリジナリティを常に意識しよう」。著書に『ウンチ化石学入門』(集英社インターナショナル刊)、『生痕化石からわかる古生物のリアルな生きざま』(ベレ出版刊)がある。SNSで古生物学・地球生命科学の魅力を日々発信している。
Twitter:@seikonkaseki
菊谷詩子Profile●イラストレーター。神奈川生まれ、東アフリカ育ち。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程中退後、米カリフォルニア大学サンタクルーズ校へ留学(サイエンスイラストレーション専攻)。アメリカ自然史博物館でのインターン期間を経て、ニューヨークを中心に活動。2001年以降は日本で教科書・図鑑・博物館の展示等のイラストを制作。絵本作品に『いぬのさんぽ』『9つの森とシファカたち』(ともに福音館書店刊、後者は挿絵を担当)など。
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